【位牌岳、愛鷹山】よく整備された周回コース

シリーズ  静岡百山     前  
山 名  位牌岳、愛鷹山(あしたかやま)
山行日  2006年4月26日(水)
同行者  K.S
歩行時間  6時間44分(休憩含む)
コース 水神社駐車場→つるべ落としの滝→稜線出合→位牌岳→一服峠→袴越岳→愛鷹山→水神社分岐→水神社駐車場
関連情報                アクセスカウンター
1/2.5万地形図 ▼位牌岳:愛鷹山 [北西]
▼愛鷹山:愛鷹山 [南西]
交通 ▼東名高速 沼津IC
立ち寄り湯 天然日帰り温泉駿河の湯
  tel:055-926-4126 平日¥950 土休日¥1050
行 程
場 所 着時刻 発時刻
 水神社駐車場 8:46 8:54
 林道ゲート 9:14
 滝コース登山口 9:20
 つるべ落としの滝 10:02 10:12
 池の平分岐 11:23 11:25
 稜線出合 11:33
 位牌岳 11:48 12:07
 一服峠 12:31 12:34
 袴越岳 12:51 12:55
 馬場平 13:17 13:20
 鞍部、水神社分岐 13:39
 愛鷹山 13:50 14:08
 鞍部、水神社分岐 14:15
 林道出合 14:59
 滝コース登山口 15:16
 水神社駐車場 15:38 15:45

  富士山南麓に聳える愛鷹山塊の中央に位置するのが位牌岳、愛鷹山は山塊の最南端にあり、標高は最も低いが一等三角点を有する山であり、山塊を代表する名前が付けられている。

 沼津駅8時半でK.Sと待ち合わせる。10分ほど前に沼津駅北口に着いたところK.Sもちょうど来たところだと言う。東名沼津ICまで戻り、県道を北上し2つのゴルフ場の中を通って迷うことなく登山口の水神社入口の駐車場に着いた。

水神社前駐車スペース

  身支度を整え、駐車場上のクサリで通行止めとなっている林道を行く。緩い上りの舗装された道を右下に水神社の建物を見ながら進む。道端にはムラサキケマンやキケマンの花が咲いている。林道を20分ほど行くと厳重なゲートで止められた林道が左に分岐する。つるべ落としの滝への道だ。傍らにかろうじて読み取れる朽ちかけた道標が立っている。

林道ゲート、手前に朽ちかけの道標

  ゲート脇をすり抜け、さらに5分ほど林道を行くとつるべ落としの滝経由で位牌岳への登山路が分岐する。入口には大きなコース案内図もある。滝まで40分、滝から位牌岳まで90分と記されている。

  まったく流れのない沢沿いの路は苔むした石がゴロゴロしている。右岸、左岸と何度か沢を渡り、池の平への路を右に分けると滝までは150mほどだ。滝は位牌岳への路から右に少し外れたところにある。落差20mとのことだがまったく流れがないので滝とは思えない。

沢沿いに遡る滝コース

つるべ落としの滝コース登山口

ミツマタの群生地を行く

  ひと休みして滝を後にするといきなり階段路の急登となるがすぐに潅木帯の明るくゆるやかな路となる。今が盛りと咲くミツマタの群生地がしばらく続き、やがてブナの木が目立ちはじめる。落葉の積もった路は歩き易く、こまめにある位牌岳までの距離を記した道標は励みになる。

ブナが目立つ池の平コース合流点付近

  ブナに加えてヒメシャラの木が目につきだすとほどなく池の平らからの路と合流する。位牌岳まではあと800m。引き続きブナの大木が目立つ雰囲気のよい路を愛鷹山塊の主稜線に向かう。合流点から10分ほどで稜線に出る。

  稜線を右に曲がり位牌岳に向かう。足首上ほどの笹の中にしっかりした登山路がつけられた尾根路は快適そのもの。遠望は利かないものの目指す位牌岳はもちろん、振り返れば駿河湾の海岸線も見て取れるほどに展望がひらける。

展望が開ける位牌岳への尾根路

  位牌岳山頂は三角点はあるが樹林に囲まれ展望は優れない。昼食を済ませ早々に往路を戻る。池の平からの路との合流点を過ぎてもゆったりした下り勾配の快適な尾根路が続く。

位牌岳山頂

  一服峠で、本日はじめてハイカーに出会う。水神社から直接ここまで来て一休みしているところだと言う。愛鷹山塊には何度も来ている地元の方のようだ。ここから正面に見る富士山の眺めが素晴らしいそうだが、今日はあいにくである。間近な鋸岳は見て取れるが越前岳は薄雲に覆われ裾野が見えるだけだ。

一服峠から鋸岳を望む

  道標に袴越岳まで60才のコースタイムで20分とある。一服峠より袴越岳の方が80mも低く、相変わらず下り勾配の気分良い路の両側には、満開のアセビの群生地が続く。袴越岳山頂は、展望もなくとても山頂とは思えないところだ。頂は三叉路になっていて直進は須津への路、左に曲がり愛鷹山に向かう。

アセビの群生地を行く

  袴越岳を越えてもしばらくアセビの群落が続く。正面に馬場平を見ながら、まだつぼみの固い雑木の中の尾根路を下って行く。ヒメシャラの目立つ広々した鞍部からひと登りすると、足首ほどの低い笹原にブナの大木があり、その根元に馬場平の標識がある。

愛鷹山山頂

  馬場平からは一気の下り、深く抉られた急斜面の滑りやすい路を両側の笹につかまりながら慎重に下る。危険はないがコース中最も歩きにくいところだ。愛鷹山との鞍部に水神社への帰路が分岐する。直進して登り返すと一等三角点の愛鷹山山頂。広々した展望の良い山頂だ。富士山は見えないが愛鷹山塊最高峰の越前岳と先ほど頂を踏んだ位牌岳はしっかり見える。

  分岐まで戻り右折して水神社への路を下る。つるべ落としの滝から位牌岳への路と同様、この路も2.5万地形図には載っていない路だ。水のない沢筋の路なので雨の日にはやっかいかもしれないが、けっこうしっかりした路だ。樹林帯から伐採地を抜けるとほどなく林道にでる。これを左に曲がり20分弱でつるべ落としの滝コース入口に戻り、あとは往路を水神社駐車場まで戻った。

馬場平

愛鷹山鞍部、水神社分岐付近

  東名 沼津ICから800mほど南にある“駿河の湯”で汗を流し沼津駅でK.Sと別れ帰路についた。