行  程
場 所 着時刻 発時刻
 登山口 11:20 11:24
 鉄塔 11:45 12:00
 霧訪山 12:25 12:40
 1196mピーク 12:58
 鉄塔 13:18
 大芝山 13:32 13:40
 善知鳥(うとう)峠 14:16 14:24

【霧訪山】霧の訪れる一級展望の山

山 名  霧訪山(きりとおやま 1305.4m)
山行日  2000年12月3日(日)
同行者  いつもの山の仲間
アクセス  チャーターバス
歩行時間  2時間50分(含む休憩)
コース  登山口駐車場→霧訪山→大芝山→善知鳥峠

 『霧訪山』霧が訪れる山、なんとも魅力的な山名だ。しかも手軽に登れるうえ、北アルプス、南アルプスをはじめ中央線・大糸線沿いの山々が全部見渡せる展望の山だそうだ。
 静岡市役所前を7時半頃出発、道は比較的すいていたのだが目的地は遠い。国道153号線沿いの矢彦神社(JR小野駅の北方800m)を曲がる頃には11時を回っていた。矢彦神社からは登山口の駐車場まで500m足らずである。

 登山口の駐車場には7・8台停められる。そこから100mほど先に登山口があり、「歓迎 名峰霧訪山登山口」と書かれた横断幕が張れてる。その下には地元の方が用意してくれたであろうたくさんの杖が立て掛けられていた。「登山道沿線はマツタケの止山、絶対に入らないでください」「霧訪山一帯は落雷が多いので天候に注意」などの注意書き看板が立っていた。

歓迎横断幕の登山口

駐車場

 登りはじめから急登の登山路両端にはトラロープや荷造り用のビニールテープが張られ、頂上へ導いてくれる。登山路から一歩も外れることを許さない。赤松林の木に取り付けられた「茸山につき入山禁止 買主」の標示がしつこいくらいに目に入る。「買主」とは市有林の茸を採る権利を市から買ったという意味だろうか?

 御嶽大明神の石碑を過ぎるとしばらくして送電線の鉄塔に着く。小野の町が眼下に広がる。展望がよいので少し早めの昼食とする。

鉄塔下から小野の町を見下ろす

 鉄塔から先はまたまた急登である。右手には大芝山が見える。赤松に混ざり、令部(リョウブ)、冬青(ソヨゴ)、牛殺しなどの木が目に付く。もちろん、それらの木に付けられた名札で知っただけである。刺されば牛でも往生するだろう大きな棘のある「牛殺し」の木は忘れないだろう。

 見晴らし台を過ぎるとほどなく360°展望の山頂、二等三角点のある小さな広場だ。曇天にも関わらず、北アルプスがよく見える。白馬や鹿島槍は真っ白だ、尖って見える常念岳に雪はない。噂に違わず、第一級の展望だ。

霧訪山山頂

 登山路に小指の頭ほどの雪が数カ所残っていた。山頂から10分足らずで下西条への分岐がある。そこから数分、急降下からやや登り平坦になった所が1196mピークのようだ、道なりに張られた荷造り用ビニールテープにつられそのまま直進すると再び急降下。しばらくして、左手に尾根が見える。「おかしい?路を間違えたようだ」、1196mのピークまで戻る。進んだ路とほぼ直角に分岐する路がある。道標はないがこれが予定の路だ。ビニールテープにだまされた。

雑木林の尾根路(大芝山手前)

 道標や道しるべのテープはないがしっかりした尾根路だ。落ち葉のクッションで歩きやすい、赤松と雑木林の中の快適な散歩道を行く。
 大芝山の山頂はカラマツが目立つ雑木林で展望はない。落ち葉に埋もれた広い山頂には標示一つなくなにか物足りない。
 山頂を後にして5分ほど歩くと、左カーブの先に鉄塔が見える地点で、右へ分岐すべきか否か、2.5万図を広げ鳩首会談。今日2度目のルート確認だ。

 右への路をとる。数分で鉄塔2つをくぐる。相変わらず落ち葉の積もった歩きやすい路だ。鉄塔巡視路のためか、よく整備されている。カラマツ林を下り、小さなピークへの路との分岐を右へ下り、特別大きな鉄塔をくぐる。つづら折れの路を下るとほどなく国道153号線の善知鳥(ウトウ)峠に着いた。道の向こう側に廃墟と化したオートスナックがあった。
 曇天にもかかわらず、評判通り好展望の山だった。尖った常念岳、その右にすっかり白くなった白馬、鹿島槍など北アルプスの山々をしっかりと見ることができ、遠くまで出かけた甲斐があった。

参考HP                       アクセスカウンター
霧訪山|信州山岳ガイド(信濃毎日新聞社)
▼2009/04/18-霧訪山〜大芝山 090418
▼2004/10/16-
霧訪山

更新:2010/11/26