行 程(到着時刻 S:出発時刻)
場 所 往路 復路
 登山口 S 9:30 14:30
 富士見平 10:15 14:00
 天鳥川 10:40 13:29
 瑞牆山 12:05 S12:30

【瑞牆山】樹林帯から生え出したような岩が連なる岩峰

山 名  瑞牆山(みずがきやま)
山行日  2003年7月29日
同行者  U.Kさん  S.N.さん
天 候  曇り
歩行時間  5時間(含む休憩)
コース 登山口⇔富士見平⇔天鳥川⇔瑞牆山
一浴温泉情報                                           アクセスカウンター
増富の湯 tel:0551-20-6500  10:00-17:00  \700
国民保養温泉地に指定されている増富ラジウム温泉は古くから湯治場として栄えた温泉。平成9年5月オープンした“増富の湯”は温泉街の外れにある大きな日帰り温泉。源泉風呂、大風呂、ジャグジー、薬草風呂、サウナ、ミストサウナがある。浴室の中央に、赤茶色で体温より低い温度の源泉風呂がある。

  梅雨明け10日の好天を期待し、常念岳〜蝶ヶ岳縦走を計画していたのだが、いつまでもぐずついた天気が続き7/30 も雨予報。急遽、瑞牆山日帰りに変更しての山行である。夏休みで、いくら人気の山とはいえ、はっきりしない天気の平日、登山口の駐車場には2台の車が駐車しているだけだった。

  9:30 登山口出発。緑のトンネルをゆっくりと歩く。路の両側にウツボグサがそこかしこに咲いている。後ろから熊避け鈴の音が聞こえる。最近、どの山でも見かける『熊出没注意』の看板は、ここでは見かけなかったのだが、やはり出るのだろうか? U.K.さんが、用心にとザックから携帯ラジオを取り出しスイッチを入れる。

富士見平小屋

路端に立ち
竦む小鳥

  オニシモツケが目立ち始めるとしばらくして金峰山への分岐、富士見平に着いた。休まず先に進む。しばらく行くと登山路脇に小鳥が立ち尽くしている。ケガでもしているのだろうか、近づいても飛び立とうともしない。S.N.さんが小鳥の足元に人差し指を差し出し、乗せようと試みていると、やがて意を決したように勢いよく飛び立って行った。幼鳥が巣から落ちて、途方にくれていたのだろう。「良かった、大丈夫だったんだ」と、ホッとする。

  濡れた石ゴロや木の根がはびこり滑りやすく歩き難い路を慎重に登っていると、2人連れが下ってきた。「もお、頂上まで行ってこられたのですか?」と聞くと「ええ、でも真っ白で何も見えませんでした」と残念そうだった。もともと展望はダメだろうと思ってはいたが、ちょっとガッカリする。

  小川山への分岐を過ぎると下り路となり、5分ほどで天鳥川(あまどりがわ)源流を渡る。この天鳥川は塩川、釜無川と合流し、今朝、北上してきた国道52号線沿いの富士川から我が駿河湾へと流れ込んでいる。

天鳥川源流

  天鳥川を渡り、縦に割れた巨岩の脇を抜けると急登の始まりである。岩を縫い、倒木を跨いだり潜ったり、ハシゴを伝い、固定ロープにも助けられ谷筋の急坂を登る。苦しいのだが、変化に富んでいて楽しくもある。

岩を縫い、倒木を潜り・・・・・

縦に割れた巨岩の脇を行く

固定ロープの急登路

  下山してくる人たちと次から次へとすれ違う辺りで見上げる岩峰、大ヤスリ岩の下を通り抜ける。これまでと同じような路をさらに急登して尾根に出る。黒森からの路を合わせ回り込むように登ると、シャクナゲの樹林を抜け直ぐに山頂に着いた。名残のシャクナゲが印象的だが、ガスに包まれた山頂からの展望は真っ白だった。

山頂直前の難所

瑞牆山山頂

  昼食後、往路を戻る。富士見平の少し手前で、右手に瑞牆山の全貌が姿を現す。樹林帯の中から生え出したような岩が連なる岩峰に、「あの頂に登ったのだ」と、改めて感動を覚える。

瑞牆山南面

 登山口を出発してちょうど5時間、14:30 車に戻った。増富の湯で汗を流し、帰路についた。

renew:2013/09/04