行  程     アクセスカウンター
場 所 着時刻 発時刻
 小篠公民館 9:45 9:51
 石仏分岐 10:26 10:31
 穴路峠 11:18 11:25
 倉岳山 11:48 12:38
 穴路峠 12:52 12:55
 高畑山 13:27 13:47
 石仏分岐 14:28 − 
 小篠公民館 14:58 − 

【高畑山、倉岳山】富士山展望の前道志二山

山 名  高畑山、倉岳山
山行日  2003年12月9日(火)
天 候  晴れ
同行者  グループ・S 5人
歩行時間  4時間17分(昼食休憩除く)
コース  小篠公民館→石仏分岐→穴路峠→倉岳山→穴路峠→高畑山→石仏分岐→小篠公民館
参考図書
分県登山ガイド 山梨県の山 山村正光著 山と渓谷社 1993
続・富士を見る山歩き 工藤隆雄著 小学館 1997

  朝7時、JR興津駅集合。マイカーで2時間45分、大月市と猿橋町の境を流れる桂川に架かる虹吹橋を渡る。倉岳山・高畑山の案内表示に従いノロノロと車を走らせ登山口を探す。小篠公民館から出てきた地元の方に倉岳山登山口と適当な駐車スペースがないかを尋ねると、「車はここに停めればよい」とのこと。ありがたく公民館の駐車場に停めさせて頂く。

  小篠の集落を抜けると“熊出没注意”と書かれた看板が立っている。山梨県の山ではあちこちで見かける黄色地に熊のシルエットを描いた看板だ。そこから直ぐに、鏡のような水面に湖周の色付いた樹木を映す貯水池脇を過ぎる。

  林道はやがて登山路に変わり「峠道文化の森入口」の標柱が立っている。雑木林の中の沢沿いのゆるやかな上りの路となり、苔むした岩を絡めるように流れる渓流が心地よい瀬音を奏で、しっとりとした趣を醸しだしている。

 池から25分ほどで穴路峠と高畑山への分岐。馬頭観音の石仏があるとガイドブックに書かれているが、賽銭の供えられた台座の上に石が積み上げられているだけのようで石仏には見えない。

  分岐を直進し、穴路峠に向かう。夫婦杉の辺りでゆるく流れ落ちる滝を見て沢を渡り、山腹をなだらかに回るように登り沢から離れる。落葉が厚く積もった明るい峠道を辿り切通しのような穴路峠に着く。

分岐の石仏?

小篠沢沿いの登山路を行く

穴路峠への路

小篠沢を渡る

  先ずは左の倉岳山を目指す。左にアカマツ、右に雑木林の尾根路を行く。日溜りの中、落葉を踏む心地よい音を聞きながら、初冬の低山歩きの幸せを味わう。

  峠越えの路に比べれば急坂の稜線を20分ほど登り小さなピークに着いた。そこから数分平坦な路を行くと潅木に囲まれた倉岳山の山頂。10人ほどのハイカーが休んでいた。

  2等三角点が埋められ小広い山頂の中央に山梨百名山の標柱が立っている。南西方面が切り開かれ、大月市秀麗富嶽十二景に選定された富士山の眺めがすばらしい。

  南面の日溜りで餅入りのお汁粉を作るなど食事をしている間に先客はみな下山してしまった。しばらくして、熟年の男性単独行者や夫婦連れの方などが登ってきた。記念の集合写真を撮り山頂を後にする。

倉岳山への落葉積る急登

穴路峠

倉岳山山頂

 穴路峠に戻る途中でも何組かのハイカーとすれ違う。みな先に高畑山を登り、倉岳山から梁川駅に向かうようだ。平日にもかかわらず既に30人近い人に出会っている。駅から駅の周回で、稜線を歩きを楽しみながら秀麗富士に出合える人気のハイキングコースだからだろう。

 穴路峠から今度は高畑山に向かう。天神山他、小さなピークの上り下りを繰り返し、最後は一気に登って雛鶴峠への路を左に分け直ぐに高畑山に立つ。

 3等三角点の高畑山も倉岳山と同じ大月市秀麗富嶽十二景の9番山頂だ。少し角度が変わっただけだが、陰影を際立たせた富士山が一段と美しく見える。

高畑山山頂からの富士山

  山頂から北に尾根を急降下、ときおり右方にピラミダルな山容の倉岳山を望みながら石仏の分岐に向かう。石仏からは往路を戻り15時前に車に戻った。

高畑山下山路より倉岳山

  帰路、適当な立ち寄り湯がないので汗を流す代わりに、汗をかきに岩殿山(山梨百名山、大月市秀麗富嶽十二景 8番山頂)に立ち寄り夕日の富士を眺め、まさに富嶽展望三昧の一日を締めくくった。

岩殿山より夕暮れの富士山