行  程      アクセスカウンター
場 所 着時刻 発時刻
ペンション前駐車場 9:55 10:05
登山口駐車場 10:56 11:06
荷小屋峠 12:18 − 
岩岳峠 12:50 − 
岩岳山 13:05 13:40
岩岳神社 14:02 14:06
荷小屋峠 14:25 14:30
登山口駐車場 15:05 15:15
ペンション前駐車場 15:55 − 

【岩岳山】春の嵐に耐え抜いた名残のアカヤシオ

山 名  岩岳山(いわたけやま)
山行日  2004年4月28日(水)
同行者  グループ・せせらぎ 5人
歩行時間  5時間55分(含む昼食休憩)
コース  シンフォニー前駐車場⇔登山口駐車場⇔荷小屋峠⇔岩岳峠(帰路、岩岳神社往復)⇔岩岳山

参考ガイドブック

【三遠信の山歩き】 小谷哲治 他著 1998 風媒社
【花に出会う山歩き】 川崎順二 2000 静岡新聞社
【静岡県の山50選】 静岡新聞社編 1998
【静岡県の山】 加田勝利 1996 山と渓谷社

  国道362号 春野町・平城から小俣林道に入り、ログペンション・シンフォニー前の大きな駐車場に10時頃着いた。駐車場入口に“この先400m 林道閉鎖”の大きな看板と共に“岩岳山山頂まで往復7時間”の看板が立っている。5年ぶり5回目の訪問、登山口駐車場から周回コースで3時間半程度と考えていたので大きな誤算だ。

シンフォニー前の駐車場

 シンフォニー前の駐車場から登山口の駐車場まで約4km、大部分が下り坂だが帰りは上り、少しもありがたくはない。林道歩き50分ほどで着いた登山口駐車場で一休み。ここまで、十分車でこられると思うのだが、あえて通行止めにしたのは、近年、多数押しかけるハイカーや観光客からアカヤシオの植生環境を保護するためだろう。

登山口駐車場

 平成元年頃は200人以下だった登山者が、中高年の登山ブームもあって平成10年前後には1万人にまでなったそうだ。岩岳山直登コース沿いに生えるアカヤシオ、われわれ登山者が知らず知らずに根を踏みつけ、地表を保護する草生えを妨げ、乾燥した土が雨で流されることで根が剥き出しになる。「昔に比べ花付きが悪くなった」、「群生の中に幼木が見当たらない」などと地元の方々が嘆いているそうだ。われわれ登山者が心ならずも大きなダメージを与えているのだろう。

 東屋とトイレがある登山口の大きな駐車場にはもちろん1台の車も停まっていない。いつもはここからのスタート、一休みして気を引き締めなおして出発。再度の林道ゲート脇を抜け、5分ほど行くと歩行者通行止めのゲートがある。何と、アカヤシオ群生地を行く岩岳山山頂直登コースも閉鎖されているではないか。周回コースの分岐を迂回し、荷小屋峠経由のコースを往復するしかないようだ。国の天然記念物アカヤシオを愛でながら、3時間半足らずの山歩きを想定し、ゆっくり出てきたので、既に11時を回っている。トータル7時間もの山歩きとしては余りにも遅い出発だった。

小俣川を渡り緑萌える山に分け入る

  歩行者止めゲート手前の小さな道標に従い、林道の左側を下り小俣川に架かる橋を渡る。若葉萌える山中に分け入り、しばらくすると杉、檜の植林帯の路となる。営林署の作業道で整備の行き届いたよく踏まれた路だが、けっこうな急登だ。すでに、下山してくるハイカーも多い。

しっかり踏まれた荷小屋峠への路

  荷小屋峠に出るととたんに強い風を感じる。西側の展望が開けベンチもある格好の休憩地だが風が強く休む気になれない。峠からは芽吹き始めの自然林豊かな路だ。つぎつぎと下山するハイカーがアカヤシオ情報を告げてくれる。中には長々と解説してくれる方もあり少々閉口したりもする。

自然林の芽吹きの中を登る

  やがてちらりほらりと淡いピンク色のアカヤシオが目に入りだすとまもなく岩岳峠に出る。左に行くと岩岳神社、右に曲がり稜線上の痩せ尾根を岩岳山へと向かう。岩稜帯の右側に、お目当てのアカヤシオが咲いていて目を楽しませてくれる。

  野外ベンチが置かれた広い岩岳山山頂からは富士山がはっきりと見える。5度目の訪問で、初めてである。ときおり細かな霰が舞うほど寒い上、昨日の激しい風雨で空気が澄んでいるからだろう。山頂でゆっくりと食事をしたいところだが冷たい風が強く、記念写真を撮って早々に風の無いところまで下る。

アカヤシオ咲く稜線の路

まもなく岩岳峠

アカヤシオ咲く稜線の路

  昼食後、往路を戻り岩岳峠を直進して岩岳神社に向かう。大きな鳥居をくぐると岩岳神社だ。1361mのコブの上に小さな祠がある。岩岳山頂よりも富士山が広々と見渡せる。岩岳峠まで戻り、往路を下る。

岩岳山山頂

岩岳神社より富士山

  ログペンション・シンフォニーに携帯電話で温泉に入れるか聞くと「登る前に電話を頂ければ・・・」とのこと。やむなく、車で1時間ほどの川根温泉で汗を流した。

立ち寄り湯

 岩岳温泉
やしおの湯
tel:0539-84-0056・0239 ¥800 要予約
標高600mの高台にログの展望風呂、お湯は、肌がスベスベになる鉱泉。

renew:2013/09/02