山 名 | 安達太良山(1699.6m),鉄山(1709m) | ||
山行日 | 2001年9月24日(月) | ||
天 候 | 快晴 | ||
歩行時間 | 4時間20分(休憩含む) | ||
コース | ゴンドラ駅→薬師岳→安達太郎山→鉄山→峰ノ辻→勢至平→奥岳温泉 |
行 程 | |||
場 所 | 着時刻 | 発時刻 | |
山頂駅 | 8:35 | 8:40 | |
安達太良山 | 9:48 | 10:08 | |
鉄山 | 10:47 | 11:00 | |
分岐 | 11:20 | - | |
峰ノ辻 | 11:30 | 11:35 | |
勢至平 | 12:04 | - | |
奥岳温泉 | 12:55 | - |
【安達太良山】ほんとの空に出会えた山旅
薬師岳山頂より安達太良山を望む
薬師岳から見るほんとの空の下の安達太良山は裾野を引き緑に包まれたやさしげな山だが、登ってみると稜線は赤茶けた岩と砂礫で荒涼としている。快晴の青空に磐梯山、吾妻連峰、飯豊連峰が映えていた。
奥岳温泉についたのは8時20分頃だった。1500台は置けるという大駐車場に100台程度が停まっているだけだ。ゴンドラリフトの始発は8時半と聞いていたが、既に運転していて並ぶこともなく乗ることができた。標高1350mの薬師岳まで何の苦もなくたどり着く。ゴンドラを降りて丸太道を少し行くと、「この上の空がほんとの空です」との標柱が立つ薬師岳山頂についた。蒼空をバックにゆったりと裾野を引いた安達太良山が美しい。先入観からかもしれないが、本当に美しい空だ。
ゴンドラリフト
薬師岳からの登山路は五葉松やシャクナゲの茂る中をゆるやかに登っている。好天に誘われてか家族連れなどのハイカーも多い。眺めの良いガレた広場で小休止し、山頂へ向かう。
鉄山への分岐からは乳首と呼ばれる溶岩ドームのような山頂を目指しての急登となり、鎖場もあるがすぐに山頂につく。山頂は大勢の人たちで賑わっていた。昨日登った磐梯山、一昨日の西吾妻山、数年前に縦走した飯豊連峰などがよく見える。
安達太良山頂より磐梯山(左)、飯豊連峰(中央奥)、吾妻連峰(右)を望む
山頂から鉄山分岐まで戻り、鉄山に向け岩と砂礫が剥き出しになった稜線上の尾根道を行く。縦走路は牛の背と呼ばれる岩稜であり、峰ノ辻への分岐を右に分けるとそこからは馬ノ背と呼ばれる尾根道続いている。
馬ノ背から左下は草木がまったく見られない荒涼とした沼ノ平である。直径1km,深さ150mほどの爆裂口だ。4年前に火山性ガス中毒で女性登山者4人が亡くなった所でもあり、一層の異様さが漂っているように感じてしまう。
その一方、青空の下にそびえる磐梯山と広がる湖沼を背景にした火口壁の眺めは迫力十分な超一級の大パノラマでもある。
牛ノ背から鉄山(中央)への縦走路、左奥は吾妻連峰
馬ノ背から見下ろす沼ノ平と磐梯山
馬ノ背の右下方にはくろがね小屋が見え、男性2人が登って来ている。くろがね小屋への分岐を過ぎ、尾根道を北へ真っ直ぐすすむと鉄山を左に巻き、尾根に出て今度は戻るように少し南下すると広々した鉄山山頂に立つ。ここからの展望も申し分ない。
来た道を戻り、分岐からくろがね小屋へ下るつもりだったが、通行止めのロープが張ってある。火山性ガスがでているようだ。先ほど登ってきた男性2人は通行止めを無視したのだろうか。十分降りられそうにも思ったが、一山越えて峰ノ辻へ下ることにする。
鉄山々頂より安達太良山(左)と和尚山を望む
峰ノ辻から篭山を右手に見ながら勢至平へ下り、くろがね小屋からの道と合流するとジープ道となる。ときおり急な山道を下りジープ道をバイパスする。烏川を渡ると10分ほどで奥岳温泉に帰りついた。
車で岳温泉へ下り、汗を流して帰路につく。郡山駅でレンタカーを返却し、好天に恵まれた3日間の山旅を締めくくった。
勢至平付近ジープ道より鉄山
参考資料 | 首都圏からのハイキング(るるぶ) JTB 1998/04/01 初版発行 | |
ホームページ | あだたら高原 | 富士急行ホームページ。 |
問い合わせ先 | 二本松市役所観光課 0243-23-1111 |
くろがね温泉 | tel:080-780-0302 \360(冬季は暖房費 +\160) 硫黄のにおいのするやや白濁した、熱めのお湯。 |
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奥岳温泉 富士急ホテル |
tel:0243-24-2246 08:00-18:00 \800 お風呂は、岳温泉で一番最初に引いた源泉を使用しているので、効果抜群。 |