登山路両側の原始林風大木

ようやく遊歩道に

行  程     アクセスカウンター
場 所 着時刻 発時刻
 東山集落 −  11:00
 常夜燈  11:13 − 
 観音堂 11:42 − 
 粟ヶ岳山頂 11:58 12:45
 東山集落 13:47 − 

【粟ヶ岳】山頂付近は古木生い茂る原生林

山 名  粟ヶ岳(あわがたけ)
山行日  2004年02月18日
同行者  友人 4人 
歩行時間  約2時間(除く昼食休憩)
コース  東山集落→秋葉山常夜塔→観音堂→阿波々神社→山頂→車道下り→東山集落

 国道1号線下り、大井川付近から前方に見える山肌に“茶”の文字が刻まれた山が粟ヶ岳だ。地元の方々が檜を植林して描いたそうだ。JRの車窓からも確認できる。

 山頂まで舗装道路が通じていて大きな駐車場もあり車で行ける。この観光農道を縫うようにハイキングコースも整備されている。

 登山口の東山バス停付近に駐車スペースは見当たらず、山頂に向かって車道を少し行き道端のスペースに邪魔にならないように車を停める。

 しばらく車道を歩くと“粟ヶ岳山頂 ←ハイキングコース 車道→”の道標が目に入る。左のハイキングコースを行き茶畑の中の狭い簡易舗装の急坂を登り車道を横断する。秋葉山常夜燈が立っている。

常夜燈の向こうに粟ヶ岳山頂

 茶畑の中の道は緩やかとなり山頂まで良く見える。振り返ると、牧の原台地のかなたに駿河湾から遠州灘まで見渡せる。少々かすんではいるが富士山も美しい。

 20人ほどの高齢者ハイカーとすれ違う。「登りはえらいでしょう?」と声を掛けられる。みなさんはタクシーで山頂まで行き、ハイキングコースを下ってきたそうだ。

 歩き始めて25分、階段状によく整備されているとはいえようやく山路となる。樹林の路はやがて原始林の風情を漂わせ、無間山観音堂前の広場へと続く。

 観音堂の少し先に古い鳥居がありこれを潜って石段を上ると御神木の大杉や神様が降りられたとされる苔むした巨岩群の磐座(いわくら)、いわくありげな無間の井戸など周囲は古木に覆われ、昼なお暗い幽玄の世界へと。そんな雰囲気とは不似合いに新しげな阿波々神社が日に照らされていた。

 粟ヶ岳最高地点を数十歩ほど行くと、明治31年指定された航行保安林(伐採など制限)の原生林エリアを抜け出て、電波塔が林立する広場となる。茶店や展望台などがあり一転、人工物ばかりの世界となる。

苔むした巨岩群の磐座

阿波々神社

  展望は申し分ない。白い頭を青空にほんわりと浮かべた富士山。点在する茶畑の向こうの大井川、金谷と島田の街並みに両岸を挟まれ、曲がりくねった先は駿河湾へと続いている。こんな景色を眺めながら、のんびりと律儀に車道を下ったのだが、あまりの大回りに常夜燈のところから車道を離れ、車に戻った。

山頂の茶祖栄西禅師像と大井川(画像クリック→拡大)

参考ガイドブック

【三遠信の山歩き】 小谷哲治、中津川哲司 1998 風媒社
【静岡県 日帰りハイキング】 岡本滋 1989 静岡新聞社

立ち寄り湯

静岡県掛川-倉真温泉 落合荘
tel:0537-28-0331 \1000
慶長4年(1599年)に長源寺の梅庵和尚が発見し、湯治をさせていたことが始まりといわれている。倉真川に面し、せせらぎ響く大浴場は24時間入浴可能。
ぬるめの単純硫黄泉が、肌になめらかになじむ。

renew:2013/09/02