アップダウウンを繰り返す落葉の積もった路

【棒ノ折山、岩茸石山】東京、埼玉の県境を歩く

山 名  棒ノ折山、岩茸石山
山行日  2005年11月13日(日)
同行者  OAA 20名
歩行時間  3時間35分(休憩含む)
コース 奥茶屋→棒ノ折山→権次入峠→黒山→名坂峠→岩茸石山→名坂峠→北川橋
行 程      アクセスカウンター
場 所 着時刻 発時刻
 奥茶屋 12:22 12:25
 棒ノ折山 13:32 13:44
 権次入峠 13:50 13:52
 黒山 14:05 14:08
 名坂峠 15:13
 岩茸石山 15:19 15:23
 名坂峠 15:27 15:31
 北川橋 16:00 16:07

  旧静岡市役所前を7時に出発、八王子ICを10時頃出た。この辺りから奥多摩湖方面に向かう車の渋滞に巻き込まれ、車中で昼食。12時半近くになってようやく登山口の奥茶屋に到着した。


  予定より1時間以上の遅れ。マイクロバスを降りるや否やリーダーの「今日は少し急ぎますから」の声と共に出発。8ヶ月振りのOAA参加、内心“通常ペースでもついて行くが大変なのに”と、一抹の不安が過ぎる。

バスを降りてすぐ前の大丹波川を渡る

 登山口に立つ“棒ノ折山1.8km”の道標に従い大丹波川を渡るといきなりの急登。しばらく行くとわさび田、小さな滝が連なる清流の右岸に、石組みや鉄製の階段などしっかり整備された路が続く。

  一休みして沢を離れ、植林帯の路となっても急登は続く。吹き出る汗、しだいに皆から遅れだす。F先輩と2人「ゆっくり行こう」と、ついていくのを早々に諦める。瞬く間に皆の後ろ姿が遠ざかるが、最後尾に健脚・登山経験とも第一人者のサブリーダーNさんがいてくれるので何の不安もない。

手入れの行き届いた植林帯

  手入れの行き届いた植林帯が切れ、明るいカヤトになるとすぐに東屋の建つ広々とした山頂、わがメンバーはじめ多くのハイカーで賑わっている。山頂は東京都と埼玉県の県境、大持山から武甲山の山並みが意外なほど近くに見える。反対側は多少かすんではいるものの横浜から関東平野方面も望める。

東屋の建つ広々とした棒ノ折山山頂

黒山山頂

  山頂を後に黒山に向かう。広い階段路の脇に踏み跡がついている。ひと下りで権次入峠、埼玉側への下山路が分岐している。稜線の路が植林帯から紅葉終りかけの自然林へと変わるとほどなく三等三角点の黒山。皆が揃うのを待ってすぐに出発。

  岩茸石山へは、何度も登り下りを繰り返す尾根路。植林帯あり自然林ありの変化に富んだ路だ。ひたすら前の人についていくと急に踏み跡が薄くなる。メインルートを外れ巻き路を行くようだ。おかげでピーク越をひとつ楽できた。


  これに味を占めたか休憩後、また巻き路に踏み込む。今度は極端に踏み跡の薄い急斜面のガレたトラバース路、緊張を強いられたが結局は、路なき急斜面を稜線まで登らされる破目となり、先ほどの儲けがチャラとなる。

  再び稜線の路を何度か登り下りして前方に岩茸石山が見えるピークに出た。これを大きく下ると下山路が分岐する名坂峠。皆ザックを降ろして待機している。ほとんどのメンバーはすでに岩茸石山に登っているので、希望者だけ登ることにしたようだ。まだ頂を踏んでいない私は迷うことなくそのまま山頂に向かう。

今度は植林帯の登り、何度繰り返せば・・・

  休んでいる皆をかき分けうかつにも先頭に出てしまった。「マッ、いいか。山頂まではわずか100m」。登りだすと数人がピタリと後ろからついてくる。思ったよりの急登、後ろから「渋滞はここか」なんて声も聞こえてくる。100mをこんなに長く感じたことはない。

  山頂についてベンチにへたり込む。次々とメンバーが登ってくる。結局、皆登ってきたようだ。振り返ると、棒ノ折山から辿って来た稜線が一望できる。登ってくる時には気づかなかったがこの辺りは、今が紅葉の盛りのようだ。


  名坂峠まで戻り、あとは急坂を飛ぶように下っていく。沢筋に出るとほどなくして林道、マイクロバスの待つ北川橋はすぐだった。

岩茸石山山頂

更新日:2013/08/23