【恵那山】樹林帯を歩く黒井沢コース

山 名  恵那山(2190m)
山行日  2000年8月6日
天 候  晴れ
歩行時間  6時間(休憩含む) 
コース  黒井沢⇔野熊の池⇔山頂小屋⇔恵那山
一浴温泉情報(神坂峠〜昼神温泉 15km)
 湯ったりーな
 昼神
tel:0265-43-4311  10:00-22:00 \500 石と木の2種類のお風呂を男女日替利用。露天風呂もある。

恵那山山頂

 恵那山は美濃の最高峰であり、中央アルプスの最南端ある。中央自動車道の恵那山トンネルの上にどっしりとした山容を見せている。

 御嶽山に登り、麓の王滝温泉でゆっくりと汗を流し、ここ中津川まで来た。明日は恵那山に登る予定だ。黒井沢登山口へ通じる林道の入口に着いたのは午後3時頃。今日の宿はまだ決めてはいないが、とりあえず登山口まで行ってみることにする。
 黒井沢への道はなんともひどい悪路である。とても乗用車で乗り入れるべき道とは思えない。登山口を確認したが戻ってまた、明日来る気にはとてもなれない。寝袋はあるし、ガスコンロも食料もトランクに入っている。ここで夜を明かすことにする。

恵那山登山口(8/5)

 小雨が降っているので、登山届ポストのある小さな小屋の中で夕食を作っていると、登山届を回収にきた人がいる。「雨降りなので、ちょっと使わせて下さい。ここで寝ても良いですか?」と訊ねると、「この少し先にある小屋の方がずっと良いですよ」と親切に教えてくれた。さらに「ここ10日ほど雨続きだったが、明日は久しぶりに晴れるだろう」と嬉しがらせてくれる。

 超質素な夕食を作り終えた頃、4駆で4人のパーティーが来て、テントを張りはじめた。張り終えた頃、雷とともに半端じゃない雨が見舞う。彼らは慌てて車に逃げ込んだ。

 食事も終わり、雨も小降りとなったので教えてくれた小屋に行くことにする。かなり大きな小屋だ。扉はあるしゴザを敷いた床も広い。先ほどの場所より眠る場所としては格段に良い。時おり雷も鳴っているが、やることもないので、早々に寝ることにする。

一夜を明かした小屋

小屋内部

 翌朝、雨も上がり朝食を済ませ、早々に出発する。登山口からしばらく林道を進み沢に出たところで顔を洗う。雨上がりで緑がすがすがしい。原生林の比較的緩い上りの登山路を行く。休憩小屋を過ぎ、急登を登りきると森が開け、明るい雰囲気の野熊の池に着いた。

野熊の池

 池からカラマツの尾根を緩登し、山腹の道を行き水場を過ぎるとほどなくして真新しい恵那山山頂小屋に着く。覗き込むと中もきれいだ。小屋から恵那山山頂まではすぐだ。

恵那山山頂小屋

行程(着時刻,*発時刻)
場 所 往路 復路
 黒井沢登山口 *5:20 11:20
 野熊の池 6:41 10:24
 水 場 8:11 9:29
 山頂小屋  8:27 8:53
 恵那山山頂  8:34 *8:44

 山頂は疎林に囲まれ展望はない。だれもいない。山頂を踏んだ感動が少しも湧かない。物足りなさと、百名山ピークハントの虚しさを味わう。真夏に登るべき山ではないようだ。残雪のある新緑の頃か、紅葉の時期が良い山なのだろう。早々に、山頂をあとに、山頂小屋で軽い食事をして往路を戻った。

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