甲府盆地の展望台、春日山ハイク

【年月日】2000年4月2日(日)
【山 名】春日沢ノ頭(1235.1m)、春日山(1158m)
【天 気】薄曇
【メンバー 】いつもの山の仲間
【行 程】
鳥坂トンネル9:45→鳥坂峠9:55→10:30春日沢ノ頭10:35→10:50春日山11:10→黒坂峠11:25→春日山最高点11:40→12:15鶯宿峠12:20→13:10鶯宿

春日山最高点付近の防火帯を行く

 春日山は甲府盆地の南に位置し、南ア、奥秩父など盆地周辺の山々の展望台だそうだ。芽吹き前の,展望に優れた尾根コースのハイキングを楽しんだ。
 県道芦川八代線(194号線)新鳥坂峠トンネルの直前で旧道に入り、入り口をコンクリートで塞がれた旧トンネル手前の石碑脇から登り始める。10分足らずで鳥坂峠に着く。峠越えの道はすぐ先のところから崩れていて通行不可のようだ。

 峠を左に曲がり,雑木林の稜線を西に向かう。右眼下ににゴルフ場、その先に甲府盆地が広がっている。左前方には雪をかぶった荒川岳辺りの南アルプスが見える快適な尾根道歩きだ。小さなピークで一息入れる。芽吹き前の雑木林越しに、甲斐駒の左手前に鳳凰三山、その右に真っ白な白根三山。南には尖ったピークの節刀ヶ岳をはじめ御坂の山々。よい眺めだ。

 一旦下り、ひと登りで大きなアンテナ4本が林立する春日沢ノ頭に着く。金峰の五丈石が黒くポツンと見える。八ヶ岳や南アルプスの展望も欲しいままだ。甲府盆地や南アを見ながら急斜面を下り、今は歩く人もいないと思われる荒れた小峠を通過し、春日山山頂に出た。例の山梨百名山の標柱が立ってる。山頂辺りからは甲府盆地を屏風のように囲んだ奥秩父、八ヶ岳、南アの山々が見渡せる。山頂付近の植林した木はまだ背丈ほどだが、やがては山頂からの展望を遮るようになるだろう。

 春日山の下りでは左手に富士山も頭を現す。ちょっとしたガレ場を下り黒坂峠に出る。舗装された林道が通っている。コンクリートブロックの大きな覆堂の中に小さな石仏2体が安置されていた。なんとも不似合いな感じだ。

 防火帯の明るい尾根の急登。かすんできたとはいえ、八ヶ岳や奥秩父の山の眺めが辛さをやわらげてくれる。春日山より78m高い春日山最高点(1236m)に着く。子供机大の板に「山梨百名山 春日山最高点」と書かれていた。ここからも山々の眺めは遜色ない。

 あいかわらず明るい防火帯の尾根を急下りし、少し登り返すと防火帯の道が二手に分かれた広いピークに出る。四等三角点があるこのピークから,先ほど登った春日沢ノ頭が遠くに見える。なおも防火帯の広い尾根道を南アを見ながら新倉峠まで下る。ここで、ようやく防火帯が終わる。

鳥坂峠登り口

 道は急に心細くなるが、少し離れたところの木々に赤テープが多数目に付き迷うことはない。再び雑木林の中を行くと5分ほどで不思議な大木ナンジャモンジャの木がある鶯宿峠に着く。
 鶯宿峠を5分ほど下ると舗装林道に出る。直接、鶯宿に下る道が見つからず延々と舗装林道を下る羽目になってしまった。

 今度くるときは、鶯宿峠下に車をデポし、ドンベイ峠から鶯宿峠まで歩き通したいと思った。紅葉の季節がいい。釈迦ヶ岳からは富士山の眺めが最高だし、雑木林の道は紅葉にもってこいだろう。甲府盆地を囲む山々を眺めながらの快適な尾根道散策など、楽しみいっぱいの山行になること思う。

ナンジャモンジャ(鶯宿峠)

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