【帆掛山、梶原山】歴史と展望の散歩路

山 名  帆掛山、梶原山
山行日  2006年1月8日(日)
同行者  単独行
歩行時間  ゆっくり歩いて1周約3時間
コース 霊山寺駐車場→霊山寺→帆掛山→梶原山→農道→光鏡院→鳥坂南BS→大内観音入口BS→霊山寺駐車場
参考図書                    アクセスカウンター
富士を見ながら登る山36 工藤隆雄 小学館 1999

  帆掛山は、沖から見ると山が船体に、山頂の一本松が帆柱に見えたことから名づけられた。今は、一本松公園として整備されている。標高は304mだが360度、富士山はじめ駿河湾、伊豆半島、日本平、竜爪山など安部川流域の山々の大展望が広がる。

 梶原山は、鎌倉幕府に追われ自害した梶原景時親子終焉の地であることから名づけられた。標高279m、影時辞世の句碑や供養塔、展望台など整備されている。帆掛山同様素晴らしい展望が広がる。

 大寒波の南下で記録的な寒い朝となったが、陽が昇ると風のない絶好のハイキング日和。しかし、出かける気になった時にはすでに10時を回っている。急いで準備をして、近くの山に行くことにする。家から小1時間、帆掛山登山口の霊山寺駐車場に11時過ぎに着いた。

霊山寺駐車場

  登山口の手前に“一歩松・梶原山ハイキングコース”の大きな案内板が立っている。駐車場前の墓地脇に良く踏み込まれた石段道がゆったりと上っている。ほどなく一丁目石が目に入る。大きくジグザグを切りながら石段道を登っていくと数分で二丁目石。数分毎に丁目石があり、五丁目が室町時代に建立され、国の重要文化財に指定されている仁王門だ。これをくぐり、さらに石段を少し上ると霊山寺本堂、清水の街並、駿河湾越しに伊豆の山々が望める。

霊山寺本堂より清水市街、伊豆を望む

仁王

  本堂の右脇から本格的な山路となる。杉の植林帯の薄暗い路を大きくジグザグを切りながらゆったりと登る。良く踏まれた歩きやすい路だ。視界が開けると直ぐに稜線に出る。左は梶原山、先ずは、右直ぐ目の前の帆掛山に向かう。分岐から1分ほど登った山頂は、一本松公園として大規模に整備され富士山はじめ360度の大展望が広がっている。

帆掛山山頂より富士山を望む

  帆掛山を後に梶原山に向かう。茶畑と竹林の稜線の路を20分ほどたどり樹林帯を少し登ると梶原山に着く。ここもまた公園として整備されている。ここからの展望もすばらしい。

振り返り見る帆掛山(右端)、左に竜爪山、中央は高山

  梶原山を後に、瀬名・鳥坂方面への下山路に入ると直ぐに樹林帯の急坂になる。これまでの遊歩道的路から本格的登山路に変わるが数分で梶山親子が自刃の前に鬢のほつれを直したといわれる鬢水(びんみず)への巻き路が右に分岐する。鬢水までは往復5,6分ほどだ。

  元に戻って瀬名・鳥坂方面に下ると直ぐに鳥坂への路が左に分岐する。ここからは茶畑の明るく平坦な尾根路を10分ほど行くと舗装された農道に出る。車道をのんびり下り、瀬名古墳群を経て30分ほどで光鏡院に着く。“梶原山・一本松公園遊歩道案内”の大きな看板の前を通ると瀬名リンク西奈バス停は近い。

梶原山山頂

梶原山下り、正面に静岡市街

光鏡院

  光鏡院を後に左に曲がり北街道を目指す。鳥坂南バス停から霊山寺入口の大内観音前までバスで戻るつもりだったが20分ほど待たねばならず歩くことにした。30分に1本のバスに追い越されることなく2kmほどを歩き大内観音前から霊山寺に向かう。バス停から10分少々で駐車場に戻った。

交通(2006/01/08 現在)

静岡駅前 2番乗り場=バス:しずてつジャストライン(26分、390円)⇒大内観音前
瀬名リンク西奈 =バス:しずてつジャストライン(23分、340円)⇒静岡駅
静鉄バス “なんじ?君”  静岡駅前バス案内所 tel:054-253-8635
注:登山口の駐車場は霊山寺専用駐車場なので、必ず断ってから使わせていただくこと。

一浴温泉情報

中伊豆温泉 草薙の湯
〒424-0886 静岡市清水区草薙1865-2  tel:0543-49-2626  10:00-01:00 ¥650
リンク西奈、大内観音前 各バス停から約3Km