山 名 竜爪山(薬師岳;1051m、文珠岳;1041)
山行日 2001年7月8日(日)
天 候 晴れ
メンバー 8人(男性4人、女性4人)
歩行時間 5時間5分(昼食休憩除く)
コース 平山→旧道→穂積神社→竜爪山→則沢→平山
行 程      アクセスカウンター
場 所 着時刻 発時刻
平山バス停 8:49 8:52
旧道登山口 9:41 9:47
穂積神社 10:47 11:00
薬師岳山頂 11:46 11:50
文珠岳山頂 12:02 13:34
則沢バス停 15:17  
平山バス停 15:29 15:58

参考資料 【分県登山ガイド 静岡県の山】山と渓谷社 1996/8/1 初版
【富士山の見える山 60選】成美堂出版編集部 2000/3/30 発行
交通 JR静岡駅よりバス40分 平山下車(則沢行) 、 静岡鉄道バス:054-252-0505
静岡駅発(日曜)7:20、8:10、10:00、 則沢発(日曜)14:54、15:54、17:11、17:53
マイカー 東名清水ICから静清バイバスを瀬名で降り、北へ約5Kmで平山に着く駐車場有り

【竜爪山】唖然! とても古希を過ぎた人とは思えない

文珠岳山頂

 竜爪山は文珠岳と薬師岳を主峰とする山々の総称で、静岡市の北方にそびえる双耳峰である。今回は、平山から旧道コースを登り、則沢へ下る周回コースを歩いた。

 竜爪山には昨年1月2日、辰年にちなみ登って以来4回目になる。今回の山行計画立案者は古希を過ぎたM.Y.さんだ。長年静岡に住みながら「竜爪山には一度も登ったことがない」と言う。北海道から九州まで日本全国あちこちの山に登っているのだが地元の山は後回しのようだ。
 8時過ぎメンバー8人、静岡駅2番バス停に揃う。リーダーのM.Y.さんは時間を間違え1時間も前から来ていたそうだ。梅雨時としては青空ものぞくまずまずの天気にみな嬉々としている。定刻通り 8:10 則沢行きのバス出発。約40分で終点則沢の2つ手前のバス停、平山に着いた。

 バスを降りて歩き出すとすぐにトイレがある。身支度を整え、長尾川沿いの舗装道を日差しよけの傘をさしながら歩く。歩き始めて30分ほどで「ここより林道 一般車両進入禁止」の掲示板があるが、マイカーの人はみなこの先の登山口駐車場、さらには穂積神社まで車を乗り入れているようだ。竜爪茶屋から10分少々で旧道の登山口に着く。駐車場から車があふれ、道端にも十数台の車が停められていた。

 登山口の鳥居の傍に水場がある。ペットボトルに水を補給し、鳥居をくぐって登山開始。杉林の中の沢沿いの道は参道らしくよく整備されいる。

旧道登山口駐車場

旧道登山口

 穂積神社まで三十七丁、登山口からの丁目石が道程を示してくれる。石柱の代わりに木柱に置き換えられているものもある。6丁目付近で竜橋の滝、九丁目付近で肝冷やしの滝への道を分け、だんだん急登になる。二十六丁目で新道と合流すると10分余りで穂積神社に着いた。大きな鳥居の前に数台の乗用車が駐車していた。

 神社ではお茶のサービス,、よく漬かったラッキョウも添えられている。しばらくするとキュウリの塩もみまで出してくれた。汗をかいた身体にはどれも美味しい。記帳後、今日の無事下山を祈願し出発する。神社の裏手から旧穂積神社跡まで杉の古樹が目に付く。

穂積神社

 旧神社跡地を過ぎると建設現場の足場風な金属製階段が急斜面に架けてある。この階段が延々と続くのにうんざりさせられた。山歩きを始めた頃の5,6年前に登ったときは鎖場が連続し緊張感の中に山登りの楽しさを味あわせてくれた道だったのに・・・・。安全のため「鎖は良くて階段は悪い」とも言えず仕方のないことだろう。

延々と続く階段

 あえぎながら上る急階段で下山する人と何度もすれ違う。みなも上りでは苦労させられたのだろう、「大変ですよネ、頑張ってください」と声をかけてくれる。ところが、わがリーダーは先行者を追い抜きスイスイと登る。たちまちわれわれを引き離しはるか先を行く。まさに「古来まれな人」なりである。リーダーより一回り以上も若い私としては何とか付いていこうと思ったのが悪かった。このところハードな歩きはすっかりご無沙汰、延々と続く急階段をハイピッチで上ったため、左脚にこむら返りが起きてしまった。階段に腰掛けふくらはぎを揉んでいると、仲間がつぎつぎと上ってきた。私よりも十歳近くも若い彼らは苦しそうではあってもまだまだ余裕はありそうだ。ふくらはぎをタオルできつく縛り、みなについて再び上り始める。

 M.Y.さんは俵峰分岐の展望台で待っていた。残念ながら富士山は見えない。展望台から数分で双耳峰の一方、薬師岳についた。ベンチはあるが樹木に囲まれ展望はない。記念写真を撮って早々に文珠岳を目指す.杉林の中を下り上り返すと文珠岳だ。山頂には数十名のハイカーが休んでいた。富士山は見えないが、静岡市街と安倍川、その河口の先の駿河湾や三保の海岸はよく見える。

 M.S.さんが担ぎ上げてくれたビールで乾杯。ロング缶4本と冷却用の氷は相当に重かったでしょう。M.S.さんにみな大感謝。昼食後はシートを敷いてお昼寝タイム。さわやかな風の中,木陰に寝そべると知らぬ間に眠ってしまったようだ。「そろそろ出発しよう」の声に起きあがってみると山頂はわれわれだけ。1時間半以上も山頂にいたのだ。

薬師岳山頂

文珠岳山頂より静岡市街

 山頂から5分ほど下ると則沢と牛妻の分岐。そこから檜林の中をグングンと高度を下げる。小石混じりの急斜面を注意深く下るも時折、「アッ!」とスリップしたらしい叫び声が聞こえる。40分ほど下ると正面間近に舗装林道が見えた。

 この日差しの中、舗装林道歩きはいただけない。古びた案内標識に従い右折して、昔の登山道を下ることにする。右折して直ぐに橋を渡るのをはじめ、つぎつぎと沢を横切る。固定ロープのあるガレ場の上り下り、崩れかけたトラバース道の連続など本日のコース中最も緊張した道だ。苦労した旧道下りも30分余りで林道に出る。文珠橋を渡り則沢のバス停までは20分ほどだった。

 バスの時間まで40分ほどある。近くに店はない。ビールを求めて出発点の平山まで行く。平山バス停から往路を少し行き、長尾川沿いの店でビールを買い、店の主人のすすめに従い、店の裏手で落差10m程の滝を見ながら無事の下山を祝って飲んだ。

関連情報

71歳になるM.Y.リーダーを先頭にこまめに休憩をとりながらゆっくりと登る
更新:2013/08/22