行  程
場 所 着時刻 発時刻
 やまびこ荘(泊) −  5:37 
 登山口 5:51  − 
 五合目 7:01  7:06 
 八合目 8:15  − 
 弥山々頂 8:35  9:10 
 登山口 11:22  − 

【伯耆大山】自然林と残雪の登山道から展望の頂へ

山 名  伯耆大山(ほうきだいせん)
山行日  2000年5月5日
天 候  晴れ
同行者  F.Y.(CL) N.M. K.S.
歩行時間  4時間56分(除:山頂休憩)
コース 登山口⇔六合目⇔弥山山頂
 計画では夜立ち2泊で伯耆大山と荒島岳に登る予定だったが実際は、やむなく1泊増やしたものの登った山は伯耆大山だけ。山ひとつに温泉3ヶ所、なんとも贅沢な山旅を楽しんだ。
立ち寄り温泉情報(登山基地の大山寺集落に温泉はないが、各宿泊施設で日帰り入浴できる)
淀江ゆめ温泉
白鳳の里
tel:0859-56-6801  10:00-22:00 \700   日本最大級の弥生時代の遺跡・妻木晩田遺跡の近くにある淀江町に平成12年8月にオープンした。
大山温泉
大山ロイヤルホテル
tel:0859-68-2333  14:00-24:00 \1150   たっぷり湯量の大浴場や、筋肉痛・間接痛・リュウマチなどに効く露天岩風呂温泉を完備
大山伽羅温泉
大山レークホテル
tel:0859-52-3333  16:00〜21:00 \1050   森と静かな湖(大野池)の横にたたずむヨーロピアン・スタイルのホテル。温泉にサウナも併設。

弥山々頂

 5月2日午後10時頃、東名高速 静岡ICに入る。3日に大山に登り下山後、城崎温泉に泊まる予定だ。しかし、いきなりの渋滞。数時間も走ったところで計画の無理を悟る。

 ということで3日は丹後半島を一周し、城崎温泉に直行。名物の外湯巡りを楽しみ、翌4日、朝食もそこそこに大山に向かう。しかし、城崎からも大山は遠かった。登山口に着けるは午後を回りそうだ。実際に走ってみてその遠さを実感。この日も大山登山を見送り、皆生温泉でのんびり風呂を楽しんだ。大山寺集落のやまびこ荘に宿を取り、夕暮れ迫り人通りが少なくなった大山寺を散策した。

大山寺に向かう途中からの大山

 5月5日、ようやく待望の大山登山。宿を出て昨日歩いた宿坊や杉の大木の生えた石畳の道を15分ほど歩くと登山口に着く。さらに15分ほどで一合目に到着。この辺りから徐々に傾斜が増してくる。ミズナラやブナなど樹齢を重ねた木々の緑がまぶしい。土留めの木段がついた急斜面を登り、樹木の間越に遠望がききはじめると五合目に着く。狭い溝状の登山道を登り、道がすっかり雪に覆われると避難小屋のある六合目。展望が一気に開け、見下ろす先に美しい弧を描く弓ヶ浜半島が一望できる。間近には壮絶な北壁が切り立っている。苦労を忘れさせてくれる感動の一瞬だ。

五合目

 めったに山登りなどしないK.S.さんだけは、ここでアイゼンを付ける。急斜面ではあるがこの時期の雪道は、浮き石や階段道より歩きやすい。天気は上々、展望を楽しみながらゆっくり登る。八合目からは頂上台地になり無粋な木道となる。植生保護のためにはやむを得ないのだろう。

六合目にて大山北壁を背景に

六合目避難小屋

 雪に囲まれた頂上小屋を過ぎると直ぐに弥山のピークに着く。山頂からの広々した展望が欲しいままだ。東には痩せ尾根が大山最高峰の剣ヶ峰へと連なっている。もちろん、そこまで行くつもりは毛頭ない。

弥山々頂より剣ヶ峰へ連なる稜線

 風が強く、寒くもあり頂上小屋内で食事した後、来た道を戻った。六合目付近の雪の急斜面下りにK.S.さんは少し苦労をしたようだが、何度か尻餅をつきながらも雪を楽しんでいる風であった。N.M.さんはこの程度の雪道にはまったく動じた様子はない。

雪に囲まれた頂上避難小屋

 夏山登山口に下り右折、大山寺橋を渡り振り返ると新緑の林の上に名残の大山が見える。満開の桜が大満足の山歩きに彩りを添えてくれていた。

 やまびこ荘の風呂で汗を流した後、荒島岳の登山口、勝原に向かうつもりだったがとても行き着ける距離ではない。かくして、湯郷温泉にもう1泊したのだが荒島岳には登れず仕舞い。代わりに安土桃山城址に立ち寄り、大感動をして帰静した。夜立ち3泊で登った山は伯耆大山のみ、何とも贅沢な山旅であった。

佐陀川越に望む大山

更新:2013/09/05
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