行  程      アクセスカウンター
場 所 着時刻 発時刻
寸又峡温泉駐車場 9:25 9:40
 木馬の段 11:26 − 
 富士見平 11:44 11:51
 鹿のヌタ場 12:03 − 
 沢口山山頂 12:17 12:57
 富士見平 13:23 − 
寸又峡温泉駐車場 14:50

【沢口山】小雨に映えるブナ・ミズナラの森

山 名  沢口山(さわぐちやま)
山行日  2003年7月8日(火)
天 候  曇り/小雨
同行者  勤務先の退職者
歩行時間  4時間30分(除く山頂休憩)
コース  駐車場⇔木馬の段⇔富士見平⇔鹿のヌタ場⇔沢口山
一浴温泉情報
寸又峡温泉
翠紅苑
tel:0547-59-3100 12:00-20:00 \500(タオル持参:\400)
温泉街の入り口付近に位置する一流の観光ホテル。建物は土蔵造りをイメージしたレトロ建築で、館内も大正ロマンに溢れた落ち着いた宿。お風呂は内湯と露天が男女各1。温泉は無色透明で、入ると皮膚がつるつるになるのが分かる。
寸又峡温泉
町営露天風呂
美女づくりの湯
tel:0547-59-3985 8:00-19:30 \400
寸又峡温泉の町営露天風呂。ログハウス風で情緒たっぷり。5人くらいが入れるやや深めの岩風呂。単純硫黄泉の湯はヌメリがあり、湯上がり後の手肌は、すべすべしっとり。美肌効果高かそう。

  本日は職場の退職者による山歩き、20人が4台の車に分乗して寸又峡温泉に向かう。途中、土砂降りの所もあったが、幸い寸又峡の大駐車場に着いたときには止んでいた。身支度を整え、Yさんの指導で入念なストレッチ体操後、降りだしたら場合により引き返すことにして出発する。

  温泉街を5分ほど歩くと沢口山登山口に着く。沢口山は寸又三山の中では最も難易度が低く、山歩きが初めての初心者でも安心して登れる山として知られている。しかし、いきなり「ほんとに初心者向け?」と疑いたくなるような急登。杉の植林帯にそよとの風もない。ゆっくり登るが汗が吹き出る。

  サワガニが足元でウロチョロするのは良いのだが、この時期の奥大井名物ヤマヒルも顔を出し、きょろきょろと獲物を探している。休憩のときヤマヒル確認をすると靴に一匹付いていたので振り落とした。

リーダーより出発前のひとこと

  稜線に出れば風があるだろうと期待したのだが残念ながら無風。風の代わりにと雨が降り出す。路はなだらかになり、尾根路の雑木林の緑が小雨に濡れ鮮やかさを増している。

  必ずしも頂上にこだわらない人が多いせいか、非常にゆっくりしたペースである。20人近い集団を2グループに分け、先のグループのピッチを上げる。よく整備された歩き易い路を快調に進む。しばらく後続を待ち、11人で先行グループとする。

小雨の中の稜線歩き

富士見平:ヒル用心、立ったままザックを弄る

  展望台付近からまた傾斜が少しきつくなるとほどなく木馬の段。奥深い森の中に彷徨いこんだ雰囲気の所だ。小雨に霞む森の中の散策路、アップダウンもほとんどなく気分よく歩いていたのだが、フト気がつくと左手の掌にべったりと血が付いている。薬指と小指の股から血が流れ出している。ヒルにやられたようだ。痛くも痒くもないが血が止まらないのに閉口する。

  登山口から約2時間、ようやく富士見平に着いた。その名とは裏腹に、樹林に囲まれ展望はまったく期待できない。ヒルを恐れて、立ったままザックを手に持ちひと休み。

 ゆったり広々とした深山の森の路。シカのヌタ場辺りは神秘的でさえある。目通り周囲6.5mのミズナラの老大木といい、このコースのハイライトといわれている所だ。

 シカのヌタ場からはほんのひと登りで山頂に着く。目の前に朝日岳が霧の中から頭を覗かせていたが直ぐにガスの中に消えてしまった。

鹿のヌタ場

  昼食を終えた頃、後続グループから携帯電話が入る。「今、木馬の段と富士見平の間だが、ここから引き返す」とのことだ。われわれ先行グループもあと10分ほどで下山する旨、伝える。

  記念写真を撮って直ぐに下山開始。往路を戻る。途中から下山した後続グループとも一緒になって下山口に着いた。

 私の指股に取り付いた珍奇なヒルの他に、リーダーのTさんに食らい付いた大胆なヒル、OMさんの胸に吸い付いた不届きなヒルなどもいたが、ヒルに対しほとんど無防備に近いパーティーとしては予想外に少ない被害だったと言えるだろう。

沢口山山頂

リーダーに食らい付いたヒル

  ヒル最盛期の割りに、行動中あまり見かけなかったのだが、ハイカーがヒルにかまれないようにと、地元の方々が登山路に塩を撒いてくれているらしいので、そのおかげかもしれない。寸又峡温泉は“芸者を置かない”“ネオンをつけない”“山に広告看板を立てない”の3つの取り決めを頑なに守るなど観光資源を大事にしている様子がうかがえる。

  駐車場前の翠紅苑でゆっくりと汗を流して帰路についた。

renew:2013/09/04