行  程     アクセスカウンター
場 所 着時刻 発時刻
 田貫湖駐車場 7:40 8:00
 長者ヶ岳山頂 9:40 10:08
 天子ヶ岳山頂 10:44 11:43
 立石 13:34

【長者ヶ岳〜天子ヶ岳】でっかい富士に出会う山

山 名  長者ヶ岳、天子ヶ岳
山行日  2002年6月1日(土)
天 候  晴れ
同行者  会社の山の仲間
歩行時間  4時間7分(両山頂休憩時間不含)
コース  田貫湖登山口→長者ヶ岳→天子ヶ岳→立石
 長者ヶ岳と天子ヶ岳は富士山の西側に連なる天子山塊の中央に位置し、明るい尾根道と間近にする富士山の眺めの良さから四季を通じて登山者が多いそうだ。
一浴温泉情報
 新稲子川温泉
 ユー・トリオ
tel:0544-66-0175  10:00-20:00 \500  28.4℃の源泉を加熱して給湯。露天風呂は、周囲の自然をそのまま風呂に持ち込んだような親しみやすいお風呂で気持ちがよい。隣接して温泉プールもある。
 西富士湯ランド tel:0544-54-2646  10:00-19:00 \800  白糸の滝と田貫湖のほぼ中間の森の中の大露天風呂。天然温泉ではないが、ヘルストン活性石のお湯で、疲労回復などの効能がある。アロマ酵素風呂も人気がある。

天子ヶ岳山頂

 朝6時10分、焼津ICから東名高速道に乗る。会社の山好きメンバー16名が4台の車に分乗して富士ICから田貫湖に向かう。途中、下山予定地の白糸の滝に車1台を待機させて登山口の田貫湖に7時40分に着た。

 田貫湖の駐車場には既に、20台以上の車が駐車していて、われわれ3台の車を停めるとほぼ満車に近い状態であった。駐車場には餌をねだりながらも警戒心を露わにした痩せた仔猫など4匹がたむろしている。仔猫の近くには親猫だったらその餌になりそうなアヒル4羽もうろうろしている。駐車場に出入りする車に道を譲る気は無く、強引に進める車の下になってもたいしてあわてる風もない。すかり観光地ズレしたアヒルたちであった。

田貫湖駐車場

出発前登山口で

 身支度を整え、出発前の元気な姿を写真に撮り、8時ちょうどに登山口出発。会社の山仲間の山行で16人もの参加は最高だそうだ。30代前半から50代後半まで平均年齢46歳、最長老のTさん(と言っても、私より1カ月年長なだけ)を先頭に、一列になって登る。道はよく整備されている東海自然歩道。左の斜面は植林帯、右は雑木林だ。
 明るい鳥のさえずりが新緑の中に響きわたる。現在、米国転勤中のS.S.さんを想い出す。われわれ山の仲間から、親しみを込めて「ひばり」さんと呼ばれる面倒見のよい女性のことだ。代わりにとばかりに、頂上まで途絶えることなくさえずりが耳を楽しませてくれる。
 ベンチのある休憩所で遅ればせながら自己紹介。16名ともなるとそれぞれ1、2名は知らない人もいる。今年初めてとか、数十年ぶりの山登りという人もいる。
 ここからは急登、汗が噴き出す。予想外に速いペースでちょっと辛い。先頭の方を見てその理由が分かった。2番手3番手が元気いっぱいのOさん夫妻。この2人が先頭を追い立てるのだろう。加えて、いつもは、O.I.さんの楽しいトークを聞きながら登るので、その辛さを忘れいつの間にか頂上に着いていることが多かったのだが、ご主人が参加した今回は、トークのエネルギーを脚に回したのだろう。

長者ヶ岳への登山路(東海自然歩道)

 ギンリョウソの群生地を過ぎるとまもなく長者ヶ岳山頂に着く。ベンチとテーブルがあり、雑木に囲まれてはいるが、富士山側の東面は切り開かれ、直線距離にしてわずか18km、目の前に大きな富士を望むことができる。

長者ヶ岳より富士山

山梨百名山の長者ヶ岳山頂

 山頂で30分ほどのんびりして、天子ヶ岳に向かう。標高差100m程の下りなのだが、「下まで下ちゃうの!」と悲鳴が聞こえる。下った分だけ登り返すと言われているので、気持ちとしてはまたあの苦しい登りが甦るのだろう。

 下った分を登り返して天子ヶ岳山頂に着く。広い草原だが展望はない。シートを広げそれぞれに持参の食事をする。食後、富士山側に100mほど行き、樹林の額縁に囲まれた富士山を眺める。額縁の下から・右から・左から、ハングライダーが目の前を優雅に舞っていく。

広々した天子ヶ岳山頂

ハングライダーに手を振る

 あとは白糸の滝まで下るだけ。はじめは緩やかな下りだが、左へカーブし東側の斜面に入ると急降下となる。ぬかるんだ所や石のごろごろした所など疲れた脚には堪える。転んだ人もひとりや2人ではないようだ。展望のない中、ゆっくりと慎重に下る。ご夫婦連れがわれわれのすぐ後ろについて来るので、「お先にどうぞ」と何度も言ったが、「イヤ! このままでいいです」と応える。

 林道を横切る辺りから徐々に蒸し暑さを感じる。やがて舗装道路に出て車も行き交う道となる。振り返ると天子ヶ岳が遙か彼方に見える。あそこから下ってきたのだと思うといつもながらたいしたものだと思う。男性では若手に属するY.T.さんが「山頂にストック程度をを忘れたとしてもとても戻る気にはなれない」と言ってました。私はカメラであっても戻らない。

天子ヶ岳下り

遙か後方の天子ヶ岳

 県道184号線を横断したところの酒屋さんでひと休み。ビールを飲んでしまい、動きたくない人もいる。ここから男性最年少のE.Y.さんが白糸の滝まで戻り車を回収し、他の運転手を乗せて登山口に停めた車の回収に向かう。

 帰りは芝川町の「新稲子川温泉ユー・トリオ」で汗を流し、17時半頃、朝の集合場所である会社に戻った。

ユー・トリオ露天風呂

renew:2013/09/03