行  程
場 所 着時刻 発時刻 備  考
 福島駅 10:04 10:25 レンタカー
 白布湯本  11:38 11:40 ロープウエイ
 北望台 12:30 12:35 リフト3基
かもしか展望台 12:50 13:00 昼食
 大凹水場 13:17 -
 梵天岩 13:45 13:50 展望良好
 西吾妻山  14:15 14:20 展望なし
 梵天岩 14:40 14:45
 北望台 15:42 - リフト+ロープウエイ
 白布湯本 16:50 -
参考資料 ロープウエイで行く楽楽2時間登山
油井由行著 主婦と生活社 1998年

【西吾妻山】草紅葉の中たおやかに広がる山並み歩き

山 名  西吾妻山(2035m)
山行日  2001年9月22日
天 候  晴れ
歩行時間  3時間7分(休憩時間含む) 
コース 北望台⇔かもしか展望台⇔大凹⇔梵天岩⇔西吾妻山

 日本百名山ピークハントの山旅初日である。どうでもよいと思いながらもなぜか気になる百名山。草紅葉の中、ゆったりと優美さを漂わせる山並みを眺めての山歩きは思いの外の満足であった。

樹林に囲まれた西吾妻山々頂

 静岡を朝一番の新幹線に乗り、東京発8時36分発の東北新幹線に乗り換える。福島駅10時04分着。JRのレール&レンタカーを利用しての百名山ピークハントの初日である。手続きをしてレンタカーで福島駅を出発したのは10時半頃であった。ロープウエイとリフトの運転終了時刻(16:30)を考慮し、多少の余裕をみると遅くとも12時半頃までのロープウエイに乗らなければならない。福島市街の渋滞に不安がつのったが、幸いにも登山口の白布湯元で出発間際の11時40分発のロープウエイに間に合った。

 ロープウエイにあわただしく乗り込り込み、天元台でゆっくりと身支度を整えた。リフト3本を乗り継ぎ標高1800mの北望台までいっきに運ばれる。北望台出発12時35分。樹林帯の道に踏み入れて直ぐに人形石への道を左に分ける。しばらく登っているとにぎやかな話し声が追いかけてくる。高校生らしき男子の集団だ。道を譲り、先に行ってもらう。ほどなく森林限界となり、北望台から20分ほどでかもしか展望台に着いた。軽い昼食をとっていると、女子の集団が登ってきた。先ほどの高校生の一団だろう。いやはやとにかくにぎやかである。

天元台のリフト

 中大巓の南斜面をゆるく下り縦走路に出る。この辺りは木道なので景色を見ながら歩くことができる。白い雲を浮かべた青空の下、草紅葉の向こうにたおやかに広がる吾妻の山並みが美しい。
 大凹の水場から急登となる。湿って滑りやすそうな岩がゴロゴロしており、はなはだ歩きにくい。下ってくる人たちも多い。ほとんどの人は道を譲ってくれたが、40人ほどの集団にはまいった。登る人のことなどまったくお構いなし、ひたすら前の人をよたよたと追いかける。あまりの余裕のなさに気圧され道を譲るも、「どうも」の一言もない。途切れ途切れの合間に登るのだが、譲ってくれる人は皆無。大部分がおばさんの自己中集団だった。「バカヤロー」と怒鳴りたいところだが、「百名山ピークハント」では当たり前のことかと自嘲気味に諦めた。

アクセスカウンター

縦走路の向こうに広がる西吾妻の山並み

 登り終えると再び木道となり、しばらく行くと展望の良い梵天岩につく。岩を積み上げた梵天岩の頂付近にも大勢の人たちが休んでいた。年輩のご夫婦に写真を頼まれる。その方に「これからどちらへ?」と聞かれたので「西吾妻山頂まで行き戻るつもりです」と答えると、「これからですか!?」とびっくりしたように聞かれたのでこちらが「エッ?」と思ってしまった。「梵天岩から西吾妻山頂までは往復しても40分程度ですよ」と地図を広げ確かめながら伝えると、行こうか行くまいか迷っている風だった。「樹林に囲まれ山頂からの展望はないそうですよ」と言うと、とたんに興味をなくしたようだった。

 吾妻神社のある天狗岩の辺りを左に折れ、やや下った後、ぬかるんだ道に手こずりながらひと登りすると西吾妻山頂についた。樹林に囲まれ展望はない。

梵天岩に向かう木道

天狗岩付近の分岐から見る西吾妻山

「吾妻連峰最高峰 西吾妻山 標高2035米」の立派な標柱が立つのみだ。百名山ピークハントの目的でもなければわざわざここまで登ることもないだろう。百名山を目指してから何度か感じた空しさである。早々に往路を戻ることにする。

 北望台のリフト乗り場に着いたのは15時40分頃だった。直ぐに乗ったのは大失敗。どんどんと冷え込んでくる。ザックから上着を出そうかとも思ったが、我慢できないほどではないし落とし物でもすればことだ。それにしてもノロノロリフトには寒さのせいもありイライラさせられる。往復切符を買ったのを大いに後悔する。リフト脇のゲレンデを歩く方がよほど早いし気持ちが良かっただろう。
 白布湯本から西吾妻スカイバレーを通って裏磐梯へ向かった。途中、明日登る予定の磐梯山が夕暮れに映えて美しかった。

西吾妻スカイバレーから見る磐梯山と檜原湖

磐梯山へ続く

更新:2013/08/22