山 名 | 幌尻岳(2052m)、戸蔦別岳(1959m) | ||
山行日 | 2001年8月17日(金) | ||
天 候 | 曇 | ||
同行者 | いつもの山仲間(12名) | ||
歩行時間 | 8/16:3H26M,8/17:12H09M | ||
コース | 登山口→幌尻山荘→幌尻岳→戸蔦別岳→幌尻山荘→登山口 |
行 程(01/08/16-17) | |||
場 所 | 着時刻 | 発時刻 | |
登山口ゲート | 12:41 | 13:04 | |
取水口付近靴履替 | 14:23 | 14:33 | |
幌尻山荘(泊) | 16:30 | 4:26 | |
命の水 | 5:49 | 6:00 | |
幌尻岳山頂 | 7:45 | 7:58 | |
戸蔦別岳山頂 | 10:00 | 10:24 | |
幌尻山荘 | 13:10 | 13:30 | |
第一渡渉点靴履替 | 14:38 | 14:48 | |
取水口 | 15:25 | 15:25 | |
登山口ゲート | 16:35 | 16:40 |
参考情報 | 幌尻岳登山 2010-9-14 やまうろぐ | |
びらとり温泉 公式ホームページ | 交通案内、タクシー料金、登山案内等なんでも分かる |
【幌尻岳】思ったより快適だった額平川の渡渉
不安いっぱいの渡渉は水量も少なく思ったより快適。山頂からの展望には恵まれませんでしたが、咲き乱れるお花畑の中の稜線歩きは楽しかったです。
幌尻岳に向かう稜線
8月16日(木)
羽田発 6:30、新千歳空港 8:00着、レンタカー屋さん迎えのバスで8分ほど走り、事務所で手続きを済ませ2台のレンタカーで出発したのは
9:00 になってしまった。
柏原ICから日高道に入り235号線に出て最初のコンビニに寄る。それぞれに弁当などの夕食を調達する。隣が食堂だったので、早めの昼食も済ませる。この後、コンビニはなかったような気がする。
門別町富川で左折し237号線を行く。40分ほどで右側に幌尻岳登山口を示す大きな看板が見えた。そこを右折してから約10分ほどで桂峠を越え、そこからさらに5分ほどで舗装が切れた。ものすごい土煙である。とても先行車についていける状況ではない。土煙が収まるのを待って後を追う。舗装の切れ目から45分(237号線から約1時間)ほどで登山口に着いた。
身支度を整え、出発したのは 13:00 を回っていた。登山口に来るまで厚い雲に覆われていたのがウソのような青空である。カンカン照りの下での林道歩きは辛い。おまけに登山客を乗せたマイクロバスとすれ違い、「何で取水口まで入れさせてくれないんだ」と恨み言のひとつも言いたくなる。道端にはところどころヨツバヒヨドリが群生していた。
ゲートから30分ほどで橋を渡り渓谷は左側になる。ようやく木陰の道となりホッとする。間をおいて3人の単独行者とすれ違い 14:20 頃取水口に着く。少し行ったところで渓流用靴(ワークショップで買ったスパイク付地下足袋:\4,000)に履き替える。生まれて初めの地下足袋だ。履き替えてから最初の渡渉まで40分ほどもかかてしまった。ここまでは登山靴のままの方が良かっただろう。昔は取水口付近から渡渉したそうだが、今は右岸にそこそこの道ができている。
登山口のゲート
15回ほど渡渉を繰り返し遡る。最深部でも膝下くらいであり、水もほてった脚に気持ちよく感ずる程度の冷たさであり快適だ。来るまではこの渡渉が怖くて仕方がなかった。私にはとても一人で来られるところではない。帰りのことはあるもののひと安心した。
額平川の渡渉
最後の渡渉をすると直ぐそこが幌尻山荘だ。小屋はけっこう混んではいたが、寝る場所を確保し、直ぐに小屋前の広場で夕食の支度をする。M.Yさんがワインを取り出す。結婚25周年だそうだ。「Mさん夫妻おめでとう!」の乾杯。想い出深い25回目の記念日になっただろう。
湯を沸かしスープを作り、おのおのに買い込んだ夕食を食べる。明日の出発は早い。ついでに朝食用のアルファ米も準備する。冷えてしまうが、少しでも早く出発するためにはやむを得ない。
午後7時頃には床についた。寝袋を持参したがファスナーは開放のまま使用した。シュラフカバーでもよかっただろう。疲れていたこともあり、直ぐにぐっすり眠ってしまった。
8月17日(金)
午前4時起床。急いで朝食を済ませ出発。小屋の裏手から登るのだがいきなりの急登である。登りはじめて1時間少々で稜線に出る。左手に中腹より上が雲に覆われた戸蔦別岳が見える。ほどなくして命の水、水場は数分下ったところだ。稜線上の登山路には高山植物が咲き乱れている。アズマギク・クワガタ・ワレモコウ・イワブクロ・ヒゴダイ等々書き出したらきりがない。
7時45分山頂着。シマリスが迎えてくれる。残念ながらガスに覆われ展望はない。全員で記念写真を撮り早々に戸蔦別岳に向かう。意外に風は強く冷たい。岩陰に入り風が止むとホッとする。お花畑の稜線を行く。幌尻・戸蔦別の中間点辺りの七ツ沼分岐を経由し戸蔦別岳に着く。標識一つない山頂だ。相変わらず何も見えない。
幌尻岳山頂のシマリス
幌尻岳山頂
戸蔦別岳山頂
昼食後、戸蔦別岳山頂出発。ナデシコが目立ってきた。ここもすごい風だ。霧雨のためザックカバーをつける。岩山を左に巻きいよいよ稜線からの下りだ。30分ほど下った頃、左に烏帽子みたいな岩がそそり立っていた。そこから約1時間ほどで沢に到着する。靴をできるだけ濡らさないように岩の上を選んでの渡渉には緊張する。女性たちは時折、踏み外しすっかり靴を水に浸けてしまった人が多い。一度踏み外すと、腰が引けるのでより危なっかしくなるという悪循環になるのが、人のを見ているとよく分かる。渓流足袋で水の中を歩く方がよほど気が楽だろう。
稜線からの下り
沢下り途中の滝
登山靴での渡渉は難儀
13:10 幌尻山荘に戻る。デポした荷物を詰め込み、渓流足袋に履き替える。13:30 幌尻山荘出発。先ほどまでとは打って変わって、渡渉は楽だ。昨日で様子は分かっているだけに、不安はまったく感じない。第一渡渉点で皆は靴を履き替えたが、自分は夏山登山であれば、この地下足袋で歩くのも悪くないと思い、慣れるためそのまま車まで歩くことにした。取水口を通過し林道を歩くこと1時間10分ようやく 16:35 車に到着した。 ゆっくりはしていられない、今日の宿、トムラウシ温泉の東大雪荘までは遠い。早々に車に乗り込み出発する。宿に着いたのは午後8時をほんの少し回った頃だった。
沢靴であれば渡渉も楽し
沙流川温泉 ひだか高原荘 |
tel:01457-6-2258 07:30-21:00 \500 キャンプ場のすぐ横にある スキーロッジも兼ねた温泉宿泊施設。温泉はサウナがあるくらいで普通の設備。露天風呂はない。お湯は単純硫黄冷鉱泉で加熱してある。 |
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びらとり温泉 | ttel:01457-2-3280 10:30-20:00 \450 幌尻岳のふもとで採れる『幸太郎石』を使った岩風呂が自慢。内風呂だけだが、浴場は約50人が一度に入れる。 |