行  程      アクセスカウンター
場 所 着時刻 発時刻
 用木沢出合 8:45 8:52
 犬越路 10:01 10:09
 大笄付近(昼食) 11:54 12:22
 檜洞丸 12:58 13:23
 ゴーラ沢出合 14:58 15:02
 西丹沢バス停 15:35 15:40

【檜洞丸】シロヤシオとブナの原生林と富士展望の周回コース

山 名  檜洞丸(ひのきぼらまる)
山行日  2004年5月29日(土)
天 候  晴れ
同行者  グループ・S 8名
歩行時間  6時間15分(除く昼食休憩)
コース  用木沢出合→犬越路→小笄→大笄→熊笹ノ峰→檜洞丸→展望園地→ゴーラ沢出合→西丹沢

参考ガイドブック

 【続・富士を見る山歩き】 工藤隆雄 1997 小学館
 【マイカー登山 東名高速道】 山と渓谷社 編 1998

  今回は標準歩行時間7時間、わが会にとっては大変な健脚コース、できるだけ早く登山口に行きたいのだが、朝一番の電車に乗っても御殿場線 山北駅に着くのは8時を回ってしまう。西丹沢行きのバスは30分待ち、おまけにバス停から用木沢出合の登山口まで舗装道路を2km近くも歩かねばならない。迷うことなくタクシー(\6980)を使う。

  例年今頃がシロヤシオの最盛期、山頂付近のブナの原生林とあわせ大人気のコース、西丹沢の近くに来ると駐車場はもちろん路肩にも多くの車が停まっている。先のバスを降りた人たちだろう、登山口に向かいたくさんのハイカーが舗装道路を歩いている。


  身支度を整え、用木沢出合を9時少し前に出発。檜洞丸と大室山を結ぶ主稜の峠、犬越路までの登山路は東海自然歩道でもある沢沿いの路だ。歩き始めて直ぐに渡る鉄製の大きな橋以外は、丸太数本組の橋で用木沢を右岸左岸と渡りながら遡る。比較的新しい丸太橋なのは大雨で流されてしまうからだろう。


  長丁場なだけにはじめはできるだけゆっくり歩く。遠くから雷のような轟音が聞こえてくる、富士演習場の大砲の音だそうだ。これをも包み込むせせらぎの響き、さわやかな小鳥の鳴き声、マイナスイオン漂う気分の良い森の路だ。

用木沢を遡る

 急登をひと登り、背丈ほどの笹の路を抜けると犬越路に出た。甲斐の武田が軍用犬を先頭に峠越えをしたという伝説から名づけられたそうだ。展望も一気に開け、30人ほどのハイカーで賑わっている。行く手正面、熊笹の峰の右側に頭を出しているのが檜洞丸、後ろには大室山が大きく見える。


 犬越路を出発して10分ほどしてGさんの友人とすれ違う。われわれとは逆コースで朝5時過ぎから歩き始めたそうだ。花つきやコースの情報を教えていただく。

犬越路、奥に避難小屋

ブナの生える稜線の路

 右手に富士山、心地よい風を受けての稜線歩き、盛りを過ぎたとはいえトウゴクミツバツツジやシロヤシオも十分に楽しめる。


 小笄付近からは連続する鎖場・岩場の急登、ひとつまたひとつと難所をこなす度に移り変わる富士山の景色は決して見飽きることがない。振り返えると、たどり来し稜線の彼方にどっしりと大きく構えた大室山、その鞍部には犬越路の避難小屋も見える。

小笄付近の難所

振り返り見る大室山

  無事難所を通過し、大笄付近のビューポイントで昼食休憩とする。ピンクのツツジを前景にした富士山はことのほか美しい。行き交う人はみな歓声をあげカメラを構える。


  昼食を終え出発すると直ぐに熊笹ノ峰、神ノ川への分岐だ。ブナ林の中に明るく開けた笹原、15人ほどのハイカーが休んでいる。檜洞丸まで1.2km、犬越路まで2.8kmの道標が立っている。

大笄付近のビューポイント

 熊笹と若葉をつけたブナの原生林の路をゆっくりのんびりと雰囲気に浸りながら檜洞丸に向かう。あちこちにツツジやシロヤシオが咲いている。路の両側には開花前のバイケイソウが群生し、花の時期に「また来よう」という気にさせる。

ブナの原生林

谷間に浮かぶ富士山

  檜洞丸山頂はブナなどの林に囲まれ展望はすぐれないが予想通り、中高年ハイカーで大にぎわい。山頂下の青ヶ岳山荘のトイレに行ったUさんを待って記念写真。


  山頂から西丹沢のバス停までコースタイムは1時間50分、15:40発のバスまで2時間半ほどある。これに乗れればブナの湯で途中下車して汗を流せる。「ゆっくり下って、15:40 のバスに間に合ったら温泉に入ろう」と確認して山頂を後にする。

檜洞丸山頂

  ゆるやかに少し下ると木道となる。巨木も交えたブナ林に、先にも増したバイケイソウの大群落地、緑の絨毯を敷き詰めたようだ。木道では半身になってのすれ違い、この時間帯だと頂上の小屋泊まりか同じ路を下る人が多いようだ。

  箒沢へと続く稜線から右に折れると急な下りとなる。ツツジ新道と呼ばれている路だがすでに花はほとんど見当たらない。富士山がまだ見えている展望園地で一休み。再び、急坂を下りゴーラ沢出合に15時頃着いた。この先急坂や危険なところはないが、このままのペースだと予定のバスには乗れないかもしれない。最初から温泉に入る気のない T さんと、温泉よりもゆっくり下りたいという I さんは次のバスに乗るとのこと。できれば汗を流して帰りたいという6人はここから少し急ぎ足となる。3週間前に足首を捻挫しまだ痛みがあるという U さんを先頭に、予定のバスに余裕で間に合い、途中下車して次のバスまでブナの湯で汗を流し帰路に着いた。

バイケイソウ大群生地の木道

ゴーラ沢出合付近

立ち寄り湯

山北町立中川温泉ぶなの湯 Tel:0465-78-3090 10:00-18:00 \700
1997年にできた中川温泉の町営温泉施設