行 程             アクセスカウンター
場 所 着時刻 発時刻
 中出コース登山口 6:35 6:45
 林道より登山道へ 7:07 7:14
 林道終点 8:11
 小荒島岳 8:42 8:54
 しゃくなげ平 9:15 9:19
 佐開分岐 9:22
 荒島岳山頂 10:17 10:32
 佐開分岐 11:12 11:16
 林道出合 11:46
 駐車場 12:20 12:36
参考資料 「山と渓谷」1996年9月号 

【荒島岳】さまざまな自然を楽しんだ山歩き

山 名  荒島岳(1523m)
山行日  2001年11月17日(土)
天 候  小雨
同行者  静岡OAA 山の仲間
歩行時間  5時間35分(休憩含む)
コース  中出コース→小荒島岳→しゃくなげ平→佐開分岐→荒島岳→佐開分岐→佐開コース
 久しぶりに雨具を着ての山行。葉が落ちて明るくなった雑木林、降り積もった落葉の道。小雨や霙や霰、雪道や山肌の紅葉にかかる白い雲等々思いの外、自然を楽しめた山登りでした。

荒島岳山頂

 焼津駅でM.Y.さんを乗せメンバー全員がそろう。午後10時50分頃、焼津ICに入る。総勢9名、深夜の東名・名神・東海北陸道を白鳥ICに向かう。百名山ブームを支える、コンビニと高速道路のおかげだろう、静岡から福井まで夜行日帰りの山登りだ。
 荒島岳は個人的に数回計画したが、どれも計画倒に終わってしまった。山頂からの白山や北アルプスなどパノラマ図頼りとはいえ山座同定するのが楽しみだ。当日は静岡も大阪も降雨確率ゼロとの予報。しかし、登山口に近づくにつれ小雨がぱらついている。「福井地方は曇りのち雨の予報だった」とO.K.さん。自分は太平洋側の天気予報でウキウキした気持ちでいたのだから能天気なものだ。もっとも、台風などよほどの悪天候でもない限り止めるわけではないのだから、雨の天気予報など知らない方が幸せと言える。

 中出コース登山口付近でそれぞれに雨支度を整える。私は濡れるほどの雨ではないので、ズボンのみ雨具を穿いた。
 下山口である佐開コースの登山口から登り、途中で合流することになるリーダーと別れ、M.Y.さんを先頭に出発。20分ほど林道を歩くと右側に登山口が分岐している。ここでひと息いれる。
 林道を4回ほどクロスしぐんぐん高度を稼ぐ。メンバー中最高齢の2番手F.S.さんが先頭をせきたてるせいか、けっこうなハイペースだ。
 雨足がやや強くなりゴアの上着も着たのだが、しばらく登ると右後方に村落やその向こうに山々の稜線が望める。山頂からの展望に期待が膨らむ。
 すっかり葉が落ちた雑木林の中、落ち葉の積もった道を歩くのはいつもながら気持ちが良い。

小荒島岳へ向かう途中の雑木林の道

急登が続き、小荒島岳への分岐に出るとほんの数分で山頂に着く。ときおり降る霰が雨具や枯れ葉当たりパラパラと乾いた音をたてる。気温は4℃だ。せっかくの山頂だが、展望はない。体が冷え切らないうちに退散する。
 しゃくなげ平を過ぎしばらくすると佐開コースが右に分岐している。山頂まで1.2kmの表示がある。その少し先でリーダーと無事合流。
 日本人の歩幅を無視したような大段差の階段が急斜面に造られている。できたばかりなのだろう、その前から有ったであろう鎖も下がっている。「もちがかべ」と呼ばれる急坂だ。忍の一字で登る道にはちらほらと雪が目立ち始める。

小荒島岳山頂

やがて道は真っ白になり、雪面からの反射で異様に明るく、とても霙混じりの雪が降っているとは思えない。小鞍部を越え古びたロープの下がる急斜面を登り、やや下って登り返すと、山頂に建つ無粋な電波反射板がぼんやりと目に入る。
一等三角点が設置された山頂は一面雪に覆われている。そこに祀られた荒島大権現奥ノ院の屋根に雪は見えない。強風に吹き飛ばされるのだろう。先客は一人。入れ違いに下って行き、わがパーティーが山頂を独占するも、とてもゆっくりする気にもなれず記念写真を撮り早々に下山する。

荒島大権現奥ノ院

佐開コース分岐

往路を下る。両側は樹林帯であり切り立ったところもないのでさほど心配はないが、雪の積もった急斜面の下りはやはり怖い。慎重に下ることしばし、雪道から地面が現れホッとする。
 この辺りから、つぎつぎと登ってくる人たちとすれ違う。こんな天気にも関わらず、さすが百名山である。米子からの10人ほどのパーティーとすれ違うと、直ぐに佐開分岐に到着した。
 佐開コースは粘土質や赤土の道で、雨の日には雪道以上に滑りやすい。おまけに階段に使われている角材がプラスチックのため、これまた滑りやすくみな一度や二度は滑ったようだ。

分岐から30分ほどで林道に出る。足元が確かとなり、紅葉と低く漂う白い雲とが彩なす周囲の山肌を見ながらゆったりと下る。
 林道に出て30分余りで右方からの林道と合流し、そこから直ぐのところに車は待っていた。
 久しぶりに雨具を着ての山行であったが、葉が落ちて明るくなった雑木林、降り積もった落ち葉の道。霙や霰、雪道や山肌の紅葉にかかる白い雲等々思いの外、自然を満喫できた山登りでした。
 帰路、白鳥の「美人の湯」で汗を流し静岡に向かう。

佐開コース林道の紅葉

一浴温泉情報
 勝山温泉センター
 水芭蕉
tel:0779-88-8117 10:00-22:00 \500  
勝山市の郊外にある日帰り温泉施設。外見は地味だが、玄関を入ったロビーや休憩室は広くゆったりしている。浴室の施設も充実。全身浴の大浴槽のほか、泡沫湯や圧注湯などの独立した広い機能湯がある。お湯は無色透明で多少つるりとした感じの温泉。露天風呂はない。
「美人の湯」しろとり tel:0575-83-0126 10:00-22:00 \650  東海北陸自動車道の白鳥ICから1.5qに位置し、平成10年末にオープンした日帰り温泉施設。美人の湯というだけあってお湯はつるつる。露天風呂は巨岩で囲まれ、屋根は大きな和傘風。お風呂場の入口で飲泉ができる。