立ち寄り湯

河内温泉 金谷旅館
tel:0558-22-0325 \1000 
大正4年に造られた混浴の千人風呂は長さ15m、幅5mもある木造の巨大浴槽。女性専用の千人風呂も平成3年に造られた。男女別の露天風呂もある。

参考ガイドブック

【静岡県の山50選】 静岡新聞社編 1998
【花に出会う山歩き】 川崎順二 2000 静岡新聞社
【静岡県の山】 加田勝利 1996 山と渓谷社
行  程       アクセスカウンター
場 所 着時刻 発時刻
 下田駅 10:44 10:48
 下田富士 11:11 11:15
 下田駅 11:32 11:40
 寝姿山(昼食) 12:38 13:06
 高根山 14:43 14:57
 金谷旅館 15:38 16:20
 蓮台寺駅 16:25 16:35

【寝姿山、高根山】観光の山から静かな山へ

山 名  下田富士、寝姿山、高根山
山行日  2004年3月28日(日)
天 候  晴れ
同行者  グループ・S 5名
歩行時間  4時間27分(除く昼食休憩)
コース  下田駅→下田富士→下田駅→旧下田街道→寝姿山→旧下田街道→高根山→金谷旅館→蓮台寺駅
  静岡駅発 7:40、熱海で乗り換え下田駅着10:44、先ずは足慣らしにと向かった下田富士の登山口まではほんの数分である。

  “下田富士 浅間神社参道 入口”の立派な石碑の脇の石段を100段ほど登ると、5分ほど前の喧騒が嘘のように静かな山路となる。けっこうな急登だ。ウバメガシなどの樹間から寝姿山が見える。20分ほどで小さな神社が祀られた山頂の広場に着いた。周囲は木々に覆われ展望はないが、寝姿山は確認できる。

下田富士への登山路

下田富士登山口の石段

  往路を下り、観光客で賑わう下田駅前に戻る。今度は下田富士とは反対側の寝姿山に向かう。ロープウエイを使えば3分で頂上駅まで行けるが、標高は下田富士より9m高いだけの200m、とても乗る気になれない。途中、寝姿山登山路のことを尋ねると、伊豆急勤務の方らしく「うちの山」と言いながら親切に教えてくれた。山頂へ直接向かうハイキングコースはないらしい、ロープウエイ山頂駅とは反対側にかなり回り込んで登ることになるようだ。

寝姿山目指して旧下田街道を行く

 下田城脇のゆるい上り坂の旧下田街道を行く。ハイキングコースを示す道標はまったく見当たらない。城から15分ほどで寝姿山〜高根山間のハイキングコースに出た。しっかりした道標も立っている。右に曲がって、先ずは寝姿山に向かう。ようやく、樹林の中の登山路となる。

旧下田街道から登山路へ

  少し登ると登山路は整備された遊歩道となり、寝姿山自然公園内に入る。林道や遊歩道があちこちで交差するが、寝姿山山頂方向を示す道標はさっぱり見当たらない。適当に散策し、展望が大きく開け正面に下田湾、右に寝姿山が見渡せる木陰で昼食とする。

昼食休憩地から下田湾を見下ろす

  静かなところでの食事を終え、観光客で賑わう愛染堂など公園中心部をザックを背負って歩き回るが何とも場違いな気がして仕方がない。公園の掃除をしている人に、どこが寝姿山の山頂なのか聞いたところ、[特に、山頂というのはないな。ここら一帯を寝姿山と云っている」とのこと。仕方なく、展望台にぶら下がっている“寝姿山”と書かれた看板を入れ山頂写真として早々に退散する。

寝姿山公園展望所

  高根山への道標はけっこう目に付く。寝姿山へはロープウエイを使い、高根山へと歩くハイカーが大部分なのだろう。寝姿山公園を抜けるとまったく人影はなくなり小鳥が囀る樹林帯の路となりホッとする。


  旧下田街道まで戻り、これを横断してこんどは高根山へ向かう。“高根山登山口まで2.3km”の道標が立っている。車が通れるほど広いが未舗装の道を行くと正面に高根山が見える。幅広の道は広々と整地した所(分譲地を意図したらしい)で終わり、左の山路に入る。ここからはほとんど平坦な路で少しも高度は稼げない。

正面に高根山を見て

  蓮台寺駅への路を左に分け、5分ほどで高根山の登山口に着く。右下に白浜の海岸が広々と見下ろせる。素晴らしい眺めとは裏腹に、山頂への路はとんでもない急登だ。ここまで楽しただけに仕方ないのだが一瞬、ためらいさえ感じてしまう。しばらくはジグザグに階段がつけられているが、やがて階段はなくなりロープが張られた一直線の急登となる。

高根山への急登

  悪戦苦闘の直登とはいえ15分足らずで高根山山頂に着いた。電波中継所のすぐ横に三角点がある。苦労しただけに眼下に広がる海岸線の眺めは素晴らしい。富士山展望所の標柱も立っているが、残念ながら姿は見えない。

高根山山頂

  海上安全、大漁祈願の地蔵菩薩が祀られている山頂直下の地蔵堂へのよく踏まれた参拝路を下る。雑木や杉檜そして竹林の中の路端には古びた丁目石が目に付く。山頂が十八丁、十丁目付近の大きな石柱に“高根山 右山道 左高根道”と縦書きに刻まれている。ここから苔むした石が目立つ沢沿いの路を10分ほど下ると堰堤が現れその直ぐ先に集落の屋根が見える。

沢沿いの下山路

  伊豆急行線の踏切を渡り、2度ほど道を尋ね河内温泉 金谷旅館にたどり着いた。大正4年に建てられたという千人風呂、今回はハイキングよりもこの風呂が目当てのメンバー、大満足の温泉で汗を流し帰路についた。

更新:2013/03/14