東海自然歩道 No.14】大日山コース

シリーズ  静岡百山   前  
シリーズ  東海自然歩道   
山 名  大日山
山行日  2007年2月3日(土)
同行者  グループ・せせらぎ 7名
歩行時間  4時間46分(昼食休憩除く)
コース 野守ノ池→八垂ノ池→市井平→大日山(往復)→金剛院→平松峠

野守ノ池

  集合写真を撮って野守の池を出発、家山川沿いに舗装道路を八垂ノ滝に向かう。空気は冷え冷えしているものの、風がなくハイキングには好都合な日よりだ。道路脇に水神様が祭られた小広場を過ぎ、県道 藤枝天竜線に出る。角に“野守の池1.8km 八垂ノ滝1.4km”の道標が立っている。左に折れ、引き続き家山川沿いに舗装道路を緩やかに上って行く。車道と家山川の間の斜面に広がる手入れの行き届いた茶畑を見ながらののんびり歩きだ。

  今日のメンバー7名がマイカー2台に分乗して、先ず本日のゴール地点 平松峠にマイカー1台をデポして、スタート地点の野守の池に向かう。

八垂ノ滝に向かって県道を行く

家山川を渡り市井平へ向かう

市井平の集落

 市井平の標高は400m、杉林の中に茶畑が広がる山村の小さな集落である。人影はまったく見当たらない、茶畑脇の日溜まりで休憩し金剛院に向かう。

 市井平から再び植林帯の道を5分ほど進むと、左側が大きく開け山並みが見渡せる。いつしか未舗装となった林道を5分ほど進むと山路が分岐する。潅木帯の路を15分ほど登ると再び、未舗装の林道“市井平1.7km 大日山金剛院2.6km”の道標が立っている。

 雑木と植林が入り混じる中を行く林道の轍の溜まり水はガチンガチンに凍っている。空気が冷えてるためか、樹間に真っ白な富士山が青空に映えている。金剛院まで500mの道標を見て数分、左に大日山への路が分岐する。今回は、これまでで最も短い行程でもあり東海自然歩道を離れ、“静岡の百山”である大日山を往復することにする。

ガチガチに凍った轍の水溜り

 数年前に大日山の頂を踏んでいるSさんが先導してくれるのだが、一ヶ月前に肋骨3本を折る怪我が完治していないにも拘らず、ややザレ気味の路をグイグイと登っていく。それまでの平坦な林道歩きから、いきなりの急登は辛い。

 ジグザグの急坂を10分ほど登ると平坦になる。一息入れて傾斜の緩んだ路を行くと、下りて来る女性3人のハイカーとすれ違う。今日はじめて会う人だ。あまり手入れされているとは思えない植林帯の路をしばらく登り山の神の小さな社を右に見て、5分ほど行くと大日山の山頂に着く。

 広々した山頂、北側一帯は植林帯だが南側は明るい落葉樹林。さっそく昼食休憩とする。今回もお汁粉つくり、風がないとはいえ冷え冷えした中で食べるお汁粉はこの上なく美味しい。

大日山への登山路

山頂でお汁粉作り

 山頂を後にして一気に林道の登山口まで戻る。そこから数分で金剛院の鐘楼に着く。石段を下ると、本堂と宿坊前の広場に出る。大日山金剛院は、養老2年(718)に創建された真言宗の古刹だが明治40年(1907)、火災に遭い山門以外は焼失し本堂などは、大正12年(1923)に再建されたものだそうだ。

 森閑とした真冬の山寺を後にするとすぐに大きな駐車場に東海自然歩道の大きな案内板とトイレが建っている。駐車場の隅に、厳冬期に濃黄色の花を咲かせるシナマンサクが目に入る。

金剛院鐘楼から本堂への石段

金剛院のトイレのある駐車場

午後になっても富士山クッキリ

 駐車場を少し行くと右に前方に富士山が望める。すでに午後2時を過ぎているがくっきりと見える。青空の下、真っ白な富士山の右手前の山は前回、越えてきた高根山と思われる。

 富士山を見て100mほど行くと、明治40年の火災で焼失を免れた天保8年(1837)建立の山門をくぐる。大木が荘厳な雰囲気を醸し出す杉並木の参道を進むと左前方に次回訪ねる春埜山が見えしばらくして県道に出る。右に曲がるとすぐに朝、車を止めた平松峠の休憩スペースに着いた。

金剛院山門

 2名は、スタート地点の野守の池に停めた車を回収に行く。残り5名は、途中の一徳寺で落ち合う予定で野守の池に向かって県道を下ることにする。25分ほど下り一徳寺、さらに5分余り下ったところで迎えの車と落ち合い、川根温泉に向かう。

行 程
場 所 着時刻 発時刻
 野守ノ池 9:17 9:26
 八垂ノ滝 10:08 10:11
 市井平 10:57 11:08
 登山口 12:16
 大日山 12:45 13:30
 登山口 13:48
 金剛院 13:51 14:01
 山門 14:09 14:11
 平松峠 14:26 14:29
 一徳寺 14:53
 車乗車地点 14:57 15:00
関連情報                アクセスカウンター
1/2.5万地形図 家山 [南東]  家山 [南西]
ガイドブック  東海自然歩道 日帰りハイキング〈1〉高尾山‐奥三河
  武村岳男著 山と渓谷社 1994
推薦HP ▼1997/10/10-東海自然歩道{家山−大時}

  家山川に架かる橋を渡り市井平の集落に向かう。植林帯の中、渓流沿いの林道は日が差さず寒々しているが、そこそこの登り勾配に身体が温まり快調に歩き続ける。

  県道をしばらく行くと市井平の集落に向かう道が左に分岐する。そのすぐ先に八つの滝が連なり落ちる八垂ノ滝がある。奥が深いのかとても8つもあるように見えない上、水量が少ない時期のせいかさしたる景観とは思えない。

林道から山路へ

大日山山頂

本日のゴール 平松峠

更新日:2013/08/25