行 程 | |||
場 所 | 着時刻 | 発時刻 | |
芦垣 稲荷神社 | 10:18 | 10:22 | |
峠 | 11:11 | 11:15 | |
コヤシロ山 | 12:00 | − | |
峠 | 12:42 | − | |
要害山山頂 | 12:47 | 12:59 | |
鏡渡橋 | 13:27 | 13:32 |
【要害山】地形図に名も無い山のハイキング
山 名 | 要害山(ようがいさん) | |
山行日 | 2004年2月15日(日) | |
天 候 | 晴れ | |
同行者 | OAA 山の仲間 14名 | |
歩行時間 | 3時間07分(含む昼食休憩) | |
コース | 芦垣 稲荷神社→峠→コヤシロ山→570mピーク→要害山→鏡渡橋 |
要害山ハイキングということで直ぐに参加を希望したが、誤解をしていた。私は山梨百名山の要害山だと思い込んでいたが、地形図に名前も載っていない上野原の要害山とのこと、調べてみると山梨県以外にも要害山はあちこちにあるようだ。
静岡市役所前を出発して2時間半、中央高速道の上野原ICを出て約20分、芦垣の稲荷神社に着いた。山梨百名山 権現山の登山口でもある。上野原観光協会の真新しい道標が権現山を指していが、要害山の表示はどこにも見当たらない。
芦垣尾根の西斜面を北上、よく踏まれている路だ。しばらくして左後方を振り返ると白雲を浮かべた青空の下、丹沢・道志の山々の右端に少々雲がかかった富士山が見える。雑木林に松林や杉の植林帯が入り混じる路を歩くこと50分、由緒ありげな峠に着く。古びた石の道標に刻まれた文字は“東:棡原、西:和見、南:芦垣、北:大室山”と読み取れる。
峠を越えた日当たりの良いところで昼食とする。まだ11時20分だが、朝が早かったしこの先、地形図には路がない、しっかりと腹ごしらえをして先に進むつもりだろう。
地図に記されてないとはいえ、思っていたのとは裏腹に荒れたところは一部だけ、尾根筋にはしっかりした路がついている。右手には雲が取れた真っ白な富士山が美しい。快適な稜線歩きのハイキングだ。
昼食後、歩き始めて30分、ひとつのピークに着いた。木の幹に幅20センチほどの黄色いテープが巻きつけられ“コヤシロ山”と書かれていた。地形図には名前も標高も記されていない。コヤシロ山をどんどん下り、平坦になった辺りに粗末なブリキの囲いが目についた。中に小さな社が祀られている。足早に歩きながらも、立ち止まり頭をたれ手を合わせるメンバーが少なくない。
ひと登りして570mピーク。これを下ると人の背丈ほどの古びた石灯籠が立つ峠に着く。右 大倉、左 登下の峠路を横断し、登りにかかると南斜面から吹き上げてくる風がこれまでと違い生暖かい。春の到来を思わせる路だが5分ほどであっけなく秋葉大権現が祀られた要害山山頂に着いてしまった。
小広い山頂からの展望はなかなかよい。来し方を振り返れば右から権現山、扇山、百蔵山が間近に連なっている。その左奥に三ツ垰山が重なる。残念ながら富士山は頂上付近が雲に覆われあまり見栄えがしない。
下りわずか15分、舗装林道に出る。さらにしばらく下り、振り返り見る要害山はいかにも山城を築くにふさわしいこんもりした山だ。帰宅後、調べてみると、山頂に大倉砦が築かれ天正十年(1582)甲斐武田氏滅亡後、廃されたようだ。
山の頂きにその遺構が残っていて、主郭部の周囲に土塁が走り、主郭を中心に帯郭また、小規模ではあるが『コの字』型の虎口も残存しているとのことだが、まったく気づかなかった。事前に調べておけばよかったが後の祭りだ。
バス停 鏡渡橋付近に迎えのマイクロバスが待っていた。全行程3時間程度のんびりハイキングだった。
石燈籠の立つ峠
左から百蔵山、扇山、権現山
要害山山頂
要害山を振り返り見る
古びた石の道標
快適な稜線の路
芦垣の稲荷神社
renew:2013/09/02