行  程        アクセスカウンター
場 所 着時刻 発時刻
 バス降車地点 8:44 8:50
 高山 8:59 9:04
 バス降車地点 9:12
 清水砦 10:05
 無双連山 10:23 10:30
 2等三角点 10:35 10:40
 栗原峠 11:40 12:03
 笹間上 栗原 14:29 14:41
参考資料
【分県登山ガイド21 静岡の山】
加田勝利著 山と渓谷社

【無双連山】大井川を見下ろし連山縦走

山 名  高山、無双連山(むそれやま)
山行日  2001年12月8日
天 候  晴れ
同行者  いつもの山仲間
歩行時間  5時間15分(昼食休憩除く)
コース  高山→無双連山→2等三角点→  938mピーク→栗原峠→栗原

無双連山山頂

 無双連山は大井川と阿部川の分水嶺の尾根であり、1000m前後の峰が連なる山である。戦国時代には天然の要塞砦、徳山城が築かれていたという。高山から南西方向へ連なる尾根をたどり川根町笹間上栗原に下りた。

 高山から無双連山沿いにに林道がどこまでも続いているため、マイクロバスを乗り捨てる地点に迷っているようだ。高山を右に巻き、右後方に富士山が見えてからしばらくして林道工事用の車両が停まっている鞍部でバスを降りる。

マイクロバス降車地点

高山山頂

 とりあえず高山をピストンする。杉林の中にしっかりとした道がついている。10分足らずで着いた山頂は電波中継所に占拠されていた。山頂を示す標柱には富士山方向を示す表示が取り付けてあるも、木立に囲まれ展望は期待できない。ここから南西につらなる連山を、右下に見える大井川と平行して縦走することになる。

 高山山頂から往路を出発点まで戻り、今度は逆方向へ進む。かすかについている道を5分ほど急降下すると、しっかりした登山路に出た。どうやら出発点から少しズレて歩き出したようだ。時に重なりながらも林道と平行に登山路を歩く。右手に端正な三角錐の前黒法師岳が見える。徳山城清水砦跡を過ぎると小猿郷の小さな集落が見下ろせる。しばらくすると、犬も怖じけて戻ったといわれる「犬戻り」の痩せ尾根となる。両側に樹木があるので危険は感じない。

標識のしっかりした縦走路

大井川の向こうに大札山

2等三角点の山頂

 徳山城屋敷跡と書かれた標柱を過ぎると直ぐに林道文沢線からの登山道と合流し、1、2分で無双連山に着く。「無双連山山頂」の立派な標識がたっている。ここも展望はない。記念の集合写真を撮り、さらに1、2分行くと電波反射板に出る。ここは西側に大展望が開け、大井川越の大札山を中心にその左右の山並みを望める。さらに数分南下すると縦走路からややはずれて2等三角点のあるちょっとした広場の山頂がある。

 薄暗い杉林を行くと尾根の分岐辺りに徳山城鍛治屋敷跡の標柱が立っている。高山からここまではところどころ「大井川山の会」の黄色い小さな(約20cmx10cm)案内標識もあり迷うことはない。ここから938mピークへ連なる道ははっきりしないが、南にやや下ったところで登山路にでる。先ほど鍛治屋敷跡への道と分岐していた巻き道だ。

林道が合流する栗原峠

栗原の集落に下る

938mピークから南西に延びる尾根道を快調に歩く。尾根と林道が交差する栗原峠で昼食とする。出発は12時頃、下山予定の笹間上栗原までは残り2kmほどだ。
 峠を後にして、林道を少し歩き右に分岐する山道に入る。道はどんどん悪くなり、やがて獣道となりそれも途絶える。古い炭焼き小屋への道だろう。

尾根をひとつ間違えて下ったようだ。沢まで降りて対岸の急斜面を登り返す。30分程下ってからの登り返し、もちろん道はない。ピークまではあとひと登りで済みそうな、古びた作業小屋の辺りで休憩となる。ピーク付近まで登り返すと予想通り正規の登山路に出た。1時間15分ほどのロスだ。正規の登山路とはいえしばらくすると薄暗い杉林のなかの荒れた路となる。あまり歩かれていないようだ。ところどころ路が不鮮明になり急斜面のガレ場のトラバースなど、午前中とは大違いのスリルを感じる山歩きとなる。
 予定より1時間遅れの午後2時半頃、マイクロバスの待つ笹間上栗原に到着した。地元の方に「無双連山を越えてきた」と言うと、「よくそんなところからこられたもんだ」と感心されてしまった。
 帰路は久能尾経由で1時間半程度で静岡駅に戻った。

更新:2013/08/22