行 程 | |||
場 所 | 着時刻 | 発時刻 | |
長兵衛山荘 | 10:09 | 10:20 | |
福ちゃん荘 | 10:45 | 10:48 | |
雷岩 | 11:39 | 11:42 | |
大菩薩嶺山頂 | 11:47 | 12:07 | |
雷岩 | 12:12 | 12:32 | |
標高2000m地点 | 12:37 | 12:40 | |
賽の河原 | 12:58 | 13:02 | |
大菩薩峠(介山荘) | 13:25 | − | |
熊沢山 | 13:40 | 13:44 | |
大菩薩峠(介山荘) | 13:53 | − | |
福ちゃん荘 | 14:22 | - | |
長兵衛山荘 | 14:40 | 14:47 |
【大菩薩嶺】平日も賑うハイキングのメッカ
山 名 | 大菩薩嶺(だいぼさつれい) | |
山行日 | 2002年11月6日(水) | |
天 候 | 晴れ | |
歩行時間 | 4時間20分(含む休憩) | |
コース | 長兵衛山荘→福ちゃん荘→雷岩→大菩薩嶺→大菩薩峠→熊沢山→大菩薩峠→福ちゃん荘→長兵衛山荘 |
大菩薩の湯 | tel:0553-32-4126 10:00-20:00 \600 R411奥多摩方面へ向かう途中にある、公営の温泉センター。数人が入れるジャグジー浴槽と、大きな主浴槽がある。源泉は30度。完全な加熱・循環風呂だが、つるすべ感は損なわれていない。主浴槽の穴から冷たい源泉が追加されている。露天風呂からの眺望はない。 |
|
裂石温泉 雲峰荘 | tel:0553-32-3818 10:00-19:00 \500 R411奥多摩方面、大菩薩の湯の少し上方にある「秘湯を守る会」の宿。風呂は内湯と混浴露天風呂の2ケ所。日帰り入浴の場合はどちらか一方で500円。湯は無色透明無味無臭。源泉が追加されながらの循環です。 |
41年ぶりに大菩薩嶺に登った。昔のことはなにも覚えていない。山好きの友達に連れて行ってもらったので、どのコースを歩いたかもまったく思い出せない。ということで2度目とはいえ、初めて登る山と同じだ。
寒波による冷え込みで、朝起きるのが辛い。昨夜のうちに準備を済ませておいたが、自宅を出たのは予定より1時間も遅い6時に近かった。早朝でもあり、国1バイパスは順調と思いきや、藁科川を渡る辺りから超のろのろ走行となる。いつものことながら役立たずの静清バイパスだ。有料道路をいっさい使わず4時間あまりかけて登山口の上日川峠に着いた。平日なのに長兵衛小屋前の駐車場はすでに満杯、それでも近くの路肩に楽々停めることができた。
長兵衛山荘近くの駐車スペース
長兵衛山荘の脇から福ちゃん荘への車道と並行して登山路がある。葉が落ちて明るくなった登山路に柔らかな日差しが差し込んでいる。風もなく穏やかな日よりの平日に気ままに山歩きができる幸せを噛み締める。先行者は単独行の男性、後続は高齢のご夫婦。ほぼ一定の間隔で福ちゃん荘を目指す。ひと汗かく頃、福ちゃん荘に着いた。ここで、路は大菩薩峠に向かう道と大菩薩嶺山頂近くの雷岩に直登する路とに分かれる。
長兵衛山荘脇の登山口
ひと休みして雷岩に向かう。カラマツ尾根コースだ。両脇が熊笹の路に落ち葉が堆積している。見上げると、淡く黄色いカラマツの葉が真っ白な曇を浮かべた青空に映えている。葉を落とした白樺は天に向かって枝を伸ばしている。
秋の情緒に浸りゆっくりと歩く。まるで散歩気分だ。小さなピークでひと休み中の先行単独行者を「お先に」と追い抜く。前方の樹間に大菩薩嶺の稜線が見える。急登となってしばらくすると視界が開け、振り返ると富士山の姿が美しい。
カラマツ尾根
稜線の雷岩に着き、振り返えり見る富士山から南アルプスの展望に大満足。付近には多くの人たちが休んでいる。そこから大菩薩嶺山頂までは10分足らずだ。山頂は木立に囲まれ展望はない。数パーティー15人ほどが食事中だった。雷岩も山頂も平日にもかかわらず多くの人たちがいることに驚いた。
食事をしていると、男性3人パーティーが丸川峠に向け出発する。しばらくすると戻ってきて「長兵衛山荘に行くにはこっちでいいでしょうか?」と今、戻ってきた方向を指差す。「そっちは丸川峠、長兵衛山荘とは逆方向です」と、地図を見せながら教える。地図も磁石も持っていないとのこと、いやはや何とも・・・。
雷岩付近からの富士山
互いに単独行のよしみで山頂の記念写真のシャッターを押し合った相手は、冬装備で日光白根に向かったが金精峠が吹雪だったのでこちらに来たとのことだった。それほど離れているわけでもないのにと、この時期の山の怖さを改めて知った。
簡単に食事を済ませ、雷岩に向かう。富士山を見ながらコーヒーを飲む。気温は5.6度だが、陽だまりにいると暖かだ。近くに座っていた人と話をする。職場の旅行で昨夜、石和温泉に泊まり、ここに連れて来られたそうだ。職場の旅行で山登りとは珍しい。
大菩薩嶺山頂
カヤトをなでる風がカサカサとやわらかな音を立てている。右に富士を見ながらゆるやかに下る稜線の路は快適だ。振り返れば、カヤトの斜面が日の光で金色に輝いている。平日だというのに、行き交う人も多く、小さな避難小屋の建つ賽の河原にも多くの人が休んでいた。さすが、大人気の山だけのことはある。好天の休日はいかばかりかと思う。小屋内の寒暖計は3度を指していた。
雷岩を後にして大菩薩峠に向かう。標高2000mの標柱の立つ地点で双眼鏡を見ていた人が、「サンシャインビルや新宿の高層ビ群が見える」と話しかけてきた。双眼鏡を借りて見るとはっきりと認識できた。一度、確認すると肉眼でも容易に見える。近くにいた人たちも、目を凝らし確認しては感激していた。
大菩薩峠へと連なる稜線
親不知ノ頭付近で、大菩薩峠から登ってきた高齢のご夫婦ハイカーに道を聞かれる。やはり地図も磁石も持っていないとのこと。大菩薩峠はあまりにも有名になり、山登りというよりも遊歩道の感覚なのだろう。
大菩薩峠付近は三脚を据えて富士山の写真を撮っている多くのアマチュアカメラマン風ハイカーがいた。休日の他の山より混雑している感じだ。登山路の両側に縁日の露店風に店を出している介山荘を素通りして熊沢山に向かう。樹林帯の道となり展望はない。15分ほどで熊沢山山頂に着いた。ここでも富士山の展望はすばらしいが、わざわざ登ることもなかったかと思いながら、直ぐに山頂を後にする。
親不知ノ頭中腹より賽の河原避難小屋
大菩薩峠
大菩薩峠から福ちゃん荘への下山路
介山荘まで戻り、福ちゃん荘への道を下る。幅広のゆるやかな道だ。30分足らずで福ちゃん荘、さらに15分ほどで出発点に戻った。裂石温泉 雲峰荘は水曜が定休日。火曜が定休日の大菩薩の湯もなぜか休館日、温泉だけはついていなかった。
renew:2013/09/03