行  程      アクセスカウンター
場 所 着時刻 発時刻
 湯河原駅 9:46 9:54
 城願寺 10:00 10:08
 城山 11:18 11:25
 芝生広場(昼食) 11:35 12:05
 しとどの窟 12:24 12:28
 幕山公園 13:02 13:12
 幕山 14:02 14:15
 自鑑水 14:28 14:30
 南郷山 14:48 14:55
 五郎神社 15:54 − 

【城山、幕山、南郷山】歴史と展望、観梅のハイキング

山 名  城山、幕山、南郷山
山行日  2004年3月6日(日)
天 候  晴れ、風強し
同行者  グループ・S 9名
歩行時間  5時間30分(除く昼食休憩)
コース  湯河原駅→城願寺→城山→しとどの窟→幕山公園→幕山→自鑑水→南郷山→五郎神社

参考ガイドブック

マイカー登山【東名高速道】 山と渓谷社編 1998
展望を楽しむ100山 岡田好江編 1998 実業之日本社

  静岡駅発 8:08、熱海で乗り換え湯河原駅着 9:46。改札口にKが待っていて、本日のメンバー9名がそろう。幕山公園の梅は今が見ごろ、駅前は観光客やハイカーーで大賑わい。バス待ちの行列を尻目に、小田原方面に向かって歩き出す。

 駅前の喧騒がうそのよう、ガードをくぐり住宅街を5分ほど行くと城願寺山門。鎌倉時代、この地の豪族 土肥一族の菩提寺で、境内には国の天然記念物ビャクシンの巨木が茂っている。樹齢800年、まさに鎌倉時代生まれのみごとな大木だ。

 城願寺を後にすると急傾斜の車道上り。石橋山の合戦に敗れ源頼朝が落ちのびた路のようだが、とてもイメージはわかない。30分ほどでようやく山路、ほどなくして兜岩。頼朝が休息のためぬいだ兜を置いた岩だそうだ。湯河原駅から登り続けて小1時間、どんどんと展望が開けてくる。

 左前方に岩戸山が見えしばらくすると、再び舗装道路、右下に真鶴半島、大島もしっかり見える。幕山を右に見てまた山路となりようやくハイキングらしくなる。

城願寺のビャクシン

城山への遊歩道

城山山頂

 広い芝生公園の“ピクニックランド”を過ぎ、平坦で自然林の中の気分良い路を5分ほどで土肥城址、城山山頂に着いた。新神奈川八景の一つ、ここからの展望は素晴らしい。相模湾に突き出た真鶴半島、初島、大島、伊豆半島が一望できる。源氏復興の旗を挙げた城跡でもある。

  城山を後にし、遊歩道風の石畳の道をしとどの窟に向かう。幕山公園まで下る一方かと思っていたが、だらだらと登りが続く。梅の花の下で昼食をするつもりだったがまだ、しばらくかかりそうなので途中の芝生広場で昼食とする。周囲の木々を激しく揺らす風だが、ありがたいことにわれわれの所はほとんど無風。

  トンネルを出ると直ぐに、“しとどの窟”への遊歩道が右に分岐している。簡易舗装された細い下りの急坂であり、路端に弘法大師石仏と石塔が多数安置されている。大師信仰の遺蹟で山麓に湮滅されていたものを安置したそうだ。

  どんどん下り、幕山への路を右に分け少し登ったところに“しとどの窟”はある。平家討伐の兵を挙げた30歳代半ばの源頼朝が石橋山の戦いに敗れ、5日間身を潜めた岩屋だ。天井となる岩盤の中央付近から水が滴り落ちている。しとど(ひどくぬれる様子)の窟と云われ所以だろう。

  芝生広場を後にして10分ほどで、“しとどの窟”バス停、その先の城山トンネルを抜けると谷越にこんもりとした幕山や南郷山が見える。

石畳の路

しとどの窟への路

  幕山への分岐まで戻り、鎖場(不要?)などもある山路を20分ほど下ると林道に出る。さらに10分ほどで幕山公園、今が盛りと咲き乱れる梅林の遊歩道、観光客をかき分け幕山山頂を目指す。梅林が途切れると、それまでの賑わいがうそのように静かなハイカーの世界になる。丸みを帯び広々した幕山山頂。360度の展望は城山に優るとも劣らない。大人気の山とはいえ午後2時、さすがにハイカーの姿もまばらだ。

 山頂を後にし、北斜面の広々した草原の防火帯を下る。白銀林道を横切ってしばらく登ると自鑑水に至る。頼朝がこの水面に映る己が敗残の姿を見て自害しようとしたという池だそうだが今は、窪みに水はない。そのまま先に進み再び白銀林道に出る。林道を少し行くと、左に南郷山への路がある。背丈よりはるかに高いハコネダケのなかの急登だ。10分足らずで稜線に出てホッと一息、気持ちよいカヤトの原の平坦な路を少々行くと南郷山山頂に着く。

 房総半島も見渡せる南郷山山頂からの展望もすばらしい。北側にゆったりと続く山肌の笹が、強風に波立つ様が印象深い。正面に真鶴半島を見下ろし、南斜面を一気に下る。ゴルフ場の脇を通り、無粋に簡易舗装された急坂で高度を一気に下げる。

  五郎神社の杜が見下ろせる辺りで、“ゆとろ嵯峨沢の湯”に携帯で電話する。5人以上だとマイクロバスで迎えに来てくれるとのこと、混んでいるが今すぐなら迎えに行けるという。急いで、五郎神社まで下るとすでにバスは待っていた。ロビー脱衣所とも予想通りの大混雑。梅見のこの時期、町営“こごめの湯”もものすごく混んでいるとのこと、やむを得ないことである。浴後、湯河原駅までマイクロバスで送ってもらい帰路についた。

行程中唯一の鎖場

幕山公園梅林と城山

幕山下り

南郷山下り、正面に真鶴半島

立ち寄り湯

ゆとろ嵯峨沢の湯 tel:0465-62-2688 \1050
湯河原温泉(城堀湯) tel:0465-62-2298 \350
更新:2013/03/14