【小金沢山、大蔵高丸】ゆったり・のんびり稜線歩き
シリーズ | 山梨百名山 前 次 | |
山 名 | 小金沢山、大蔵高丸 | |
山行日 | 2007年6月30日(土) | |
同行者 | グループ・せせらぎ 10名 | |
歩行時間 | 7時間37分(休憩時間含む) | |
コース | 登山口→石丸峠→小金沢山→黒岳→湯ノ沢峠→大蔵高丸→湯ノ沢峠→天目山温泉 |
行 程 | |||
場 所 | 着時刻 | 発時刻 | |
石丸峠登山口 | 8:14 | 8:19 | |
石丸峠 | 8:55 | 8:58 | |
小金沢山 | 9:59 | 10:10 | |
牛奥ノ雁ヶ腹摺山 | 10:40 | 10:53 | |
川胡桃沢ノ頭 | 11:23 | − | |
黒岳 | 11:51 | 11:55 | |
白谷丸 | 12:10 | 12:31 | |
湯ノ沢峠 | 13:07 | − | |
大蔵高丸 | 13:44 | 13:54 | |
湯ノ沢峠 | 14:18 | − | |
林道終点 | 14:49 | − | |
やまと天目山温泉 | 15:53 | 17:03 |
大菩薩峠の南に聳える熊沢山を下った石丸峠から小金沢山、牛奥ノ雁ヶ腹摺山、黒岳と湯ノ沢峠まで連なった山々を小金沢連嶺呼ぶそうだ。一度稜線に出るとゆるやかなアップダウンの尾根路で、展望のよい広々した笹原と明るい樹林帯が交互に現れるすばらしいコースだが、大菩薩連嶺に隠れ静かな山歩きが楽しめるそうだ。
やまと天目山温泉
同乗者4名を順次乗せ、5:20 静岡ICより東名高速に入る。富士川SAのETC専用出口で下りて、富士川楽座でG車と落ち合い今日のメンバー10名が揃う。富士川右岸を遡り、蓬莱橋で富士川を渡り、精進湖を経由し、甲府南ICで中央自動車道に乗る。勝沼ICで下り 7:40頃、やまと天目山温泉に到着する。温泉に駐車させていただくことは、前日にお願いしてあるが、あらためてお断りして駐車する。既に予約のタクシーが待っていてくれたので、すぐに乗り換えて登山口に向かう。タクシー料金 6,000円/台
小屋平登山口を通過し未舗装の林道を大きく右にカーブし再び登山路と交差するところでタクシーを降りる。登山口の標高は1737m、石丸峠までの標高差は200m程度だ。
いきなりクサリが備えられた急坂に息が切れる。10分ほどすると展望が開け、目指す小金沢山が一望できる。
小金沢山を望む
登山口(真後ろに、いきなりクサリの設けられた急坂)
しばらくカラマツ林の笹原を行くと再び展望が開け、緑のうねりの中に上氷川ダム(大菩薩湖)が見下ろせる。ほどなくして石丸峠、熊沢山を越え大菩薩峠に至る路が左に分岐する。
カラマツ林の中、笹原の路を行く
梅雨時の風のない日、立ち止まると小さな虫が顔の周りにまとわりつき、おちおち休むことも出来ない。早々に、広々した笹原に刻まれた路を小金沢山に向かう。
石丸峠
峠から直ぐに牛ノ寝通りの路を左に分け、小さなピークを越えるとゆったりと広がる笹原に出る。狼平と呼ばれている辺りだろう。
みごとに咲くレンゲツツジの群落を抜けると雰囲気は一変、しっとりとした樹林帯の中、木の根が剥きで岩がちなやや歩き難くい路となる。
石丸峠手前、左下に上日川ダム
レンゲツツジ咲く路を行く
小金沢山に向かう
小さなピークを2つ越えると半ば樹林に囲まれた小金沢山頂に着く。秀麗富嶽十二景 第二番の山だが、残念ながら曇り空に富士山の姿は見えない。
昼食には早すぎるとはいえ、山頂は小金沢連嶺の最高峰、ゆっくりしたいところだがここも小さな羽虫の大群、落ち着いて休憩することもできない。
小金沢山山頂
山頂を後に潅木帯の笹原を行く。ゆるやかなアップダウンを何度か繰り返す。多少ヤブっぽくはあるが踏み跡はしっかりとついている。
笹原の中、踏み跡を辿る
牛奥ノ雁ヶ腹摺山山頂
30分ほどで牛奥ノ雁ヶ腹摺山にたどり着く。小さな羽虫に悩まされはするが広々した山頂は、休憩に適している。行く手にはガスの中に黒岳方面が見え隠れしている。
川胡桃沢ノ頭との鞍部に下る
引き続き南下し黒岳を目指す。眼下に見える鞍部に向かい、広々と気持ちよい笹原の路を標高差150mほど下る。
登り返しは樹林の中、ほぼ下った分だけ登り返すと川胡桃沢ノ頭、ゆるやかな稜線上のピークであり、路脇に小さな標識が立っていなければ山頂とは気がつかないだろう。
黒岳山頂
川胡桃沢ノ頭はすでに黒岳頂稜の北端。苔むす自然林の中をゆるやかに下って少し登り返すと大峠からの路が左から合流する。その少し先が黒岳山頂。一等三角点の山頂だが、樹林に囲まれ眺めはない。
昼食時だが展望はなく虫も多いので記念写真を撮って早々に先に進む。黒岳の南面に広がる広葉樹林は“山梨森林百選”に選ばれているそうで、まさに緑滴るすばらしい路だ。
森を抜け少し登ると再び展望が開け、さわやかな風が吹き通る白谷丸に出る。これまで立ち止まるたびに悩まされたあの小さな羽虫はいないし、腰掛け用の石も点在し、昼食をとる場所としては申し分ない。
白谷丸の頂で昼食
昼食後、湯ノ沢峠に向かう縦走路の左側に、頭の禿げた小さなピークが見える。立ち寄ってみると岩が点在するザレ場でケルンがいくつも積まれている。振り返ると先ほど食事をした白谷丸が一望できる。
展望所より白谷丸を見る
白ザレ
縦走路まで戻り、湯ノ沢峠に向かいしばらく急坂を下ると左側が大きくザレた白ザレに出る。名前の通り山肌が白砂状にザレている。さらに10分ほど下ると湯ノ沢峠に着く。
予定では湯ノ沢峠から天目山温泉に下る予定だったが、まだ午後1時を少し回ったばかり、秀麗富嶽十二景 第三番の山、大蔵高丸に寄ることにする。
大蔵高丸に向かって霧のお花畑を行く
薄っすらとガスに覆われはじめたお花畑の路を行く。両側にロープが張られたお花畑にアマドコロや名残のスズランなどが咲いている。ゆるやかな登り30分ほどで大蔵高丸に着く。山頂はガスに包まれ視界は数十メートル、集合写真を撮って往路を湯ノ沢峠まで戻る。
大蔵高丸山頂
峠からほんの少し下ると避難小屋が建っている。ここまで林道が通じているが、小屋の前から焼山沢源流沿いの登山路を下る。これまでに比べ登山路はやや荒れ気味、林道が通じ歩く人が少ないからだろうか。
焼山沢源流を下る
小屋から30分ほどで未舗装の林道に出た。しばらく林道を下ると舗装道路に出る。焼山沢に沿ってひたすら舗装道を下り1時間ほどで車を停めた天目山温泉に着いた。車に着くと同時くらいに雨が降り出す。温泉で汗を流し帰路につく。
林道終点