旧道沿いの小さな沢を渡って踏み跡へ

【婆娑羅山】人知れぬ山にも踏み跡が

シリーズ  静岡百山     前  
山 名  婆娑羅山(ばさらやま)
山行日  2006年3月4日(土)
同行者  グループ・せせらぎ 8名
歩行時間  1時間50分(休憩含む)
コース 婆娑羅トンネル入口⇔婆娑羅山
関連情報            アクセスカウンター
1/2.5万地形図 伊豆松崎 [北東]
推薦HP ▼2003/04/27 婆娑羅山に登る

  婆娑羅山は伊豆半島の中心部付近から天城山稜の南に連なり、南伊豆を東西に分ける支脈の婆娑羅山脈に位置し下田市と松崎町の境にある。静岡百山であるが、ガイドブックもないマイナーな山である。

  7:30 東名高速道路愛鷹PAに今日のメンバー8人が2台の車に分乗し集合する。沼津IC出口の混雑は、河津サクラなど好天に誘い出された観光の車によるものだろう。そうでなくとも渋滞勝ちのR136(下田街道)。急遽、裏道のR414から修善寺へ、さらに河津を避け遠回りとなるが土肥、松崎経由で婆娑羅山登山口を目指す。

  10時過ぎに登山口の婆娑羅トンネル手前、旧道分岐付近のスペースに車を停める。身支度を整え、旧道を数分行くと目前に入口が塞がれた旧トンネルがある。その50mくらい手前の左に小さな沢を越え、かなりしっかりした踏み跡がある。道標や目印のテープは見当たらないが、これを行くことにする。

旧道分岐の駐車スペース(トンネル手前)

  一週間前に山仲間で読図の第一人者であるH.K さんが単独で登り、「下りで路に迷い相当に難儀した挙げ句、1.5kmも離れたところに下りてしまった」と、聞いていたので、われわれも路を失わないよう慎重に登ることにする。G.MさんのハンディーGPSが心強い。

倒木も多い

手入れされてる様子の檜植林帯

  路は意外としっかり踏まれていて、7,8分で尾根に出る。左に曲がり山頂方向の尾根路を行く。はっきりした路で、檜の幹に巻かれた赤テープや枝に付けられた目印テープも目に付く。しかし、枝路も多く目印を見失うと厄介かもしれない。ときおり間伐材や倒木が路を塞いでいる。迂回する辺りの踏み跡は薄く、念のため目印テープを何ヶ所か取り付けながら登る。

入口を塞がれた旧道のトンネル

  前方に婆娑羅山が見えるとほどなく平らになる。標高500m付近、尾根に出てから20分ほどだ。行く手の大きな倒木前で一息入れてる。倒木の左右に踏み跡があるが右は直ぐ先で通行不能。左に迂回するとまたしっかりした路が続いている。

  けっこうな傾斜が一段ときつくなり、両手も使って3点確保の登りになる。相変わらず倒木や間伐材が多い。傾斜が緩むと三角点周辺が小広く切り開かれた山頂に着いた。檜林に囲まれ展望はまったくない。檜の幹に小さな山頂表示板が括りつけられている。本日、唯一の表示だ。予想外に順調に登れたので、予定通りもう一山(高通山)登ることにして、集合写真を撮り早々に下山する。

婆娑羅山山頂

  登りと同じ路を下るのだが、踏み跡やテープを慎重に辿り無事下山。道の駅“三聖苑”の芝生広場で昼食をとり、高通山登山口に向かう。

更新:2013/03/14