八高山

参考資料	【三遠信の山歩き】小谷哲治風媒社　1998/07/05 初版
ホームページ	小田温泉	個人的温泉紹介。お奨め度、サービス度など指標付き
交通	大井川鉄道家山駅から約３ｋｍ
マイカー	県道４７３号線、駿遠橋を渡って島田方面へ右折し直ぐを左折し約２ｋｍ

山　名	八高山（はつこうざん）
山行日	２００２年１月１２日(土)
天　候	晴れ
歩行時間	３時間３０分（頂上休憩除く）
コース	福用駅→急斜面コース→分岐→馬王平→八高山→馬王平→緩斜面コース→福用駅

　大井川の駿遠橋付近で目にする地味な看板「小田温泉」のことが気になっていた。いつもはその近くにある川根温泉「ふれあいの泉」に行っていたが、今回は下山後の「小田温泉」を目的に、八高山へ登ることにした。

　八高山の登山口、大井川鉄道福用駅に着いたのは 8:40 頃、駅周辺は人影がなく閑散とていた。下山は家山駅とし、電車でここまで戻ることにして時刻表をメモする。おおよそ１時間間隔だ。改札を出た正面に八高山頂までの分かりやすいコース案内の絵看板が立っている。

　駅前のスペースに駐車させていただく。駅舎正面の県道４７３号線を右に折れて直ぐ「八高山３.９ｋｍ」と書かれた大きな案内板に従い左折、２，３分で白光神社に突き当たる。これを左折し茶畑の中をしばらく歩くと今度は右折し直ぐまた右折、ここが登山口で「八高山３.７ｋｍ」と表示されている。駅から２００ｍということだ。わかりにくい登山口だが、駅からこまめに道標があるので迷うことはない。

　登りはじめると、竹林に続き雑木林の快適な登山路だ。茶畑に出て作業用のモノレールをくぐり、レール横の道を真っ直ぐに登る。振り返ると大井川がかなり下に見える。相当に登ったように思えうれしくなる。北東方向に頭を白くした山々が見える。聖岳当たりの山だろう。
　杉林と雑木林が入り組んだ中の急登がしばらく続き、平坦になった辺りで緩斜面コースの道が右から合流する。来た道は急斜面コースで福用駅まで1.5km、緩斜面コースは駅まで2.2kmと表示されている。しばらく平坦な道を行くと、突然林道に出る。これを右に曲がり歩いていくと前方に八高山が視界いっぱいに姿を現すとすぐに馬王平に着く。林道の変形四差路で広々としたところだ。「馬王平」命名の由来などの案内板が立っている。行くての林道はいずれもゲートが閉められていた。四差路の外れのしっかりした道標に従い、八高山への登山路に戻る。

　再び急登となる。日本平と浜松の電波中継板を過ぎると、太い杉の中に白光神社が建っている。ここから山頂まではひと歩き。１等三角点の山頂は北から北東にかけて樹木が切り開かれ、富士山と南アルプスの上河内岳、聖岳などが望める。暖かな日のためか、若干霞がかかっているのが残念である。反対側も展望は開け、左直ぐ近くに粟ヶ岳、遠州灘もかすかに見える。その右は天竜川のうねりも見下ろせる。
　１等三角点からの眺望を独り占めして２０分ほどした頃、３人パーティーが登ってきた。前にも来たことがあるようで「樹木が切り開かれて、ずいぶんと展望が良くなった」と言ってました。

　家山への道は程度が悪く、林道歩きが長いとのことであり緩急斜面コースの分岐まで往路を戻り、緩斜面を下ることにする。杉林の中の手入れの行き届いた道だ。やがて落ち葉が降り積もった雑木林の道となりとても歩きやすい。木の枝越に南アルプスややや後方に八高山が見える。急斜面のトラバースを過ぎ、しばらくして正面に集落が目に入る。お茶畑を下り林道に出るとすぐに大井川鉄道にぶつかる。右に曲がって線路沿いに福用駅を目指す。

　車でお目当ての小田温泉に向かう。家山駅の少し先の駿遠橋を渡って島田方向へ曲がって直ぐ小田温泉の看板が目に入る。そこを左折して２ｋｍほど行き、「小田温泉はこの下」との表示に従い狭い道を川原へと下る。下ったところが小田温泉だ。数台の車が停まっている。一浴料４００円を払い浴槽へ、４，５人用のひのき風呂は貸し切りだ。窓を開けると川原が見える。女性用は石風呂だそうだ。
　「かぜのささやき、川のせせらぎ、ただそれだけです。幼い頃の故郷へご招待いたします」と案内ビラに書いてあったが、まさに素朴な温泉といった感じである。

行　　程
場　所	着時刻	発時刻
福用駅	8:41	8:57
登山口	9:03	-
緩急斜面コース分岐	9:54	-
馬王平	10:16	10:20
八高山々頂	10:54	11:27
緩急斜面コース分岐	12:09	-
福用駅	13:00	-