日本百名山完登記 (OAA会報より抜粋)

完登者(報告者)  片桐立代さん
山 名  八甲田山
会報No.  176号(2002/11)
完登日  2002年10月12日
HP管理人  参加

  散歩から山歩きへと、いつの頃からか百名山完登を意識していた。その百座目となる八甲田山へ向けて10月10日夜立ち、岩木山・八甲田山・八幡平の旅がスタートした。

八甲田山にて百名山完登達成

  11日朝、岩木山スカイライン8合目駐車場着。リフトに乗り継ぎ岩礫の急登を20分足らずで山頂だ。八甲田山、八幡平、岩手山が望めた。岩ゴロの急坂を沢沿いに、錫杖清水を後に百沢コースをひたすら下り、バスの待つ岩木山神社で明日の好天と無事を祈った。バスは2時間半で十和田湖畔子ノ口、銚子大滝より夕暮れの奥入瀬渓流を歩く。三日月がきれいだった。今宵の宿八甲田温泉遊仙に汗を流した。

八甲田山にて日本百名山完登達成

リフト降り場より岩手山を望む

  山頂駅よりアオモリトドマツの疎林と池塘を含む高山性湿原の田茂萢岳を過ぎ、左側が深く切れ落ちた火口壁の縁を登り切ると赤倉岳山頂だ。ここで一息入れて、井戸岳の先に目指すは最高峰の八甲田大岳、左に端正な山姿の高田大岳が望めた。山肌崩壊止めの丸太組みの階段道を下り大岳避難小屋へ、そこを左に折れ、また階段道を登った。登るにつれ急登になってきた。リーダーの後をずっと歩いた。「もう、そこだ」と声を掛けてくれた。

  山頂だ。三角点に手を押し当てた。うれしかった。何だか無我夢中で登ってきた。今日は笑顔で山頂を踏めた。感動した。仲間が祝福してくれた。仲間と握手、握手。友の差し入れてくれたワインで乾杯。娘が製作してくれた百名山達成のTシャツを着て記念写真、幸せの真っ只中でした。

  12日快晴、雪中行軍遭難碑に立ち寄り、バスはロープウェイ乗場へ。たくさんの人が列を作っていた。101人乗りのゴンドラは10分程で山頂駅に着いた。今日の八甲田山は私にとって百名山の百座目となる。いつもより気持ちはハイになり周りの人の会話もほとんど耳に入らない、緊張しているようだった。

三角点に触れて大願成就

  頂上を後にして小岳、高田大岳へ。八甲田大岳が気持ち良く眺められました。南に岩手山、北に津軽湾と青森の街並みが見えた。ここから谷地温泉への下りはぬかるんでいて四苦八苦でしたが無事到着。靴の泥を洗い落として十和田温泉ホテル鳳凰閣へ。汗を流し、酒宴でも皆から祝福してもらい、一歩一歩登れたことに幸せをかみしめた。最後にこれまで支えてくれた家族、OAAの仲間に感謝。OAAの仲間は宝です。こんなすばらしい仲間の一員であることを誇りに思います。ありがとうございました。

百名山達成Tシャツ着てバンザイ

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