行  程                    アクセスカウンター
場 所 着時刻 発時刻
 カミホロ荘 −  4:40 
 富良野岳と上ホロ分岐 6:05  − 
 上ホロカメットク山 7:30  7:55 
 十勝岳 9:05  9:25 
 標高 1720m 地点 10:05  10:15 
 望岳台 11:40  − 
十勝岳周辺の立ち寄り温泉湯(温泉)
十勝岳温泉 カミホロ荘 tel:0167-45-2970  09:30-20:30 \300 原生林に囲まれた露天風呂
十勝岳温泉 凌雲閣 tel:0167-39-4111  08:00-21:00 \800 露天風呂の湯は赤さび色
吹上温泉 白銀荘 tel:0167-45-3121  10:00-20:00 \600  無料の露天風呂もある

【十勝岳】活発な火山帯を歩く

山 名  上ホロカメットク山、十勝岳
山行日  2001年8月19日
天 候  晴れ
同行者  いつもの山仲間
歩行時間  7時間0分(休憩時間含む)
コース  十勝岳温泉→上ホロカメットク山→十勝岳→望岳台

 北海道で最も高地にある十勝岳温泉から上ホロカメットク山を経由して十勝岳に登り、望岳台に下った。

十勝岳山頂

 幌尻岳(8/17)とトムラウシ(8/18)の頂きを踏み、北海道の日本百名山9座すべてに足跡を残すことができた。今回の山旅の目的を果たせた大いなる満足感からか、十勝岳への関心はやや薄らいでいた。天気が悪かったら登らずに済ますつもりだったが、雨の心配はなさそうだ。既に十勝岳に登っているK.H.さんに「温泉で待ってましょうよ」と誘われたが、迷うことなく登ることにした。

前夜、今朝の出発時間のことでひともめした。本日は十勝岳登山後、旭川空港 17:20 発の飛行機で帰路につく。リーダーは宿で朝食を済ませてから出かけるつもりだったようだが、女性メンバーを中心に「ゆっくり歩きたいし、下山後温泉にも入りたい。少しでも早く出発したい」と懇願する。「みなの脚だったら、朝食を食べてから出かけても十分間に合うから」と力説するも、多勢に無勢。仕方なく前夜のうちに配られた弁当を持っての早朝発となった。

 4:40 カミホロ荘から直接歩き出し、登山口 5:00 出発。道端に咲くリンドウの花や富良野岳を眺めながらゆっくりと歩く。富良野岳と上ホロカメトックとの分岐付近で朝食にする。 きつい階段を上り終えると展望が一気に開ける。

上ホロカメットク山頂

 上ホロカメットクから十勝岳への道は風もない好天下、大景観を楽しみながらの稜線漫歩だ。エゾギキョウの群生地や、正面に見える十勝岳山頂中腹までの黒岩と草の緑のみごとなコントラストなど、何度も歩を止めシャッターを切る。

上ホロカメットク山頂から十勝岳を望む

 上ホロカメトック山頂はまさに360度の展望。圧巻は真下に広がる安政火口だ。まだ 7時半である。宿であれば朝食が終わった頃だ。余裕からだろう、頂上で20分以上ものんびりとした。

安政火口

上ホロ〜十勝岳稜線より富良野岳

上ホロ〜十勝岳稜線を振り返る

上ホロ〜十勝岳稜線 正面に十勝岳

 15分ほどの急登を登りきると4年ぶりの再訪、十勝岳山頂だ。今回はどこまでも広がる雄大な景観が欲しいままだ。間近に見える美瑛岳の左奥に大雪山、右側は昨日登ったトムラウシ、さらにその右に石狩岳、羅臼岳と連なっている。振り返れば、上ホロカメットクの右に富良野岳がよく見える。大感動、来て良かった。

美瑛岳の左奥に大雪山、右はトムラウシさらに石狩岳、羅臼岳と連なる

望岳台目指して下山

噴煙を上げる新火口

 火山礫の滑りやすい急斜面を望岳台へ向け下山路開始。草木一本ない荒涼とした道だ。前方に望岳台を見下ろし、右に美瑛岳、左に噴煙が上がる昭和の噴火口・前十勝を眺めながらの下りは飽きることがない。やがて道はゆるやかとなり、振り返ると十勝岳がややかすみはじめている。誰言うともなく「早く登ってよかった」の言葉に実感がこもる。散歩ペースでのんびりと下りながら、幌尻岳・トムラウシ・十勝岳、夜立ち3泊4日の山旅の余韻をそれぞれに噛み締めているようだった。

標高1720m地点(十勝岳より1.6km,望岳台へ3.6km)より十勝岳

 11:40 望岳台着。下山途中から先行したリーダーと、待機してくれたK.H.さんとで既にレンタカーを回収して待っていてくれた。

望岳台

一年前にオープンしたという白銀温泉 ペンション「ほしの灯家」(2013/5/30 閉館)で汗を流し、十分すぎるほど余裕を持って旭川空港に着いた。

更新:2013/08/22