会報No. | 170号(2002/05/14 発行) |
山 名 | 鈴北岳、御池岳 |
山行日 | 2002年4月7日 |
シリーズ名 | 周辺ハイク(No.18) |
報告者(文) | 新浪邦彦さん(文) |
私自身 | 参加 |
御池岳山頂
鞍掛峠登山口(R306 道端)
熊野古道歩了の余韻も覚めやらぬうちに再び進路は伊勢方面、生憎の雨の中、午後から晴れの天気予報、いや寿老人を信じてスタート。
国道306号線の冬期閉鎖のゲートも片開き状態で開放されており、途中進入禁止の標識もあったが鞍掛トンネル入口に到着。残念ながら天候は回復せず小雨の中傘をさして登り始める。
滑り易い急登を少々で鞍掛峠へ、鈴北岳へ通じる尾根は歩き易い。早くも昼食の時間で広い所を求めて歩き続けるが、結局尾根の道端で立食。更にひと登りで笹に囲まれた鈴北岳の頂上に着く。晴れていれば琵琶湖が遠望できる絶好のピークのようだがガスで視界はゼロ。ここでいつもの「にこにこチーズ」。
鈴北岳から笹と潅木に覆われた緩斜面の切り開きを下る。路傍に群生しているコパイケイソウの緑、ミスミソウの花が美しい。やがて日本庭園と呼ばれる一角か、広々とした草原のあちこちに石灰岩がオブジェのように、ガスの中に幻想的な雰囲気をかもし出している。なんという花だろうか、にょきにょき出ている新芽を踏み潰さないように注意しながら、緩やかな山稜を御池岳へ向う。途中、池の平付近で体長15cm位のガマガエルを見る。冬眠から目を覚ましたばかりか動きが鈍い。頂稜へ通じるコースは変化に富んだ道で、表面は泥で汚れているがサクサクと気分の良い音を立てながら雪道も歩く。小さな池の先の雑木林の奥に鹿がいた。しばらく我々を見ていたが警戒の鳴き声を発して十数頭が走り去った。自然界の織り成す光景はすばらしい。点在する石灰石の間を縫うようになると、葉を落としたままの樹木に囲まれた狭い御地岳、鈴鹿山系最高峰に着く。ここで鈴北岳に続いて二度目の「にこにこチーズ」。
行 程 | |||
場 所 | 着時刻 | 発時刻 | |
鞍掛峠登山口 | 10:40 | 10:50 | |
鞍掛峠 | 11:12 | 11:16 | |
鈴北岳山頂 | 12:24 | 12:30 | |
御池岳山頂 | 13:08 | 13:15 | |
カタクリ峠 | 14:04 | − | |
コグルミ谷登山口 | 14:46 | 14:55 |
ひと息人れたところでコグルミ谷コースへ向う涸れた沢を下る。急でぬかるんだ土の道は滑り易い、雪のある所は選んで雪道に入る等足元の不安定な沢筋を下り天が平に着く。ここはカタクリ峠とも呼ばれるカタクリの群生地。今は時期にあらず。標識を見ると白船峠、藤原岳への分岐になっている。昨年の藤原岳を思い出す。
鈴北岳〜御池岳(日本庭園付近)
御池岳下山開始直後
もうすぐカタクリ峠
分岐から更に尾根を下りしばらくでコグルミ谷へ入る、ピッチが早くなったと思ったら終着コグルミ谷登山口に下山。ガスで展望もきかず、お目当ての福寿草にもめぐり合えなかったが、今日も24名のいい仲間と新緑の山歩きを満喫した。
下山口で出合った登山者が福寿草は我々のルートではないと。
よく見かけたネコノメソウ
鈴北岳山頂