【十二ヶ岳、節刀ヶ岳、鬼ヶ岳】

【山行日】1999年9月26日(日)
【山 名】毛無山、十二ヶ岳、節刀ヶ岳、鬼ヶ岳
【天 気】晴れ
【メンバー 】単独
【行 程】
登山口8:30→9:45毛無山9:55→11:15十二ヶ岳11:25→12:00金山12:30→12:45節刀ヶ岳13:00→13:30鬼ヶ岳13:45→雪頭ヶ岳→15:00根場バス停

 数年前、東海自然歩道の足和田山に登ったとき、西湖を隔てて対峙する山が気になり調べてみた。右が十二ヶ岳で左は鬼ヶ岳。コースは中級者向きとある。初心者の域を抜け出せない身では、あきらめざるを得ないと思ってきた。

 それから数年、多少の山歩きも経験したこともあり、台風一過の好天を期待して、思い切って念願の山に登ることにした。

 7時45分 西湖西端の駐車場に着く。根場バス停のすぐ近くだ。帰りのバス時刻を確認すると、なんと運良く8時10分のバスがある。身支度を整え、途中のコンビニで買った朝食を急いで食べ、バスに乗る。

 文化洞トンネルの手前でバスを降り、歩いてトンネルを抜けた直ぐ右手に大きな駐車スペースがある。この駐車場の入口近くの大きな道標のところが登り口だ。

 登り初めて5分ほどで尾根に出る。さらに快適な登山道を10分ほど行くと道が分岐している。すぐ、合流するだろうと気にもせず、右側の道をすすむ。しかし、こちらはミネ山(1241.5m)を巻いている道のようだ。予定のコースを外れたとは思ったがそのまま進むことにした。

 長浜からの道と合流し、樹林帯の道をしばらく行く。道はあくまで快適、やがて正面に毛無山、左に十二ヶ岳が姿を表す。それから15分ほどで毛無山の山頂に着いた。

 毛無山山頂からの眺めは抜群。眼下には河口湖と西湖、彼方には山中湖も精進湖も見える。御坂や道志の山々、もちろん目の前には大きな富士山。とても幸せな気分になる。

 毛無山を後に、いよいよ十二ヶ岳へ向かう。一ヶ岳、二ヶ岳・・・・・八ヶ岳そして,とても山頂とは思えない鞍部のような九ヶ岳を通過し、チョットしんどい登りの十ヶ岳、その1分後には十一ヶ岳と、緊張してきた割には拍子抜けするほど順調だ。
アクセスカウンター

 ところがどっこい十一ヶ岳の下りがきつい。崖に長く長く吊り下ろされている太いロープに取り付くのさえ難しい(多少高所恐怖症のためもあるが)、ようやくロープを手にしたが、下を見てもどこまで降りればよいのか定かでない。慎重に慎重に下る。どこまで続くのかうんざりだ。ようやくキレットに架かる吊橋に着いた時には正直ホッとした。ずいぶん長い時間悪戦苦闘した気分だったが、実際は5・6分程度の下りだったのだ。

 十二ヶ岳の登りがこれまたキツイ!。当然、下った分は登らねばならない。鎖やロープはもちろん、木の根や岩角に頼りながらひたすらよじ登り続ける。狭い十二ヶ岳の山頂に着いたとき、達成感と言うより「ホッ」としたというのが正直なところだ。
注:少し大げさだったかな? このコースを歩いた方の顰蹙を買いそうです。

  実際はさしてベテランとは思えない(というよりあまり山慣れていない)何組ものご夫婦が登っていましたので、多少の鎖場、梯子場を経験した方ならどなたでも登れることは間違いありません。このように緊張を強いられるところでは、むしろ怪我はしないものだと思います。念のため。

 ロープの張られた岩尾根を急降下し、金山へ向かう。もう、これからは緊張を強いられるところはないはずだ。ルンルン気分の尾根歩き。あまり魅力的とはいえない金山の山頂でガスコンロを準備し昼食にする。

 金山から15分足らずで節刀ヶ岳に立つ。富士山はすっかり雲に隠れたが、それでも素晴らしいパノラマだ。単独行の男性が、靴を脱いで木に寄りかかり気持ちよさそうに昼寝をしていた。

 再度、金山を通り鬼ヶ岳に向かう。ここも眺望の良さは言うまでもない。ここから鍵掛峠経由の予定を変更して、2.5万図にはないが、雪頭ヶ岳を経て、根場に直接下る道を降りることにした。
 雪頭ヶ岳を少し下ると、視界が開ける。主役の富士が隠れても、絶景に変わりはない。地形図にはない道なので多少心配したが、よく踏まれた歩きやすい道だ。ゆったりとした気分で、道ばたに咲き乱れる花々を写真に撮りながら、西湖を目指す。
 根場のバス停に着いたとき、ちょうど14:58発のバスが出るところだった。

登山口道標

毛無山頂手前より十二ヶ岳

毛無山山頂の先より西湖と富士山

キレットの吊橋

十二ヶ岳山頂より節刀ヶ岳

節刀ヶ岳山頂より河口湖と黒岳を望む

節刀ヶ岳山頂