リフト上駅付近より月山を望む
【月山】心和む、ゆったりたおやかな山肌を歩く
山 名 | 月山(がっさん) | |
山行日 | 2003年9月16日 | |
同行者 | 単独行 | |
天 候 | 快晴 | |
歩行時間 | 4時間10分(含む休憩時間) | |
コース | 姥沢駐車場→リフト→姥ヶ岳→牛首→月山→牛首→巻き道→リフト→駐車場 |
昨日、大朝日岳を10時間半かけて日帰り周回した。朝起き上がると、5年前に骨折した左足首が痛い。久しぶりのことだ。朝風呂に行くに階段を降りるのが大変、手摺に掴まりながらでないと歩けない。
それでも、朝食をとる頃になるとなんとか歩けそうな気もしてきた。天気は上々、ここまで来て関東以北で日本百名山唯一未踏の月山に登らない手はない。
リフトが動き出す頃を見計らって宿を出る。足の痛みを考え、迷わず往復リフト券を購入、ペアリフトで標高1500mまで運んでもらう。そこは既に森林限界を越え、正面に月山のおおらかな山容、左間近に姥ヶ岳を仰ぎ見ることができる。標高1670mの姥ヶ岳まではほんのひと歩き。快晴の空の下、南眼下の寒河江川の右に昨日登った大朝日岳の山並みがはっきりと見える。反対の北側には鳥海山が日本海へと裾野を延ばしている。
姥ヶ岳山頂より寒河江川、朝日連峰を望む
月山を正面に見ながら木道を下る。東北の山らしい広々ゆったりした起伏の登山路だ。月山がどんどん近づいてくる。何とも幸せな遊歩道だ。
湯殿神社からの路を左から合わせ次いで、リフト上駅からの巻き路と合流する。牛首と呼ばれる尾根の鞍部である。ここからは木道に代わり幅広の石畳の道となる。修験の山と云うよりまさに観光の山である。
石畳が終わると、石ゴロの急登となりようやく登山路らしくなる。それも30分足らず、鍛治小屋跡を過ぎると傾斜は緩やかとなりやがて台地状の山頂に出る。北側の高みに砦のような月山神社が建っている。山頂小屋の前を通り石段を上ると、四方を背丈ほどの石垣で囲まれた中に社が建っている。山頂標識も、一等三角点も見当たらない。石垣から覗いてみたがここより高い所はない。少しも山頂らしくなく感動のかけらも感じない。早々に往路を戻る。
姥ヶ岳山頂より月山を望む
山頂の神社、左は鳥海山
この頃になると次から次とハイカーが登ってくる。多少霞んできたとはいえ、正面に朝日連峰など彼方の山を眺めながら、カール状に広がる草原目指してのんびりと下る。往復リフト券を買ったのを後悔しながらリフトに乗った。