行  程       アクセスカウンター
場 所 着時刻 発時刻
 東山北駅 9:51 9:54
 高松山登山口 10:16 − 
 農道終点 10:51 − 
 ビリ堂 11:50 11:53
 高松山山頂 12:22 13:12
 尺里峠 13:48 13:53
 バス停 15:24 15:24

【高松山】植林に隠れつつある富士山

山 名  高松山
山行日  2004年1月25日(日)
天 候  晴れ
同行者  グループ・S 8名
歩行時間  4時間40分(除く昼食休憩)
コース  東山北駅→高松山登山口→尺里峠分岐→ビリ堂→高松山→尺里峠→バス停⇒松田駅
立ち寄り湯
 健楽の湯 tel:0465-84-1196 10:00-17:00 \500
参考図書
続・富士を見る山歩き 工藤隆雄著 1997 小学館
続々・展望の山旅 藤本一美、田代博 編著 1995 実業之日本社

  清水駅から2人が乗り、本日のメンバー8人がそろう。沼津駅で御殿場線に乗り換え。単線のため何度も対向電車待ちとなるが、車窓から姿形良く裾野を広げた白い富士山が大きくくっきりと見え、少しも飽きない。空は真っ青、絶好のハイキング日和に心が弾む。

  東山北駅は無人駅。ワンマン運転のため一番前のドアしか開かないとのアナウンス。車内は非常に混んでおりリュック片手に 「すみません」 を連発しながら揺れる車内を先頭車両に向かう。

  無人駅近くの国道246 を高松山登山口に向かう。交通量が多く危険さえ感じるが、ほどなくして歩道が現われホッとする。20分ほどで、“高松山 2時間5分”と、書かれた道標の立つ登山口に着く。“5分”とまで書かれていることに感心しながら国道を右折。

東山北駅 左に富士山の頭

  東名高速道をくぐり500m ほど行くと、尺里峠(第六天)への道を右に分け徐々に高度を上げていく。南東方向に相模湾、南西方向には金時山はじめ箱根の山々、空はあくまで青く風もない穏やかな日和。道端の菜ノ花や2,3分咲きの梅に春の息吹を感る。一週間ほど前から猛烈な寒波が日本列島を覆い、完全防寒対策をしてきたのだがありがたい誤算である。

  農作業中のおじさんに声を掛けると、手を止め応じてくれる。おまけに収穫したばかりのみかんをみなにひとつずつ分けてくれるなど、何となくほのぼのとした気持ちになる。

菜ノ花咲く傍らで農作業のおじさん

  駅から約1時間で農道終点。ようやく山路だ。ビリ堂まで1時間10分の道標が立っている。30分で鉄塔下、富士山が眺められるが高圧線が邪魔で写真にはならない。やがて植林帯に入ると日が差さないばかりか、冷たい風が吹き上げてきて真冬であることを思い出させてくれる。

  犬の遠吠えが聞こえ、しばらくすると数人のハンターが焚き火を囲んでいる。馬頭観音が祀られたビリ堂だ。ビリとは“一番ビリ、最後にある観音堂のためビリ堂といわれる”と傍らの案内板“ビリ堂のいわれ”に書かれている。

農道終点、登山路へ

ビリ堂の馬頭観音

  ビリ堂からは植林帯の中の急登が続くが、稜線に出ると薄雪に覆われた自然林の中の緩やかな登りになる。稜線からは5分ほどで広々した山頂に着く。富士山展望の山と云われているが、大きく育った樹木の間から真っ白な頭を覗かせているだけだ。

  陽が陰ると寒さが身に沁みる。グループ・S 定番の餅入り汁粉、身体は暖まるし、強すぎると思える甘味が殊の外美味しく感じる。昼食を済ませ、集合写真を撮って下山開始。

頂上手前の稜線

ビリ堂からの急登

育った檜に隠れる富士山

  植林帯を一気に下り30分足らずで里道に出る。これを10分ほど行くと尺里峠(第六天)。さらに10分ほど下り“最明寺史跡公園 40分”と書かれた道標に従い歩を進める。雲が多くなってきたとは云え、富士山や箱根の山々を見ながらの里道のんびり歩きは悪くない。“最明寺史跡公園 30分”の道標、時おり地図を見ながら確実に目的地に向かっていると思っていたのだが、どこをどお間違えたのかなかなか史跡公園に着かない。

高松山山頂

 大きく展望が開けた所で、地図と磁石で現在地の確認。南に酒匂川が松田の町をかすめ大島を浮かべた相模湾へと延びている。その右には山北の町の後に金時山。エアリアマップに載ってはいないがどうも、予定の道より東にずれているようだ。どお間違えようとまったく心配のない里道、こんな景色を眺められれば不満はない。

 通りがかりの地元のおばさんに尋ねると、想像したとおり根石へ出る道のようだ。あと30分の道標を見た後、分岐には充分注意したつもりだが結局、どこで間違えたのかは分からず仕舞い。

 東名高速の陸橋を渡り、国道246 に出るとちょうどバスがやってくる。バス停まで必死で走り、本日唯一、息を切らせて里山歩きを締め括った。
  松田駅徒歩15分の所に健楽の湯500円(町営)があるのだが、閉館時間が早くて断念したのが心残りだった。

尺里峠手前の里道

酒匂川が大島の浮かぶ相模湾へ