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静岡OAA会報より抜粋

会報No. 157 山行日 2001年3月4日
シリーズ名 第5回 周辺ハイク 報告者 河合紀子さん
山 名 遠笠山〜矢筈山 HP管理人 参加
山行記  朝の天気予報は『今日は春の嵐となり、海や山は十分注意して下さい。風も強く所により雷を伴った強い雨になるでしょう』と、伝えていた。その中で仕度をする私を見て、母は「これでも出かけるの?」 とびっくり、まだ母にはOAAが分っていない。こんな程度で中止する0AAではない。
 案の状、市役所前には既に何人か乗ったバスがいた。その中に粂田さんの姿を見て『今日は絶対晴れるぞ!』と確信した(*1)。携帯電話が鳴り、何故か用事が出来た松浦さんの欠席連絡で出発。清水駅前、富士川SA、富士ICと傘を差しザックを背負って疑いもなくバスを待つ仲間を乗せ一路東へ。東名沼津ICを下りる頃になるとあちらこちらでカッパのズボンをはいたり、スパッツを付けたり仕度に忙しい。横なぐりの雨の中、池ヶ谷さんも観念したのかカッパの用意をはじめた。
 10時過ぎ遠笠山登山口に到着。風がビユービユー音を立てる中、意を決してバスを下りる。シャーベット状になった雪をジャリジャリと、雨が顔に当たり痛い中、ただひたすら頂上に向かい林道を登る。頂上は中継塔が立ち雪があるだけで、記念写真を撮って同じ道を引き返す。
 バスの中で昼食をとり矢筈山へと向かう。天城高原矢筈台の別荘口でバスを降り、別荘地から道もない尾根に入り、鹿のフンがたくさんあるけもの道を行く。薮漕ぎで笹に乗って滑ったり、尾根を渡ったりしてうまく鞍部をとらえ、矢筈山の急な岩積みの斜面は浮石が多く、落石に注意しあいながら登る。その頃には雨もほとんど止み明るくなってさた。今日は一度も引き返えす事もなくスムーズに13時半矢筈山頂上に到着。午前中に登った遠笠山が霧に見え隠れする。それをバックに記念撮影。展望台からは大島、初島が海の中にボーツと浮かんで見えた。感激して眺めていたらもう下山開始。
 下りはしっかりした登山道があり皆何の苦もなくスイスイ下る。下りの嫌いな私は皆の後を追う。急だが鞍部へ下りると緩くなり、途中湿地帯があり湧水が流れとても雰囲気の良い所、きっと春になって木々が芽生えたらきれいだろうなと通り過ぎた。14時15分頃、鹿路庭峠着。温泉の予定はなかったが小川温泉に寄り冷えた体を温める。登る前はこんな雨の中登りたくない、温泉にと思ったが、登ってみれば楽しい山だった。
 帰りにはすっかり青空が広がった。バスから見る富士山は真っ白、ほんとうに幸せを感じた。やっぱり朝の予想がぴったり。粂田さん “これからも朝雨が降っていてもいつも来て下さい”きっと晴れるから。

*1:粂田さんは最近、雨の日にはほとんどキャンセル。

矢筈山山頂

遠笠山山頂