【猿見石山、天狗石山】大井川上流ダム湖の南の稜線歩き
山 名 | 猿見石山、天狗石山 | |
山行日 | 2006年3月11日(土) | |
同行者 | グループ ・せせらぎ 9名 | |
歩行時間 | 6時間12分(昼食休憩も含む) | |
コース | 奥泉駅→三宝神社→NHK共同アンテナ→猿見石山→鉄塔→天狗石山→地蔵→奥大井湖上駅 |
関連情報 | |
1/2.5万図 | ▼千頭 [北西] |
参 考 | ▼新・分県登山ガイド21 静岡県の山 加田勝利著 山と渓谷社 2005 |
交 通 | ▼大井川鉄道 井川線(あぷとライン) 奥泉駅9:33⇒10:03奥大井湖上駅 奥大井湖上駅発 14:00、15:15、16:38⇒奥泉駅 tel:0547-45-4111 |
立ち寄り湯 | ▼奥大井・白沢温泉 もりのいずみ tel:0547-59-3800 10:00-19:00 ¥1000 |
行 程 | |||
場 所 | 着時刻 | 発時刻 | |
奥泉駅 | 8:30 | 8:38 | |
三宝神社 | 8:55 | − | |
NHKアンテナ | 10:02 | 10:06 | |
猿見石山 | 10:41 | 10:50 | |
鉄塔 | 11:25 | 11:40 | |
天狗石山山頂 | 12:43 | 13:28 | |
七ツ峰分岐 | 13:36 | − | |
ガレ展望地 | 14:20 | 14:25 | |
林道 | 14:40 | − | |
奥大井湖上駅 | 14:50 | 15:15 |
出典:【新・分県登山ガイド 静岡県の山】加田勝利著 山と渓谷社 2005
大井川鉄道井川線の奥泉駅駐車場に8時半頃着いた。ここから下り電車に30分ほど乗り、奥大井湖上駅から登る予定であったが、1時間ほど待たねばならないので、逆コースで登ることにする。
奥泉駅前駐車場
奥泉駅からとりあえず三宝神社を目指して出発。駐車場前の県道を左に曲がり大井川を渡って直ぐ左に曲がる。数十メートル行って、右に曲がり車道をショートカットし墓の脇を抜け、再び車道をショートカットすると前方に鳥居が見え、三宝神社前に出る。
三宝神社の鳥居に向かって
神社の前を少し行くと車道の延長工事中。作業員の方に登山口を尋ねると応えてはくれるのだが要領を得ない。お礼を言って少し先の適当なところから、猿見石山の南西尾根に出るつもりで登りはじめると、先の方がそこではないと大声で叫んでいる。路を聞いた手前無視するわけにもいかず、指示に従い道路に戻りさらに先に進む。すぐに道路工事の末端になり、工事のため伐採済みの急斜面にかすかな踏み跡がある。仕方なくこれに取り付き樹林帯まで登り、獣路ていどの路を辿るとほどなく正規の登山路に出た。登山路の来る方向からすれば、三宝神社脇の路がこの登山路ではないかと思えた。ここまで道標はまったく見当たらないものの、やたら路を尋ねるのも善し悪しとちょっと反省。
テレビケーブル沿いに確かな路が
比較的よく手入れされた檜林に確かな路が続く。路と平行してテレビのケーブルが張られておりこのための作業路と思われる。三宝神社前から1時間余り、NHKの共同アンテナ下で一息入れる。
NHKテレビ共同アンテナ
猿見石山山頂、手前に三角点
アンテナを離れ引き続き檜林の急斜面を登る。相変わらず道標はないものの路はしっかりしている。雑木が目立ちだししばらくすると多少傾斜が緩みほどなく猿見石山に到着する。狭い山頂で三角点はあるが展望はない。
山頂を後にし、トラロープやワイヤーが張られた痩せ尾根を一気に下る。長島ダム湖が木の間越しに見える鞍部からは痩せた山稜の急な起伏を越えたり巻いたりする路だ。剥き出た木の根に覆われた急下りや壊れかけの桟橋を恐々渡ったりと、ちょっとしたスリルを味わいながら行く。
ワイヤロープの張られた痩せ尾根急下り
湖の展望が開けるとほどなく鉄塔下に着く。眼下のダム湖にレインボウブリッジが映える。左に目を転ずると猿見石山の左に前黒法師岳が確認できる。南西方向に見える山は高塚山だろう。
鉄塔を出てしばらく登り少し下ったところが白倉峠、右に八木集落への路を分ける眺望のないひっそりした峠だ。コブを越えながらの急登が続く。お昼を告げる鐘の音が聞こえるが山頂はまだ遠い。いつもはおしゃべりしながら快調に登るM.Hさんも、皆の黙々登りに合せるせいか調子が出ない。
我慢の登りを続けると、単独行の男性が下りてきた。「頂上まであとどれくらいですか?」仲間が尋ねる。「まだかなりありますよ」と応えたが、ガッカリし顔を見たのかあわてて「それほどでもないですが……」と言葉を続ける。優しい方だ。
鉄塔付近よりダム湖
稜線のコブ越が続く
すれ違いから10分ほどすると右上方に電波反射板が見える。電波の通り道確保のためか幅広く伐採されていて見通しがよい。反射板は見えてはいるがなかなか近づかない。10分近く登ってようやく広い天狗石山山頂の一角に建つ反射板の脇を抜け数分後、山頂標識に行き着いた。
山頂には三角点が設置されているが展望はない。しかし、自然林に囲まれた清々しい山頂だ。昼食を済ませ、山頂から50mほど下にあり、山名の由来となった天狗石まで往復してから帰路につく。
反射板を過ぎ平らな路を山頂に向かう
天狗石山山頂
奥大井湖上駅に向かって下山する。10分ほど下ると七ツ峰への路を右に分け、道標に従い左を行く。山頂までの路と違い道標がしっかり整備されている。傾斜も比較的ゆるやかで足元はフワフワと弾力のある快適な路だ。分岐から10分ほど下ると路の傍らにブリキ製の粗末な祠のなかに地蔵がポツリと置かれている。
路傍にポツリと置かれた地蔵
急坂のジグザグ路の下りが続き、ガレの縁に出る。眼下に長島ダム湖が一望できる。一休みしてさらに15分ほど下ると林道を横切り、ひと下りで奥大井湖上駅のレイクコテージに着いた。20分ほど待ってディーゼル機関車あぷとラインで奥泉駅まで戻り車を回収。10分ほどのところにある立ち寄り温泉“もりのいずみ”で汗を流して岐路につく。
奥大井湖上駅