行  程
場 所 着時刻 発時刻
 バス降車 −  12:50
 登山口 12:59 − 
 八幡平山頂 13:20 13:38
 八幡沼 13:49 − 
 黒谷地湿原 14:24 14:34
 茶臼山荘 15:01 15:08
 茶臼口 15:29 15:34

【八幡平】日本百名山完登達成の挨拶に感動

山 名  八幡平(はちまんたい)
山行日  2002年10月13日(日)
同行者  静岡OAA 山の仲間
天 候  晴れ
歩行時間  2時間39分(含休憩時間)
コース 見返峠登山口→八幡平→八幡沼→黒谷地湿原→茶臼口
一浴温泉情報                      アクセスカウンター
 藤七温泉
彩雲荘
tel:0195-78-3962 8:00-18:00 \500  藤七温泉は海抜1400mと東北で最も高所にある。一年の半分は雪に閉ざさた秘湯。彩雲荘は大きな木造の宿で館内には湯治場のムードが漂う。風呂は大浴場・男女別露天風呂・男女別内風呂がある。お湯は熱め、強烈な硫黄臭と、それに不似合いなやさしく滑らかな肌触り。青白濁色で、なめるとたいへん酸っぱい。
 ふけの湯温泉蒸の湯 tel:0186-31-2131 8:00-17:00 \500  蒸の湯は八幡平の山頂から8kmのところ、赤川の源流部にある一軒宿。300年前に発見されたそうだ。温泉の建物は山小屋風の入り口で、奧には内風呂と、新しい露天風呂がある。

 東北の山旅3日目、今日は山頂まではほんのひと歩きの八幡平。余裕の一日。このメンバーとでは珍しくも、山歩き前の奥入瀬散策、十和田湖遊覧船とのんびり観光。発荷峠経由で八幡平へ向かう。

見返峠手前(バス降車地点)、正面に岩手山

 好天の三連休中日、八幡平ICを出てしばらくすると、ものすごい渋滞に巻き込まれた。いつになったら登山口の見返峠に着くのか見当もつかない。それでも、焦りは感じない。なんせ、歩き始めれば山頂まで30分とはかからない。ひとり気を揉むのは、本日、日本百名山完登達成のK.N.さん。ノロノロ進むバスの正面に見え始めた岩手山を指して、「あれが、八幡平か? まだ大分あるね、今日中には無理だよ」の冗談にも、「あれは、岩手山!」と真顔で応える。

 やがて動いているより、止まっている時間のほうが長くなる。見返峠数百メートル手前でバスを降り歩くことにする。八幡平ICを出てから2時間近くも経っている。

 真っ青な空の下、石畳風に舗装された登山道というより遊歩道を快調に歩く。山頂に先行した、Tさんたちが拍手でK.N.さんを迎える。前夜、Tさんたちが急遽作った横断幕を広げて記念撮影。ワインで乾杯前のK.N.さんの挨拶。万感迫るもがあるのだろ、涙がにじみ言葉が出ない。百万言よりも思いが伝わり、こちらまでじ〜んとくる。

八幡平山頂

八幡沼と右に早池峰山、岩手山

 八幡沼の分岐まで戻り、黒谷地湿原に向かう。眼下に大きく八幡沼、その右には早池峰山と岩手山がしっかり見える。八幡沼の畔に建つ避難小屋の横手を抜け、木道を沼淵沿いに歩く。山歩きというより、ピクニックの趣だ。湿原から樹林帯に入り、源太森からゆるやかに下って黒谷地湿原。夏には高山植物が咲き乱れるそうだが今は、金色に輝く草紅葉の広原だ。

八幡沼高層湿原の木道を行く

 黒谷地湿原から展望のないなかを緩やかに登っていくと、茶臼山の避難小屋に出る。ここからは正面に岩手山を見ながらのすばらしい下りだ。やがて渋滞した道路が見えると、まもなく茶臼山登山口に着いた。バスともうまく落ち合い今日の宿、花巻温泉へと向った。

茶臼口手前、正面に早池峰山・岩手山

同行者の日本百名山完登記

更新:2013/08/25