大にぎわいの杓子山山頂

【日 程】2000年11月19日(日)
【行き先】高座山(1304m),杓子山(1598m)
【同行者】なし
【行 程】鳥居地峠⇔高座山⇔大道地峠⇔杓子岳

 少し迷いながらたどり着いた鳥居地峠には4台分ほどの駐車場があった.しかし,すでに満車,道路脇に4台ほど停まっていたのでその近くに停める.

 鳥居地峠から林道を歩き出してしばらくすると,ほぼ直角に右にカーブしている.荒れてはいるが左への道もある.地図を見ると,峠から高座山へは真っ直ぐに行くことになっているが,とりあえず道なりに進むことにする.すぐに左カーブし,登山路が分岐している.小さな表示板もあるが,注意していないと見落としそうだ.しかし,林道を行っても合流するので問題はない.

 登山路は気持ちよい道だ.振り返れば,頭を白くした富士山が青い空に美しく(左写真),行く手は明るく輝くカヤトの原の高座山(左斜下写真)だ.高座山の頂上へ延びる幅広の真っ直ぐな道は,晴れた空からの日差しが心地よく,Tシャッツ1枚でちょうど良い.

 高座山から大権道(オオダス)峠までは小さなアップダウンとちょっとした岩場があるなど山歩きにふさわしい道だ.高座山からから15分ほどの所にある鉄塔真下の道端にリンドウがひとかたまり咲いていた.

 不動の湯からの林道と交わる大権道峠に出て100mほど行くと右に杓子山の登り口がある.少登った所にハングライダーの離陸場があり,隣接した草地に腰を下ろし,富士山を眺めながらひと休み.休憩におすすめの場所だ.

 先ほどの賑わいが嘘のように静かな高座山山頂だ.誰もいない.ゆったりと腰を下ろし,ポットの湯でコーヒーを入れ,すっかり姿を隠してしまった富士山の裾野に見入る.今日もっとも充実した時間のように思えた.

 急斜面を下る途中で振り返ると富士を覆った分厚い雲の端からからもれ出る光に照らされ,高座山全体を覆っているカヤトが金色に輝いている.ススキの穂と相まって一幅の絵を見るようだ.

 14時頃,鳥居地峠に戻り,温泉にも入らず沼津へ向かう.
 久しぶりの単独行は,ちょっと中途半端な山行でした.                 

参考図書
分県登山ガイド 山梨県の山 山村正光 1993 山と渓谷社
富士を見る山歩き  工藤隆雄 1996 小学館

富士山を背に,急登すること20分,頂上直下は足がかりのないビックリするほどの急登だ.真っ青な空に白い帽子を被った富士山は裾野までぜ〜んぶ見える.展望は抜群.山頂は20人以上の人でにぎわっていた.

振り返り見る富士山

カヤトに覆われた高座山

高座山山頂

  杓子山山頂は何組ものパーティー,30人以上の大賑わい.単独行は私の他に1人だけのようだ.都会の雑踏で孤独を感じるのと同じか,何か寂しさを感じてしまった.「単独で来る山じゃなかったのかな?」

  山中湖はよく見えるが,富士山はすっかりと雲に隠れている.逆光だが,山梨百名山の標柱を入れとりあえず記念写真を撮る.昼寝をする雰囲気でもないし,鹿留山まで足を延ばすと約束の時間に間に合いそうもない.ガスコンロを出しそさくさとラーメン主体の食事を済ませ,早々に退散することにした.

杓子岳山頂より鹿留山を望む

鳥居地峠の駐車スペース

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