【冠ヶ岳、神山】箱根の秋を楽しむ
山 名 | 冠ヶ岳、神山 | |
山行日 | 2005年11月9日(水) | |
同行者 | K.S | |
歩行時間 | 4時間42分(昼食休憩除く) | |
コース | 登山口→お中道出合→大涌谷分岐→冠ヶ岳→神山→十字路→早雲山口分岐→登山口 |
箱根あじさい荘(つつじ荘) | |
tel:0460-82-1144 13:00-17:00 ¥650 新宿区立保養所だがだれでも利用できる。早雲山駅から歩いて1分、駐車場前の斜行エレベーターを利用して施設に行く。大浴場から明星ヶ岳が正面に望め、露天風呂もある。泉質はカルシウム・マゲネシウム硫酸温泉。 |
行 程 | |||
場 所 | 着時刻 | 発時刻 | |
登山口 | − | 9:45 | |
お中道合流 | 11:10 | 11:13 | |
大涌谷分岐 | 11:20 | 11:22 | |
冠ヶ岳 | 11:51 | 11:56 | |
神山 | 12:08 | 12:46 | |
十字路 | 13:17 | − | |
早雲山分岐 | 14:10 | − | |
登山口 | 15:05 | − |
今日の山歩きは、私と同様、毎日が日曜日のK.Sと昨日決めた。御殿場駅でK.Sと落ち合い大涌谷に向かう。駐車料金520円を支払い、身支度を整えて出発。観光客ばかりが目立つ中、登山口に向かうが登山路は通行止め。玉子茶屋で確認すると、3年ほど前から硫黄ガスのため通行止めとのこと。ロープウエイで登る気にはなれず、早雲山口に向かう。
登山口の前に20台ほど停められる無料の駐車場がある。道標に従い山路に分け入る。自然林の中の路はしっかり踏まれていて歩き易い。登るに従い、紅葉が鮮やかになってくる。30分ほど登ると、木々の間から明神ヶ岳、金時山が望めるようになる。
登山口前の無料駐車場
登るにつれ鮮やかになる紅葉
落葉の積もった路をさらに30分ほど行くと、相模湾と小田原の街並みが見下ろせる。石の祠の前を通りしばらくすると両側の切り立った痩せ尾根となり右側に大きな富士山、眼下には大涌谷の駐車場が見えほどなくして、お中道コースに出合う。
出合いには“右:神山45分、左:駒ヶ岳80分”と、英語も併記された道標が立っている。右に折れるとゴツゴツ岩の下り路となり、5分ほどで大涌谷分岐にでる。かすかに硫黄の臭いが漂っている。最初に車を停めた駐車場までは、わずか15分、下方直ぐそこに見えている。
大涌谷分岐手前の岩ゴロ路
分岐からはけっこうきつい登りとなる。しばらくすると上りと下りの路が分かれる。赤く色づいた落ち葉が登山路を覆っている。すでに紅葉の盛りは過ぎたのだろう。上り下りの路が合流してもしばらく急登は続く。傾斜が緩み、正面に冠ヶ岳、右に富士山を見ながら平らな路をのんびりと歩く。
ほどなくして冠ヶ岳と神山の分岐、共に山頂まで5分の道標が立っている。冠ヶ岳に向かうと直ぐに古びた鳥居をくぐり、神社の脇を抜け冠ヶ岳山頂についた。2組3人の人が休んでいた。樹木に囲まれさしたる展望はない。付近一帯は自然公園法の特別保護地区で、落葉ひとつ拾うにも環境大臣の許可が必要とのこと。ハイカーのためにと安易に伐採はできないようだ。大賛成だ。記念写真を撮って、早々に分岐まで戻り神山に向かう。
冠ヶ岳山頂
神山山頂直下より色づきの冠ヶ岳
神山山頂付近より富士山
神山に向かって登りだし振り返ると、こんもりと盛り上がった冠ヶ岳の山肌全体をやや盛りの過ぎた紅葉が染めていた。一等三角点の小広い神山山頂も展望はないが、西に数メートルほど下った展望台から富士山が見事だ。長尾峠越に裾野を大きく広げている。
反対の東南側に数メートル下ると、弓なりの相模湾と小田原の街並みが見下ろせる。南には草原状の駒ヶ岳がすぐそこに見え、不似合いなロープウエイ頂上駅がやけに目立っている。
山頂の日溜りで昼食を済ませ出発。展望も日当たりもない深い樹林帯の路、岩ゴロや剥きだしになった木の根で歩きにくい急下り、けっこうきつい。オーバーユースのためか大きく抉れた登山路、その脇の笹の中に新た踏み跡ができている。正面にロープウエイ駅を見ながら深く抉れた登山路を下る。ちょっとした広場の直ぐ先が十字路。直進は駒ヶ岳への路だ。
左に曲がり、神山を巻くお中道を行く。この辺りの紅葉は終った感じだが、平坦で歩きやすい路だ。しばらくすると、大涌谷分岐の少し先ですれ違った逆周りのご夫婦と再びすれ違い、挨拶を交わす。
十字路から20分ほど行くと、自然林から手入れの行き届かない植林帯の路へと変わる。剥き出された根や倒木の荒れた路となる。空身の若者3人連れとすれ違う。もちろん地図も持たず、「駒ヶ岳はこっちでいいですか?」と聞かれた。
深く抉れた登山路
植林帯のお中道
落葉の積もったお中道
右斜面に工事用階段が登山路まで付けられている。地滑り工事の階段だろう。もちろんハイカーは通行できない。付近の右側は、崖状でありロープが張られている。そこから数分で早雲山駅への下山路が分岐する。
分岐からは往路を戻る。多少かすんで入るものの富士山はまだはっきりと見える。下りは余裕、下るにつれ鮮やかになる紅葉を楽しみながらゆっくり下る。
ありがたいことに、下山口の目の前に日帰り入浴できる新宿区立保養所 “あじさい荘” がある。もちろん温泉だ。車に荷物を置き、着替えだけ持って汗を流しに行く。
工事用階段