行程(無印:着時刻、*:発時刻)
場 所 往路 復路
 天下茶屋 *10:08 15:50
 稜線(御坂山分岐) 10:24 15:35
 八丁峠(鉄塔下) 11:11 14:56
 三ツ峠山分岐 12:13 14:14
 清八山 12:19  14:09
 清八峠 12:26 #13:32
 本社ヶ丸 12:51 *13:08
#:笹子方面へ少し歩き休憩、14:03戻る

【本社ヶ丸】間近の富士山、四囲の大展望

山 名  清八山、本社ヶ丸
山行日  2002年5月3日
天 候  晴れ
同行者  M.M
歩行時間  5時間42分(含む全休憩時間)
コース  天下茶屋⇔八丁峠⇔清八山⇔清八峠⇔本社ヶ丸
一浴温泉情報                                               アクセスカウンター
 野天風呂 天水 tel:0555-76-8826  10:00-22:00 \1000 河口湖北岸 1995/05 開館
男女各3つある露天風呂は数多くの自然石を配し野趣あふれる。高アルカリ度でゆざわりのよさも定評。打たせ湯、気泡湯、寝湯などもある。
富士眺望乃元湯
湯〜園
tel:0555-83-2689  00:00-24:00 \1000  24時間営業の山小屋風温泉施設。
露天の岩風呂からは富士山が眺められる。塩化物鉱泉の湯は塩分が身体を保護し、いつまでもポカポカする。仮眠室もある。

 本社ヶ丸は二等三角点の展望の良い山でありながら、地形図(河口湖東部 H2.8.1発行)に山名表記もなく、山梨百名山を意識するまでは聞いたこともない山だった。

本社ヶ丸山頂

 好天に恵まれた連休の渋滞で、旧御坂トンネルの南にある天下茶屋に着いたのは10時近くになってしまった。

 天下茶屋からの富士山の眺めが素晴らしい。観光客が大勢いる。路肩に駐車し、身支度を整え出発。よく整備された登山道を登る。

 ここ数日の寝不足のせいか調子が出ない。親子3人連れにアッという間に追い越されてしまった。稜線に出ると先ほどの親子と、大学生らしい10人近いパーティが休んでいた。御坂山(左)と清八山(右)の分岐だ。

御坂トンネルと天下茶屋

天下茶屋から見る富士山

 一息入れて出発。数分で小さなピークに着く。前方に三ツ峠山が尖って見える。ピークから進行右手に、丸太で階段状に作られたりっぱな道が下っている。少し行ってみたが、方向が変なのでピークまで戻ることにする。道標は何もない。尾根筋にそこそこの道がついている。階段道とどこかで合流するのだろうか? 半信半疑のまま、尾根道を行くことにする。
 芽吹きが始まったばかりの道端には、ヘビイチゴやスミレがあちこちに咲いている。八丁峠の鉄塔下で男性単独行者が休んでいた。この近辺には何度も来ているようで、コースの様子や、彼方の山々の名などあれこれと教えてくれた。

清八山〜御坂山稜線天下茶屋分岐

 細い登山路の両側から張り出した芽吹き始めの木々が、歩くのにはややうっとうしいが、空は青く、風はさわやか、絶えず聞こえる鳥のさえずりは耳に心地よく、知らず知らずにウキウキしてくる。
 清八山の電波塔が直ぐ近くに見えた辺りで、相棒が昼食にしたいという。木陰に店を広げ食事にする。のんびりと昼寝をしたいところだが、あまり休むと登る気がしなくなるので、食後しばらくして出発する。

清八山の電波塔

清八山から見る本社ヶ丸

 三ツ峠山への分岐を過ぎると、清八山は直ぐだ。山頂からの見晴らしは360度、すばらしいのひとことだ。下ると直ぐに清八峠。その先の造り岩の辺りで20人ほどのパーティーが休憩談笑している。大展望の中で、天ぷらを揚げながらビールを飲んでいる。うらやましい限りだ。
 一旦下って岩峰を登り返すと、本社ヶ丸山頂に出る。例の山梨百名山の標柱もある。狭い山頂は数パーティー15人ほどで満席状態である。

本社ヶ丸山頂より三ツ峠山と富士山

本社ヶ丸山頂より黒岳と釈迦ヶ岳と彼方の南アルプス

 鉄塔の林立する三ツ峠山の右肩に裾野を引く、雄大な富士山。三角錐の釈迦ヶ岳の右に荒川三山、左に赤石岳。そのさらに左の御坂黒岳との間に聖岳や笊ヶ岳もよく見える。荒川三山の右には北岳、甲斐駒まで南アルプスの全貌が見渡せるのだ。抜群の景色だが、頂上は狭く、木陰もない。日差しが強く、あまり長居をする気になれず、頂上を後に往路を戻る。
 造り岩では天ぷらパーティーがまだ続けられていた。清八峠から通行止めの道に気を取られ、何気なく右の道を少し行き、木立の中で大休止、コーヒーを入れる。再び歩き出して左を見ると清八山の電波塔が見え、笹子への道であることに気づき、清八峠まで戻る。通行止めの道との間の尾根筋にある細い道を見落としていたのだ。往路の戻りなのでまったく気を抜いていたからであろう、とんだヘマをやってしまった。

 清八山を越え、三ツ峠山への分岐からは清八林道を下る周回コースを歩く予定だったが、林道と車道歩きで天下茶屋へ戻るより、アップダウンはあっても富士山お供の稜線を歩く完全ピストンの方が楽しそうである。ゆっくりのんびり往路を戻り、誰に会うこともなく、天下茶屋への分岐に着いた。

renew:2013/09/03