行  程      アクセスカウンター
場 所 着時刻 発時刻
 棚沢キャンプ場 8:10 8:15
 番ヶ平(林道横断) 10:15 10:20
 不老山 10:51 10:57
 南峰 11:05 12:04
 最初の鉄塔 12:32 − 
 2番目の鉄塔 12:56 13:10
 神縄断層 13:55 14:00
 富士見橋 14:35 14:40
 金時公園 14:55 14:58
 駿河小山駅 15:20 15:35

【不老山】三国山を抱いた富士山展望

山 名  不老山(ふろうざん)
山行日  2003年10月26日(日)
天 候  晴れ
同行者  グループ・S  8人
歩行時間  約5時間20分(除く昼食休憩)
コース  棚沢キャンプ場→番ヶ平→不老山→南峰→県境尾根コース→神縄断層→富士見橋→金時公園→富士見橋→駿河小山駅
一浴温泉情報
ゆったり湯 ふじみセンター
tel:0550-76-6666  10:00-20:00 \200
駿河小山駅から歩いて10分、鮎沢川の畔に建つ町営の健康福祉会館。平成12年オープン、入浴料¥200の激安の温泉。

  御殿場線 駿河小山駅で予約のタクシー2台に分乗する。登山口の棚沢キャンプ場近くの駐車場まで約2,000円、2台間で330円も差があったのが不思議だ。

  河内川に架かる長い吊橋を渡り直ぐに左に折れ、細い畦道を行くと大きな“不老山ハイキングコース案内板”が立っている。直ぐに植林帯となり、よく踏まれた登山路の脇には鹿除けの鉄条網が延々と張られている。意外な急坂、先行の4人パーティーと「きついですね」と声を交わし、互いの休憩中に何度か追い越しあう。

  稜線に出ると山蔭から少しだけ頭を出している真っ白な富士山が見える。右は行き止まりの標識、ひと休みして左に曲がり10分ほど行くと林道に出た。番ヶ平の標識が立ち、林道を横断した先に不老山登山口と書かれた道標が植林帯への登山路に導いてくれる。エリアマップで見る限り稜線に出た後は平らな路だと思っていたのだがここも予想外に急な路だ。

河内川に架かる長い吊橋

番ヶ平登山口(林道横断地点)

  左側は相変わらず鹿除け柵が続くが、右眼下には雑木林の間から丹沢湖がチラリと見える。急登でピークを越えると5分足らずで不老山山頂に着いた。ベンチの置かれた小広い山頂は樹木に困れ展望はない。記念写真を撮って見晴らしのよいという南峰に向かう。

  南峰までは7,8分、三国山を従えた富士山を見ながら昼食とする。南峰山頂にはユニークな解説の道標やらカラフルで絵入りのサンショウバラ説明板が立っている。“湯船山、不老山を愛する会”のお二方、岩田氏・尾崎氏が設けてくれたようだ。お二人の年齢はこの道標を立てた平成7年12月で、69歳と77歳。頭が下がります。

不老山山頂

南峰より望む富士山、手前は三国山

  南峰を後にし、県境尾根コースから駿河小山へと下ることにする。エリアマップでは点線で迷印の路だ。いつもなら敬遠するのだが、件の道標に「老骨に不老の活を入れて、コースの整備に努めました」「どなたでも不安なく歩けます」などと書かれてる。神縄断層を見てみたいことも有り当初、金時神社経由で下る予定を県境尾根コースに変更することにした。

南峰のユニークな道標

  南峰から直ぐに金時神社コースを右に分け、ものすごい急坂の県境尾根コースを下る。要所にあのユニークな道標や赤布(ビニール)目印なども有り、迷うことはないがこれまでのようには踏まれていない感じの路だ。30分ほどで最初の鉄塔に着く。東に大野山が見える。さらにしばらく下ると林道へ導く分岐に出た。“富士山を見て歩くのには右の林道へ。“ここの道、いずれ7分で合同します”と書かれている。直進して10分ほどで二番目の鉄塔下に出が、ここから路がさっぱり分からなくなる。道標もなければ、これまでよく目に付いた赤・青の目印テープもまったく見当たらない。先の道標の“7分で合同する”とはどういう意味なのかも分からない。東西に張られた高圧線をくぐり、南に向かいたいのだが高圧線に沿った路しか見当たらない。しばらく手分けして路探しをするも、先の分岐まで戻り林道の道を行くことにした。

林道分岐の道標

  林道をしばらく下ると、登山路の分岐に例のユニークな道標が立っている。“右:山道 小山駅まで 3270m 52分、左:車道 神縄断層経由で小山駅まで 4360m 65分”と記されている。15分ほどで神縄断層に着いた。50-100万年前、伊豆半島と本州との衝突現場で、その後も伊豆半島は北上を続け丹沢山地を隆起させているそうだ。

  R246 をくぐった後、鮎沢川対岸の駿河小山駅まで意外に時間がかかる。数分違いで電車に乗れず、次の電車まで1時間待ち。有志で、金太郎生誕の地に建てられた金時神社をお参りする。戻ってみると待ち組みメンバーは日帰り温泉“ふじみセンター”で汗を流したと言う。クヤシィー!、知らなかった。

金時公園(奥に金時神社)

参考図書
【富士を見る山歩き】 工藤隆雄 1996.10