【達磨山、金冠山】思わぬ樹氷に感激

シリーズ  静岡百山     前  
山 名  達磨山(だるまやま)、金冠山(きんかんざん)
山行日  2005年12月23日(祝)
同行者  グループ・せせらぎ 7名+guest 2名
歩行時間  2時間程度
コース 戸田駐車場→達磨山→小達磨山→戸田峠→金冠山→レストハウス
一浴温泉情報           
 湯の郷村   休業中:2013/08現在
tel:0558-72-5526  9:00-22:00  ¥700
アクセスカウンター

 達磨山は伊豆半島に3つある一等三角点のひとつである。山頂からの富士山の眺めは素晴らしく、日本を代表する風景としてパリ万博に紹介されたそうだ。山頂付近はハコネダケが密生し美しい装いと大展望が広がるが、その直下に西伊豆スカイラインが通っている。観光客の少ない冬の日だまりハイクとして人気がある山だ。


  毎年、一年中ほとんど雪を見みることのない我が住む街に昨日、雪が降った。今日も日本全国引き続き大寒波が居座り、各地に大雪をもたらしている。晴れているのは静岡県だけのようだ。我が住む街以上に雪の少ない伊豆半島だが、念のため昨日、電話で道路状況を問い合わせノーマルタイヤでも問題ないことを確認した。

 東名高速走行中、青空に富士山がクッキリと見えてはいるが駿河湾越しの達磨山方面に黒い雲が出ているのが気にかかる。案の定、達磨山に近づくにつれ青空が消える。下山口の達磨山高原レストハウスに車1台をデポし、メンバー9人2台の車で登山口に向かう。戸田峠を過ぎる辺りから樹氷が現れるなどすっかり冬景色に一変する。

  達磨山登山口に近づくに連れ濃いガスに包まれ、当初の土肥駐車場から伽藍山に登り戸田駐車場に下る予定を変更して、戸田駐車場からスタートすることにする。車から降りると冷たい強風が吹きつける。猛烈に寒い。笹原に点在する木々は樹氷となり真っ白だ。いつも出発前の集合写真を撮ってくれるMさんからさっぱり声がかからないので私が出発前の写真を撮る。あとで聞いたところ、手がかじかんでカメラ操作ができなかったとのこと。

戸田駐車場(後斜面に樹氷)

点在する樹氷の中、達磨山に向かう

  完全防寒対策をして出発。笹原の中に幅広く整備された路がゆったりと頂上へ続いている。路は凍り付いている感じだが傾斜が緩いので滑ることはない。ほんのひと登りで寒風吹きすさぶ達磨山山頂に着く。眼下に時おりほんの数秒、戸田村と戸田湾が箱庭のように見える以外展望はなく、早々に山頂を後にする。


  行く手北側、ゆったりした起伏の山並みの向こうに金冠山がはっきりと見えている。地形による気流の関係だろうか、下山路のほうが明るく風も穏やかに感じる。樹氷も登路に比べ弱々しい。戸田湾もよく姿を現し、駿河湾越しに日本平もしっかり確認できる。

達磨山下り

  いったんスカイラインまで下り、小達磨山への登山路を登る。先ほどの寒々とした達磨山の南斜面の登りと異なり、路からは雪が消え吹きつける風も刺すような冷たさは失せる。アセビの群生地をしばらく登ると小達磨山に着く。樹木に囲まれほとんど風を感じない。展望はないが一休みとする。達磨山山頂でも写真を撮らなかったMさんがここで皆を並べて記念撮影、手に温もりが戻ったらしく、ようやくいつものMさんらしくなった。

小達磨山へ(後は達磨山)

  北斜面の小達磨山下りの階段路は薄っすらと雪に覆われ冬景色であるが、行く手の電波塔が立つ金冠山を見ると春近しを思わせる伊豆らしい優しげな雰囲気を漂わせている。ほどなくして駐車場のある戸田峠に降り立つ。

金冠山山頂

小達磨山下り、正面に金冠山

  戸田峠の車道を横切り通行止めとなっている簡易舗装の道を登る。左前方に金冠山を見ながら、しばらくいくと右に登山路が分岐する。ゆったりした登りが下りになると直ぐに広々した防火帯の路にぶつかる。左間近に金冠山が見える。山頂は風が強いだろうということでここで昼食とする。

  昼食後、先の簡易舗装道を横切りひと登りで金冠山の山頂に着く。多少雲がかかっているが駿河湾越しに富士山も姿を現す。その右手には沼津アルプス全貌が見下ろせる。風は相変わらず強いが、達磨山での厳しい寒さは感じない。

金冠山山頂より富士山