行  程     アクセスカウンター
場 所 着時刻 発時刻
玄岳登山口BS 9:53 9:55
陸橋 10:47 10:50
氷ヶ池分岐  11:25
玄岳山頂 11:32 12:00
氷ヶ池 12:18 12:22
丹那断層公園 13:23 13:30
酪農王国オラッチェ 13:48 13:50

【玄岳】大展望 相模湾と駿河湾を望むかつての遠足の山

山 名  玄岳(くろだけ)
山行日  2003年4月19日(土)
同行者  グループ・S  
歩行時間  3時間53分(含休憩時間)
コース  玄岳ハイク入口→玄岳→氷ヶ池→丹那断層公園→酪農王国

  かつて玄岳は、地元小学生の遠足の山として人気があったが、伊豆スカイラインに山腹を蹂躙されてからは訪れる人も少なくなったそうだ。しかし、観光道路による傷跡の醜さに目をつぶれば、静かな山歩きと、目の前に広がる雄大な富士山など360度の大パノラマが楽しめるという。

  藤枝、静岡、清水、富士とJR各駅からのメンバー5人を乗せ、熱海駅9:30着。玄岳登山口へのバスは9:35発。あわただしくバス停に向かう。20分ほどで登山口。“玄岳ハイクコース入口 所要時間2時間”などと書かれた大きな案内標識が立っている。

  住宅街の中の舗装された急な坂道を真っ直ぐに登る。山歩きにしてもけっこうきつい登りだ。ゆっくりと20分ほど登り、道端にヤブレガサの群生を見るとまもなく舗装道路が終わる。山道になると鮮やかな緑の竹林、さらには雑木林とハイキング気分が盛り上がる。傾斜も緩やか、野草に詳しいSさんが、タカトウダイやシュンランなどを見つけては教えてくれ。ゆっくり登っても2時間程度とあって、いたってのんびりムードだ。

  熱海新道に架かる陸橋を渡ると、名残のサクラが目に入る。萌黄色の山肌に、淡いピンクの彩りが春の盛りを思わせる。路は再び潅木の中に入り、“緑のシャワーでリフレッシュ 身も心も元気じるし 帰る時 私は新品です”と書かれた大きな案内標識の前を過ぎ、右に左に山腹を巻くように登るとしだいに展望が開け、右下に熱海の温泉街や初島が見下ろせる展望地に出る。

  右に氷ヶ池への路を分けると、左に玄岳の稜線が見える。笹原の中の幅広の路を登るにしたがい、伊豆スカイライン・箱根の山並み、振り返ると相模湾に浮かぶ大島が見える。富士山は厚い雲に覆われて裾野さえ見えない。

玄岳山頂

  一面、笹に覆われた山頂は解放感に溢れている。沼津アルプスと駿河湾の眺めもすばらしいが、風が強く昼食の店を広げるわけにはいかない。記念写真を撮り、少し下った笹の脇で風をよけながら、そさくさと昼食を取る。

山頂より氷ヶ池(写真中央)目指して

  防火帯と思われる幅広の路を、大パノラマに吸い込まれるように下る。眼下には氷ヶ池、伊豆スカイラインの向こうに箱根の山々が霞んで見える。スカイラインを横断し、なおも下ると、氷ヶ池から丹那盆地への道にぶつかる。右に曲がり、満開のアセビが点在する氷ヶ池に向かう。氷ヶ池は幸い車の音も聞こえず秘境を思わせる静かな池だ。

 池を後にして丹那盆地へ向かう。自然林から杉や桧の植林となりほどなく林道になる。牧場を過ぎ熱函道路を横断すると1kmほどで丹那断層公園に着いた。

 予定では、ここから函南駅まで歩くかタクシーに乗るつもりだったが、念のためガイドブックに出ているバス停 角屋前の発時刻を携帯電話でバス会社に確認するが要領を得ない。さんざん待たされた挙句、酪農王国オラッチェから、13:50発で伊豆箱根鉄道大場駅行きがあるという。あと20分しかない。断層公園を見終えたみなに「酪農王国の道標に従って先に行って下さい。自分は断層を見てから追いかけます」と伝え、大急ぎで断層を見てから、みなの後を追った。

満開のアセビが点在する氷ヶ池

バス停近くの案内標識

玄岳山頂目指して

山頂から見る沼津アルプスと駿河湾