行 程 | |||
場 所 | 着時刻 | 発時刻 | |
御岳郵便局前 | 10:30 | 10:34 | |
パノラマ台 | 11:24 | 11:48 | |
弥三郎岳 | 12:06 | 12:17 | |
パノラマ台 | 12:27 | 12:34 | |
白砂山 | 12:51 | 13:00 | |
獅子平 | 14:03 | 14:08 |
弥三郎岳(羅漢寺山)山行報告
山 名 | 弥三郎岳(1058.0m) | |
山行日 | 2003年1月19日(日) | |
天 候 | 曇り | |
同行者 | いつもの山の仲間 | |
歩行時間 | 3時間15分 (除く昼食休憩) | |
コース | 御岳郵便局前→パノラマ台→弥三郎岳→パノラマ台→白砂山→獅子平 |
湯村温泉・ホテル吉野 | tel:055-253-2878 9:00-21:00 \500 湯村温泉街の中程にある、中規模の旅館。独自の源泉があり、湯量豊富。大浴場は7,8人が入れる内風呂と、一人用の露天風呂がある。湯口から透明のお湯が勢い良く注がれ、掛け流されている。 | |
湯村温泉「杖温泉 ホテル弘法湯」 | tel:055-252-5105 \700 湯村の老舗旅館で、独自源泉とのこと。大理石風呂の他、弘法大師伝説の岩風呂(杖の湯)などがある。つるつる感のある無色透明、無味無臭の湯が浴槽から溢れている。 |
静岡市役所前を7時半頃出発。JR竜王駅前を通過し15分ほどで、下山口の獅子平バス停通過。さらに10分ほどで金桜神社に着いた。金桜神社の奥宮は金峰山の蔵王権現(五丈石)だそうだ。ここで、本日の無事の山行を祈願し、ついでにトイレを済ませる(断じて、トイレのついでのお参りではない)。境内では甘酒が振舞われていた。なんのこっちゃか分からなかったが、ドラム缶の焚き火に当たりながら、ありがたく頂く。
舗装が切れると雪のないところも目立つ。引き続き傾斜も緩やかで歩きやすいが時に、傾斜がややきつい日陰の凍った辺りではヒヤリとさせられた。
再度、マイクロバスに乗り数分、夫婦木神社前から歩き出す。数センチの雪に覆われた舗装林道を行く。私の住んでいる街には、全くと言っていいほど雪は降らない。雪景色に憬れはするが、雪や氷に覆われた道を歩くのは大の苦手である。
黒く見えるところは滑りやすい。できるだけ白いところを選び、踵とつま先が同時に着地するよう慎重に歩く。歩幅は小さく、若干前かがみの姿勢で、力を抜いて歩くのがポイントだそうだ。
右手に茅ヶ岳や曲岳を見ながら、この会にしてはいつになくのんびりした歩きでありがたかった。
左にロープウエイ駅が見えるとパノラマ台の八雲神社までは5分足らずで到着する。その少し先、茶店の脇に和合権現がある。楢の木で神の摂理が造形した男女一対の象徴を持つ御神木が祭られている。
八雲神社(パノラマ台)
南アを背景に「羅漢寺山」と書かれた山梨百名山の標柱が立っている。その直ぐ前の茶店の外のテーブルを使わせていただき昼食とする。茶店のご主人が窓から顔を出して我々に話しかけてくる。誰も買い物をしていないのでなんとなく後ろめたい感じだ。そさくさと昼食を終え、羅漢寺山の最高峰 弥三郎岳に向かう。羅漢寺山とは、弥三郎岳、展望台、パノラマ台と続く3つの峰の総称だそうだ。5分ほどで展望台があり、正面に弥三郎岳の岩峰が見えてくる。
パノラマ台からは南東方向に富士山、その右に白根三山、鳳凰三山、甲斐駒など南アルプスの山並みが直ぐそこの感じで連なっている。
和合権現御神木
左から茅ヶ岳、太刀岡山、曲岳、黒富士(展望台より)
さらに進むと、「悪路注意」と表示された右に分岐する平坦な道がある。先頭集団はためらうことなく右折したが、後続は直進する上り道を選んだ。しかし、登り切るとかなり荒れた路となり直ぐに引き返し、先頭集団を追った。帰りに「行き止まり」の立て札が倒れていたのに気づき、目立つように置き直した。
遊歩道がやや山路らしくなると直ぐに、巨大な花崗岩塊の弥三郎岳山頂下に着く。岩の登り口脇に、酒の神様である「弥三郎権現のお話し」なる表示板が立っている。弥三郎は大の酒飲みで、酒造りの名人であったらしい。武田家の勝ち戦の祝い酒などを造っていたことなど昇仙峡伝説史より「弥三郎岳」名称の云われなどが書かれていた。
弥三郎岳山頂直下の花崗岩塊
岩に刻まれた階段を上り、わずかな距離だが薄っすらと雪をまとった球状の岩の上を登り丸い岩の頂に立った。丸い岩の周囲は緩く下向きに傾斜していてその先は絶壁だ。その直ぐ先、わずかに登り返したところが弥三郎岳の山頂である。三等三角点標石の回りにたくさんの賽銭が供えられていた。酒の神様 弥三郎権現参詣のつもりなのだろう。山頂は360度の大パノラマ。秩父連峰、南アルプス、富士山が見渡せる。
賽銭に囲まれた三角点標石
山頂からロープウエイ駅の茶店まで戻り、皆に倣ってアイゼンを着け、白砂山に向かう。下り路とはいえ南斜面、少々雪に覆われている所があったものの、凍った様子もなくアイゼンは不要だったようだ。獅子平に向かって10分ほどで白砂山への分岐、山頂まで10分の表示がある。
上りより下りが怖い花崗岩塊
白砂山山頂、後ろの岩峰は弥三郎岳
花崗岩塊の白砂山山頂は薄っすらと雪化粧されていて、その名に似合わず岩肌は灰色に見える。先ほど登った弥三郎岳が岩肌も露わに大きく聳えていた。
分岐まで戻り再び、獅子平に向かう。よく整備された雑木林の中の緩やかな下山路は落葉とまだらな雪に覆われ歩きやすく心地よい。白砂山山頂から約25分、分岐標識に従い稜線から獅子平へ右折する。溝状にえぐれたやや急斜面となりそれまでと比べ少々歩きにくくなる。邪魔だと思いながらもそのままにしていたアイゼンを外しホッとするとしばらくして皮肉にも、一面雪に覆われた舗装道路となる。慎重に下っていくと下方に迎えのマイクロバスが見えた。
獅子平への下山路