【牛ヶ峰(高山)】新年初登り、鍋山行

シリーズ  静岡百山     前  
山 名  牛ヶ峰(うしがみね) 
山行日  2006年1月2日(月)
同行者  グループ・せせらぎ 9名
歩行時間  3時間30分(昼食休憩除く)
コース 谷沢バス停→大山分岐→敷地分岐→牛ヶ峰→高山ノ池→不動滝→八十岡バス停→美和中学校前バス停
参考図書
▼【静岡県の山50選】 静岡新聞社編 1998
▼【富士を見ながら登る山】工藤隆雄 小学館 1999
▼【静岡県 日帰りハイキング】 岡本滋 1989 静岡新聞社
行 程      アクセスカウンター
場 所 着時刻 発時刻
 谷沢バス停 9:50 10:03
 大山分岐 10:07 − 
 敷地分岐 11:00 − 
 牛ヶ峰山頂 11:28 12:52
 高山ノ池 13:07 13:09
 不動滝分岐 13:43 13:53
 林道出合 14:08 − 
 八十岡バス停 14:47 14:48
 美和中前バス停 14:57 14:57

  牛ヶ峰は足久保川と藁科川の間に挟まれていて、地形図には高山と記されている。地元小・中学校の遠足の山だそうだ。草原状の広い頂からは、山伏、大谷崩から竜爪山など安倍奥の山々が見渡せる。南側は静岡市街を一望でき、日本平も望める展望の山で、コース中に青竜伝説の高山ノ池や落差10mほどの不動ノ滝など変化のある山歩きが楽しめる。

  2006年初登りは鍋山行の牛ヶ峰。いつものようにしずてつジャストラインの“なんじ?君”で、バス時刻を調べた。出発地、目的地そして利用日(2006/01/02)を入力すると直ちに時刻表や料金が表示される優れものだ。しかし、問題が発生した。先にバス停に着いたメンバーから携帯で「バス停に正月休みは別運行と貼り出されていて、予定のバスはない」と連絡が入る。「1月2日で調べたのだからそんなことはないはずだ」と、言ってもはじまらない。途中のバス停から乗るメンバーもいることからあたふたとしたが、よく確認したら通常より4分遅れで出発することが分かり事なきを得た。それにしても“静鉄バス”さん、利用日1月2日と入力したのだから、“年末年始は特別時刻表、バスセンター問い合わせ願います”とか案内してくれてもいいんじゃないですか……。

谷沢バス停

  静岡駅から約45分、後半は貸切状態で谷沢バス停に9:45到着。いつの間にか小雨が降っている。バス停前の家の軒下で雨仕度。せせらぎ山行は通常、降水確率≧40% は中止なので、雨の中を歩きだすのは極めて珍しいことだ。

バス通りから分岐する東海自然歩道

  バス通りを少し戻ると、林道が右に分岐し角にハイキングコースの案内板が立っている。東海自然歩道となっている林道を大山に向かって進むと、数分で高山への林道が左に分岐する。これを10分ほど行くと林道終点。モノレールに沿って山路をしばらく登ると良く手入れされた茶畑が左に広がる。杉と檜の植林帯を行き敷地からの路を合流すると半壊した作業小屋がある。これをしばらく行くと遠足路としてはけっこうな急坂、ロープも張ってある直登の路となる。傘を差しながら落葉の積もった急登にちょっと苦労したがほどなく山頂。

茶畑の路を行く

  草原状の広々した展望の山頂もせいぜい直ぐ近くの突先山、大棚山が見える程度で遠望は利かない。こんな日に登る人もなく誰もいない。とりあえず昼食の場所を求めて先へ進むと大規模な観光開発の工事中、近くの立ち木に雨避けシートを張り、鍋の準備にかかる。

雨避けシートを張り鍋準備

  ワインで乾杯後、女性たちが持ち寄ってくれた肉、魚、牡蠣、野菜、里芋、餅にうどんなど豪華な鍋となる。とても食べきれないと思えたボリュームだったが何とか完食。しかし、各自持参の昼食にはまったく手をつけず仕舞いだった。

  後片付けをして空身で山頂に戻り記念写真を撮った後、下山にかかる。“高山・市民の森整備事業”の工事中の柵を迂回すると頂上直下まで車道が延びて来ている。これで牛ヶ峰もハイキングの山としての魅力は大幅に減ずるだろうと溜息が出る。この道をしばらく下り、高山の池への道標に従い左折し階段状の登山路を下る。7,8分で青竜伝説の紹介看板が立つ高山の池に出る。水溜りとも云えないほど水は少なく、この時期は魅力の少ない池だが、地元の人たちが育てたという水芭蕉などの花々が咲く季節になれば楽しめるのだろう。

牛ヶ峰山頂

高山ノ池

  池を後にして5分ほどで山頂から八十岡へ下る路と合流する。途中、内牧への路を右に分け植林帯の路をどんどん下り不動ノ滝分岐。空身で滝まで往復する。八十岡川源流に落ちる10mほどの滝だが残念ながら渇水期で水量は少ない。

沢沿いの路

  滝を後にし檜林の急坂を下ると沢筋の路となり雑木も目立つ雰囲気の良い路となる。堰堤を越えるとほどなくして林道に出る。この林道をバスに間に合わせるべく八十岡バス停まで早足で歩くも5分ほど遅かった。さらに500mほど先で便の多い美和中学校前バス停まで行くことにする。あと少しのところで信号待ちのバスを目にする。運転手さんに合図を送り必死に走って、しばらく待って頂いたバスに何とか乗り込んだ。登山靴での疾走は急登よりも大変、本日一番の心臓バクバクでした。

交通

▼静岡駅 8番乗り場( 奥長島行き)=静鉄バス⇔八十岡⇔谷沢
しずてつジャストライン 新静岡バスセンター  tel:054-252-0505