行  程
場 所 着時刻 発時刻
 三城荘登山口 10:05 10:15
 林道終点  11:20
 美岳荘 11:35 11:40
 山頂 12:59 13:27
 美岳荘 14:15 14:20
 登山口 15:30 15:40

【美ヶ原】紺碧の空に北、南、中央アルプスの大展望

山 名  美ヶ原
山行日  2005年3月7日(月)
同行者  OAA 8名
天 候  快晴
歩行時間  4時間47分 (除く山頂休憩)
コース 三城荘登山口⇔美岳荘⇔山頂
アクセス
3/6:静岡市役所前 7:23⇒南アルプスIC 9:34⇒塩尻IC
   10:26⇒崖の湯 茜宿
3/7:茜宿 8:49⇒10:05 三城荘 15:40⇒松本IC 16:10⇒
    南アルプスIC 17:08⇒18:12 富沢道の駅 18:17⇒
    清水駅前 18:59⇒19:19 静岡駅前

  松本市の秘湯“崖の湯温泉” 茜宿の露天風呂から朝日に照らし出される穂高、槍、常念、燕など北アルプスの山々を眺めながら、今日登る予定の美ヶ原山頂からの展望を大いに期待した。

  しかし、メンバーはみなすでに1度以上、美ヶ原山頂(王ヶ頭)に登っている。昨日、高ボッチへ向け往復14km、雪深い林道歩きでスノーハイクを十分楽しみ疲れが残っていることもあり、王ヶ頭への登頂にこだわる人はいない。朝食は7時から可能だというが、NHKの連続テレビ小説<わかば>を見てからの出発、いたってのんびりムードだ。

宿の露天風呂から北ア(左から穂高、槍、常念、燕)

 「トレースがなければ止めよう」とリーダー。
 「私は、下で待ってる」なんていう人もいる。
 標高1400mの登山口、三城荘まで路面にほとんど雪はなくノーマルタイヤでたどり着けた。標高差約600m、山頂の高原荘や鉄塔群が良く見える。雲ひとつない澄んだ青空、大展望は間違いない。「待ってる」と言ったメンバーも「登れるとこまで登ってみる」と、躊躇なくスパッツをつけはじめる。

三城荘登山口付近から山頂を望む

 幸いスノーシューによるトレースがしっかりとついている。昨日、ラッセルしながら高ボッチへの林道歩きよりもよっぽど楽だ。カラマツ林の中を一直線に登ると林道に出る。再び、山路に入り雪は深く傾斜は急だが、10分余りで美岳荘、標高差でちょうど半分地点だ。屋根にたっぷり雪を乗せた無人小屋、雪深い樹林の中なのでちょっと不気味な感じがする。

  ますます雪は深く、急登が続く。美岳荘から20分ほどすると、大きく見上げる先に山頂があり、さらなる急登を強いられることは間違いない。黙々と登り続けること20分、ようやく樹林帯を抜けた。振り返えると、真っ白な乗鞍岳・御嶽山などの山々が青空の下に連なっている。「行けるとこまで……」と、言ってたメンバーもまったく戻る気配はない。

カラマツ林を登る

樹林帯を抜け、乗鞍岳、御岳が望める

  潅木や岩にできた数十センチの氷柱をもいで口に入れると、ことのほか美味しい。この辺りから、最難関の登りとなる。急斜面のトラバース、強風が下から吹き上げてくる。踏み跡はすっかりかき消され、キックステップで慎重に歩を刻むこと20分、急傾斜がゆるむと目の前に鳥居が現れる。その後ろに電波塔、りっぱなホテル高原荘、さらに進むと数台の車が雪をかぶって停まっている。人工物のオンパレードだが、その辺りをいくら歩き回っても誰も見当たらない。数年前の6月に来た時に感じた幻滅感はまったくない。

美ヶ原山頂(王ヶ頭)

  予想通りの大展望、北アや御岳はもちろん、煙を噴き上げる浅間山、八ヶ岳の峰々、南ア、中ア、薄っすらとだが富士山も見える。
 強風を避けられる建物の後ろに行くと日が当たらないのでとても寒い。頂上直下のあの急斜面のトラバースも気になる。午後1時を回っていたが、昼食は安全地帯まで下ってからとることにする。念のため、みなアイゼンを付けて下ることにする。

山頂直下より乗鞍岳(左)、穂高連峰(右)

  緊張のトラバースを終えしばらく下り、風のない日溜りで遅い昼食とする。立ったままのあわただしい食事だが、最難関をクリアしたので安心して食べられるのがなによりもうれしい。引き続き往路を戻るだけ、怖いところはまったくない。車に着いたのが3時半頃、往復5時間15分、存分にスノーハイクを楽しんだ。

往路を下る、美岳荘

更新:2013/03/14
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