行  程
場 所 着時刻 発時刻
闇苅渓谷登山口 8:52 8:57
おきな淵 9:37
馬背平 10:35 10:37
本宮山山頂 10:55 11:49
砥鹿神社奥院 12:00 12:07
林道(40丁目) 12:37 12:41
日月岩展望台 12:59 13:05
林道(21丁目) 13:16
表参道登山口 13:45 13:47
本宮の湯 13:52 14:50

【本宮山】闇苅渓谷から登り表参道コースへ下る

山 名  本宮山(ほんぐうさん)
山行日  2005年01月30日(日)
同行者  グループ・せせらぎ 8名
歩行時間  4時間55分(除く昼食休憩)
コース  闇苅渓谷登山口→おきな淵→馬背平→本宮山→砥鹿神社奥院→表参道登山口→本宮の湯

  久しぶりに暗いうちに家を出た。豊橋で名鉄に乗り換え、本宿駅着8時過ぎ。駅前は静まり返っている。数分後に出るはずのバスもなければ、タクシー1台見当たらない。ちょっと不安になったが、バスは定刻通りに来た。乗客は我々メンバー8人だけ、40分ほどで終点のくらがり渓谷に着いた。真冬の渓谷入口、売店や案内所はあるが深閑としている。身支度を整え、9時前に出発。

  名前とはうらはらに、ほとんどの木々の葉が落ち明るくなった闇苅(くらがり)渓谷、巨岩を縫う男川に沿って奥へとすすむ。

闇苅渓谷を行く

  林道歩きとはいえ、“さるとび岩”、“おきな淵”など闇苅八景が右に左に現れ飽きることはない。彩の少ない真冬の渓谷に、赤く咲くヤブツバキが枯淡の風情をいっそう引き立たせる。しーんと静まり返えった様はまさに仙境。冬の渓谷歩きも悪くはない。

さるとび岩

  再度の車止めロープをまたぎ、いつしかロッジやバンガローなども見当たらなくなる。滑床の “おきな淵” を過ぎるとようやく上り坂となり、山頂まで4.45mの表示。道は簡易舗装となり蛇行しながら高度を上げる。八景最後の “まぼろしの滝” で山頂まで3.1kmの表示。

  突然、ガサガサと大きな音がする。沢越しの右斜面を大きなシカ逃げていく。「クマ注意」の看板はなかったが、やはり緊張する。そこから10分ほどで馬背平。ようやく登山路が右に分岐する。山頂まで500m、林道だと1.3km。もちろん登山路を行く。これまでののんびり登りは一転、一直線の急登となるが、それも15分ほどで山頂下の広場に出る。スカイラインを横切り、ひと登りで電波塔が林立する本宮山山頂に着いた。

本宮山山頂

山頂直下の日溜りでお汁粉つくり

  一等三角点の山頂だが誰もいない。冷たい強風が吹き荒れていてとても落ち着く気にはなれない。記念写真を撮って早々に退散するが、十数歩下った南斜面は風もなく日当たり良好。ここで昼食休憩とする。さっそく恒例の餅入り汁粉を作る。寒空に熱々のお汁粉はことのほか美味しい。誰もいなかった南斜面にはいつの間にか数十名のハイカーが休んでいた。

  山頂を後にしスカイラインの歩道橋を渡り10分ほど行くと、樹齢1000年を超える大スギ、砥鹿神社奥院の御神木だ。その前の休憩所に入ると壁一面に本宮山登頂記録が貼り出されている。豊川市の原田進一さんの登頂回数は6269回、毎日登っても17年以上かかる。1000回以上登った人が25人もいる。1年間で753回登った記録もある。1日で11回登頂の記録やコースタイムで2時間を28分で登った記録などが貼り出されている。

御神木

  御神木の少し先の遥拝所から白銀の富士山が遠望できた。小さくだが大寒波と強風のせいかはっきりと見えた。愛知県の山から富士山を見るのははじめてだ。

  少し下ると荒羽々木(アラハバキ)神社と書かれた祠がある。健脚の守護神だそうで、あわてて手を合わせた。さらに、スギの原生林の中の石段をどんどん下る。鎮守の森の参道はよく踏まれている。次々とハイカーとすれ違う。空身の人も少なくない。闇苅渓谷の登りで誰にも会わなかったのが不思議なくらいだ。

鎮守の森の参道

  しばらくして林道に出た。左に曲がり直ぐにまた山路が右に分かれる。分岐の反対側の岩肌にクサリがぶら下がっている。林道に出る少し手前で分岐していた細い路に出るのだろう。Sさんは「ここを下りたかった」と、残念そうだ。
  クサリ場から岩混じりの路を20分ほど下ると、弘法大師が“日、月”と書いたといわれる日月岩、そこに東屋が建ち展望休憩所となっている。右前方に三河湾と渥美半島、左に石巻山に連なる弓張山脈と展望が広がる。

よく踏まれた表参道コース

  展望台の直ぐ下に“かえる岩”“梯子岩”しばらくして“馬背岩”ちょっとした岩には何でもかんでも名前をつけたようだ。再び林道を横切る21丁目、登山口まで1.6kmとある。午後1時を回っているが、次々と登ってくる。この山の人気のほどが窺がえる。


  登山口の鳥居の傍に古い町目石が立っている。新しい丁目石はどれも“○丁目”と書かれていたが、これは“一町目”と刻んである。新旧入り混じって、奥宮まで50丁のありがたい道しるべだ。

露岩帯を下る

  登山口の直ぐ近くに大きな駐車場があり、たくさんの車が停まっている。みなここから往復するのだろう。闇苅渓谷の静けさが納得できた。登山口から5分ほどで“本宮の湯”に行ける。温泉でゆっくりと汗を流し帰路に着いた。

登山口の鳥居

立ち寄り湯

本宮の湯     
tel:0533-92-1880  10:00-22:20 \600
2002年8月にオープンした日帰り温泉。寝ながら空を見上げ、小鳥のさえずりを聞きながらゆったりと温泉に浸れる木霊の湯や薬湯浴槽、露天風呂などの風呂が楽しめる。

交通

▼往路:清水駅 5:41⇒5:53静岡駅 5:54⇒藤枝駅 6:12⇒7:40豊橋駅 土休日乗り放題 \2600
  名鉄 豊橋駅7:53⇒8:08本宿駅8:15=バス⇒8:52くらがり渓谷    名鉄 \390 バス \580
▼復路:飯田線 長山駅⇒豊橋駅                        JR \230
     長山駅発時刻 14:33、15:03、15:33、16:04、16:34、17:04、17:30、18:09
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