行  程      アクセスカウンター
場 所 着時刻 発時刻
 参道石段下 9:10 9:18
 本堂 10:00 10:10
 奥の院 10:30 10:34
 鳳来寺山 10:44 10:56
 鷹打台 11:41 11:45
 東照宮 12:07 12:10
 本堂 12:14 12:44
 行者越 13:12 − 
 三河大野分岐 13:21  − 
 湯谷温泉駅  14:05  

【鳳来寺山】深山幽谷 森の参道から、山岳仏教の荒々しい修験道を巡る

山 名  鳳来寺山
山行日  2004年6月20日(日)
天 候  小雨
同行者  グループ・せせらぎ 5名
歩行時間  4時間17分(除く昼食休憩)
コース 仁王堂→本堂→奥の院→天狗岩→鷹打台→東照宮→本堂休憩所→行者越→湯谷峠→湯谷温泉駅
鳳来ゆーゆーありいな tel:0536-32-2212 10:00-21:00 ¥600

参考ガイドブック

 【愛知県の山】 与呉日出夫 1995 山と渓谷社
 【マイカー登山 東名高速道】 山と渓谷社 編 1998
 【三遠信の山歩き】 小谷哲治、中津川哲司 1998 風媒社
 【日本百低山】 小林泰彦 2001 山と渓谷社

立ち寄り湯

 降雨確率40%以上で原則中止のわが山歩きの仲間だが、さすがに梅雨時ばかりはそうはいかない。ということで、雨でもというか小雨の方が似合いそうな鳳来寺山を計画する。

  新城駅から門谷集落奥の1425段の石段手前までタクシー(中型 \4710) を使う。小雨模様の中、身支度を整え出発。足元に沢ガニやカエルが目に付く幅広でゆったりした傾斜の石段をゆっくり上る。5分ほで国指定重要文化財の仁王門をくぐる。樹齢を重ねた杉が空を覆う空間、幾多の人に踏まれた石段は角が取れ、しっとりと苔むしている。やはり古刹は小雨がよく似合う。

1425段 石段の始まり

仁王門をくぐり幽玄な森の参道を行く

  仁王門から数分で日本名木百選の傘杉の巨木、樹齢は800年だそうだ。老杉林の中にあっても一段と目を引く。宿坊跡を何度か目にしたが、かつて山岳修験道の霊山だったからだろう。ゆるやかな石段はいつしかきつい勾配となり、汗が吹き出てくる。

奥の院への路

  山頂からは棚山高原へ向かう東海自然歩道と別れ、自然観察路の天狗岩へ向かう。小さな起伏をいくつか越え、展望休憩所のある天狗岩に出たがほとんど景色は見えない。巨岩の巫女石、高座石を過ぎ狭い尾根を下ると、鷹打台への分岐に出る。

鳳来寺山山頂

  本堂で一息入れ、東海自然歩道の道標に従い奥の院へ向かう。傾斜はますますきつくなり、鉄はしごが何箇所もあらわれるが20分ほどで稜線の奥の院。ここからは木の根が露出した緩やかな登り、10分ほどで樹木に囲まれた山頂についた。

  コースを左にはずれわずかに下ると、長い年月風雪にさらされやせ細った骨組みだけの瓦屋根つきの展望東屋が建っている。露岩が突き出たようなところにあるので晴れていれば大パノラマが開けているのだろう。

鷹打台の展望東屋

巫女石、高座石付近

  コースに戻り20分ほど下ると絢爛たる東照宮(国重文)が箱庭風に見下ろせる。日光東照宮、久能山、とともに三東照宮と呼ばれているそうだ。社務所脇を通り東照宮正面に出る。何組かの観光客とすれ違いながら本堂まで戻り、屋根着きの大きな休憩所で昼食とする。

東照宮

  東照宮前まで戻り行者越へと向かう。いったん尾根まで登り、急な路を下る。修験道の最大の難所だったそうだ。今でも階段が設けられ、橋が架けられたりで難なく越えられはするが、その雰囲気は残っている。鳳来寺パークウエイに架かる歩道橋を2度渡り、東海自然歩道と別れ、湯谷温泉へと向かう。

 山路から林道風の道となり、舗装道に変わる辺りから15分ほどで湯谷温泉に出た。湯谷温泉駅で電車の時間を調べ、“鳳来寺ゆーゆーありいな”に向かうも、雨脚が強くなってきたので駅近くの食事処「一休」に併設された温泉で汗を流すことにした。浴室の直ぐ下を流れる板敷川(宇連川)から“板敷の湯”と名づけられたようだ。風呂上りの生ビールは美味かったのだが、持参の柿ピーをつまみにして飲んでいたら「持ち込み禁止です」と店の親父さん、指差しながら「監視カメラで見ていますので・・・」だって。

鳳来寺パークウエイの陸橋

交通

往路:静岡駅5:54⇒藤枝駅6:12⇒7:40豊橋駅7:49
   ⇒8:29新城駅=タクシー(\4710)⇒参道石段下
復路:湯谷温泉駅15:54⇒16:54豊橋駅17:14⇒
    17:45浜松駅17:48⇒19:00静岡駅