山 名 | 塔ノ岳、丹沢山、蛭ヶ岳 | ||
山行日 | 2001年9月2日(日) | ||
天 候 | 曇時々晴 | ||
同行者 | いつもの山仲間 | ||
歩行時間 | 8時間53分(休憩時間含む) | ||
コース | 勘七橋→塔ノ岳→丹沢山→蛭ヶ岳→姫次→青野 |
行 程 | |||
場 所 | 着時刻 | 発時刻 | |
林道ゲート | 9:21 | 9:27 | |
勘七橋 | 9:37 | − | |
二俣の沢 | 9:46 | − | |
標高1000m標識 | 11:10 | − | |
稜線(昼食) | 11:35 | 11:53 | |
大倉分岐 | 12:11 | − | |
塔ノ岳山頂 | 12:26 | 12:39 | |
竜ヶ馬場 | 13:15 | 13:22 | |
丹沢山々頂 | 13:41 | 13:57 | |
休憩舎 | 14:25 | − | |
鬼ヶ岩 | 14:59 | − | |
蛭ヶ岳山頂 | 15:24 | 15:37 | |
地蔵平 | 16:18 | − | |
原小屋平 | 16:25 | − | |
姫次 | 16:39 | 16:47 | |
八丁坂ノ頭 | 16:59 | − | |
上青根(バス乗) | 18:20 | 18:35 |
【丹沢山】丹沢主脈日帰り縦走
鬼ヶ岩から蛭ヶ岳を望む
5回以上は登っている丹沢山、今回は勘七橋から塔ノ岳、丹沢山、蛭ヶ岳を縦走し、姫次から青根に下る長丁場である。時間帯が遅かったためか、人気の山の割に塔ノ岳から先は行き交う人もほとんどなく予想外に静かな山歩きが楽しめた。
朝7時、静岡市役所前を出発する。日帰り山行としては、いつもより30分も早い。途中、清水駅、東名高速 富士ICで仲間を乗せ、勘七橋付近手前の林道ゲートについたのは9時20分頃だった。
ゲートを出発して10分ほどで勘七橋を渡り、登山学校を左の沢越しに見てまもなく、二俣の沢を飛び石伝いに渡る。付近に車が停まっているので別のルートからはここまで乗り入れることができるのだろう。
ゲート手前の駐車スペース
沢を渡って直ぐ、鍋割山への道から別れて右に曲がる。鍋割山と塔ノ岳を結ぶ稜線に出る道だ。手入れの行き届いた歩きやすい道を、お喋りしながら歩けるほどのゆっくりとしたペースで登る。標高1000mの標示を過ぎてしばらくすると左の展望が開け相模湾まで見通せる。火照った身体に気持ちよい風が吹きつけ楽しい気分になる。時折、雷かと思える東富士演習場からの大砲音が聞こえる。稜線に出たところで素晴らしい景色を前にして昼食休憩とする。
塔ノ岳への登山口
稜線の縦走路はブナ林の気持ちよい散歩道。大丸を通過し大倉への道を右に分けると塔ノ岳までは15分ほどだ。右斜面の樹木の中を体の大きい老鹿がゆったりと歩いていた。塔ノ岳山頂は材木と石とが敷き詰められていて味気ない。
最近、首都圏に近い山で深刻な問題となっているオーバーユースによるものだろう。山頂は5,60人のハイカーで賑わっていた。富士山は見えないものの、蛭ヶ岳や檜洞丸などそこそこの展望がある。
2週間前、一緒に北海道の山旅をしたNさん夫妻の調子が悪い。奥さんは本日初下ろしの靴が合わないようだ。ご主人は両脚ともこむら返りしたという。ここから大倉に下りたいとリーダーに相談するも、靴づれや脚つり対策を施し、一緒に予定のコースを行くことになった。
大丸付近のブナ林
塔ノ岳山頂
塔ノ岳山頂の野生鹿
塔ノ岳〜丹沢山縦走路
尊仏山荘の横から主脈縦走路を北に下る。鞍部から小さなピークを2つほど越えると、明るい笹原の竜ヶ馬場に出る。ひと休みして登り返すと平坦で広々とした丹沢山頂につく。全員で記念写真を撮り、ひと休みして先を急ぐ。
竜ヶ馬場付近
丹沢山頂のみやま山荘
縦走路より丹沢山を振り返る
シモツケ
丹沢山頂からの下りは材木で整備した階段状の道が荒れているうえ、急坂でもありとても歩きにくい。前方に早戸川乗越から棚沢ノ頭に向かう登山路が見渡せる。笹原の道の所々に小さなシモツケが頑張って咲いている。やがて笹にやられて絶滅してしまうのだろうか。左方向に尖った塔ノ岳が見えると休憩舎は直ぐだ。ここを通り越して不動の峰辺りで休憩する。
ユーシン分岐を過ぎた辺りの左前方の斜面に4頭の鹿がのんびりと草を食んでいた。行く手に蛭ヶ岳山荘が見えるとまもなく、巨大な岩がある鬼ヶ岩につく。ここからは岩がゴロゴロしたやせた尾根の急な下り道だ。鞍部から登り返し。笹藪に幾筋もの道があらわれると頂上は直ぐだ。鞍部から20分、山荘前を通り丹沢山塊最高峰の蛭ヶ岳山頂についた。頭を雲霞の上に出した富士山も見える。広々した見晴らしの良い山頂だ。山荘に泊まる登山者がすっかりリラックスした様子で「これから下るのですか?」とわれわれに問いかける。すでに3時半、不思議がられるのももっともだ。
急斜面で草を食む鹿
蛭ヶ岳を後にして、下山開始。しばらくすると延々と木の階段が続く、階段の間からフジアザミが顔を出していた。地蔵平を経て尾根道を行くと原小屋平、さらになだらかな道を15分ほど行き、ちょっときつい登りの後、姫次に到着した。ベンチの置かれた眺めの良い休憩地だ。蛭ヶ岳が大きく見え、富士山もすっかりと姿を現す。
蛭ヶ岳山頂
鬼ヶ岩
姫次から望む富士山
姫次からは東海自然歩道をしばらく歩き、八丁坂ノ頭の分岐から青根に下る。整備された歩きやすい道だが、釜立沢への分岐を過ぎた辺りから道が荒れだし、少し不安になったがすぐに歩きやすい道となりホッとする。なんとか暗くなる前に、津久井町の消防署付近に待機するバスにたどり着いた。