行  程      アクセスカウンター
場 所 着時刻 発時刻
 桜峠 9:40 9:48
 櫛形山 10:30 10:40
 裸山 11:20 11:50
 アヤメ平 12:05 12:30
 ほこら小屋 13:28 13:36
 氷室神社 14:50
 タクシー乗車  15:20

【櫛形山】アヤメの大群落と豊かな山野草

山 名  櫛形山(くしがたやま)
山行日  2003年7月6日()
同行者  グループ・S 8名
歩行時間  (除く昼食休憩)
コース  桜峠→櫛形山→裸山→アヤメ平→ほこら小屋→氷室神社
一浴温泉情報
まほらの湯
tel:0556-22-7227 10:00-22:00  \600/3h
1998年12月オープンの、町営日帰り入浴施設。「まほら」とは万葉言葉で、「すぐれた良い所」の意味。大浴場は「岩風呂」と「煉瓦風呂」があり、週毎に男女入れ替え。露天風呂をはじめ、打たせ湯、寝湯、気泡湯、サウナなど十種類ある。
赤石温泉
tel:0556-22-5188 8:00-19:00 \500
櫛形山麓戸川渓谷の日本秘湯を守る会会員の一軒宿。立寄りは内湯か露天の選択制。巨大な赤い和傘が立つ大露天風呂は男女混浴。湯船は岩造りで20人以上入れる。別に五右衛門風の樽風呂(1人)。

 先週と同じく“休日乗り放題きっぷ”を利用した。東海道線(熱海−豊橋間)、身延線、御殿場線が一日乗り放題で、\2600、特急料金を払えば、特急も利用できる(青春18切符では不可)ので甲府や丹沢方面には都合が良い切符だ。

 富士駅発 6:50 の身延線に乗り、市川大門駅着 8:42。けっこう立派な駅なのに無人駅だ。予約のタクシーに乗り、池の茶屋林道終点の桜峠まで運んでもらう。料金は \6890。林道の両端にたくさんのマイカーが駐車していて山中の賑わいを予感させる。

 身支度を整えているうちに、タクシーですれ違った2台のマイクロバス40人の大団体が出発していった。その後に続いたが、非常にゆっくりしたペースで、歩き始めとしては好都合だ。登山路の両側は高山植物の宝庫。ヤグルマソウ、カラマツソウ、グンナイフーロ、ヤマオダマキ、キンポウゲ・・・、名前を挙げれば切がない。ゆっくりな歩みを幸いに、花の写真を撮りまくる。

 大団体が小休止している間に追い越させてもらう。しかし、われわれが通過するやいなやすぐに歩き出す。追い越した手前、ピッチを上げるのだがぴったりと後ろに続きなかなか離せない。花を見る余裕もなくなり、後悔したが後の祭り、仕方なくさらにピッチを上げる。

 長い直線の登りで振り返ると、大団体の女性の先導役に付いてきているのは5・6人、その後ろはまったく人影も見えない。「後ろが付いてきていませんよ」と、先導役に伝えると彼女らのピッチが落ち、ようやくゆとりをもって歩けるようになった。しかし、それからまもなく霧に包まれた山頂に着いてしまった。もともと樹林に囲まれ展望は望めない。山梨百名山の標柱を囲み記念写真を撮り、大団体が歩き出す前に出発する。

櫛形山山頂目指して

櫛形山山頂

この美しさをいつまでも

  サルオガセが絡みつく原生林は、立ち込める霧とあいまってしっとりとした風情をかもしだしている。枝路が何度も分岐するが道標がしっかりしているので心配ははない。先に見た花の他に、カニコウモリ、ユキザサなども目に付く。

  裸山の斜面に今が盛りのアヤメが咲き誇っている。お目当てのアヤメだ。“この美しさをいつまでも”の大看板を入れ、こちらも同じ願いを込めて同行女性の写真を撮る。大きく濃い紫に咲き乱れるアヤメの群落を十分に堪能しながら裸山の山頂で昼食とする。

裸山南斜面のアヤメ

 裸山斜面のアヤメ群生地を一周し、アヤメ平に向かう。避難小屋の周辺は大勢の人たちがたむろしている。キバナノアツモリソウを求めて、ロープ沿いの散策路を一周したが見当たらず、アヤメの蕾も固くちょっと期待外れだった。

 裸山方面に戻る途中から、左に折れ祠平への路に進む。サルオガセのまつわりついた樹林を抜け20分ほど下ったところの巨木の根元に草に隠れるようにして小さな祠が祀られている。その直ぐ先が真新しいほこら小屋だ。近くに水場やトイレもある。

サルオガセ

この木の根元に小さな祠

  南尾根を下って氷室神社に向かう。路はよく踏まれてはいるが、これまでの遊歩道ほどの広さはなく登山路らしい路だ。この路端の下草の中にもミヤマハンショウズル、フタリシズカ、トリアシショウマなどの山野草がたくさん見られる。立派な舗装林道を横切り(30mほどズレている)薄暗い樹林の中の路をどんどん下り、義丹の滝分岐を過ぎると20分ほどで氷室神社に着いた。携帯電話でタクシーを頼む。

  神社への車道を少し下ると、自然記念物の杉林の中の長い石段を横切る。石段を下りたいところだが、タクシーとどこですれ違うか分からないのでそのまま車道を下る。石段の登り口には鳥居があり、苔むし角の摩滅した古々しく長い石段が見上げられる。さらに少し下ったところでようやくタクシーと出合う。“まほらの湯”に立ち寄り、汗を流して帰路についた。

神社への石段

renew:2013/09/04